岩木山を考える会 事務局日誌 

事務局長三浦章男の事務局日誌やイベントの案内、意見・記録の投稿

今日の写真は「リョウメンシダ」の裏だ / 帯状疱疹(帯状ヘルペス)を発症(その3)

2008-11-24 05:37:58 | Weblog
(今日の写真は昨日の写真に似ているだろう。似ているのが当然なのだ。昨日のものは「表」だが、これはオシダ科カナワラビ属の常緑多年草「リョウメンシダ(両面羊歯)」の「裏」である。カメラの方に先端を垂れ下げて生えていた同じ個体を裏返しにして撮ったものである。
 昨日の写真とこれを見比べてみると、その似ていることが一目瞭然だろう。本当に「裏も表もない」のである。)

       ◆◆「裏表のない人」について考える ◆◆

 地上に存在するもので限りなく「高さ(厚さ)」がゼロに近づくと、それは「地面」にべったりと張り付いた形状になるだろう。当然、限りなく薄くなるのだから側面(側高)も存在しないことになるだろう。
 つまり、「縦」「横」「高さ」というものの「縦」と「高さ」が消失するということだ。現実的にはあり得ないことだが、この「縦と高さ」が消失した時に「表も裏も同じ」になるのではないだろうか。
 だが、実際にこの「リョウメンシダ」の葉に触ってみると、分厚くはないが「厚み」がある。その意味では「裏と表」が確実に存在しているのだ。

 「高さ(厚さ)」がないと「表裏」は存在しない。これを人間の「表裏のある人」という意味に則して考えてみよう。
 「あの人は厚みのある人だ」という場合、この「厚み」とは「度量が広い」とか「包容力がある」という意味になる。おおむねいい「意味」で使われることが多い。しかも、そこには「裏表のない人」という意味合いも付加されることもある。
 しかし、もう少しつっこんで考えると「度量が広く包容力がある」ことと「裏表のないこと」との間には矛盾が生ずる。
 「度量が広く包容力がある」以上、色々と違った多種多様で、多質な意見にも耳を傾け、聞き入れることになるだろう。つまり、「縦、横、高さ」を包括した許容が存在するはずなのである。そして、結果として、その人の行動はその規制から「裏表のある」ものになるはずではないか。

 私は昨日のブログで…
 『私たちの社会には、「表と裏ではまったく違う人」が非常に多い。「裏表のない人」にはなかなか会えない。この「リョウメンシダ」のような正直な人間が一人でも多くなることを願わずにはいられない。』と書いた。
 それでは人間社会で何が人に「裏表ある行動」をとらせるのだろう。それは「裏と表」を実体として形成する「高さ(厚さ)」である。
 私はこれを、「権威」や「権力」、それに加えて「財力」「資金力」「知力」などであると思っている。これらと無縁に近いか、あるいは「持たない」人たちには「裏も表」ない。常に「一面」でしかいられないからである。人は「力」を持つほどに二十面相に近づくものだ。

 ところで、葉は常に「両面」を持っているだろう。すべての葉は、みな両面を持つ。それなのにこの「シダ」に限ってわざわざ「両面」と断ることはおかしくはないか。
 名付けた人には失礼なことだろうが「別名」を考えて欲しいものだ。もしも、あなたが「この名付け方はおかしい」と思ってはいるが、植物学者という「権威」にしがみついて、「改名」することに消極的だとしたら、それこそ「表裏のある人」ということになるだろう。
   
      ◆◆ 帯状疱疹(帯状ヘルペス)を発症(その3) ◆◆

 (承前)
 昨日、『「帯状疱疹」のウイルスは、身体の中の神経節に隠れていて、ストレスや疲れや風邪、加齢などで免疫力や抵抗力が落ちた時に、再度増殖(再活性化)を始め、神経を伝わって皮膚や各器官に現れるのである。』と書いた。

 発症した原因は「ストレス」であるとK眼科医も言った。となれば「ストレス」を生じさせたものは何だったのだろう。
 15日の早朝に「自覚症状」があったのだから、「ストレス」は前夜の「出版記念の集い」までに、溜まりに貯まっていた「何か」かも知れない。少なくとも「出版記念の集い」そのものか、それに関わる何かが「ストレス」になっていたのではないだろうか。
 傍目からすれば「出版記念の集い」は著者にとって、「嬉しく、楽しく、光栄なもの」であるはずと映っているだろう。しかし、当の本人にとっては「ストレス」になることもあるのだろう。不思議なことだ。

 22日の晩にTさんから次のようなメールが届いた。ただし、開いたのは23日の早朝である。

…『最近大雪となり、岩木山も雪山シーズンが到来となりました。雪山のトレーニングもかねて、去年「かんじき」で難儀した追子森のルートの勉強に行ってこようかと思っています。11月24日月曜日に行こうかと思っております。
 今回はスキーを用いて、追子森のピークに向かう尾根に取り付く手前まで(絶壁のところまで)、様子見に行ってこようと思っておりますが、許可していただけますでしょうか。
 途中の道筋が今ひとつピンと来ていないので、一度行ってみなければと思っていました。今回チャレンジしてみたいと思っています。
 もしも、三浦さんの日程が空いていて、同行していただけるということが可能ならばそれはもう最高です。しかし、明後日の話ですので、そういうことは99%期待しておりません。
 一人で行くと言うことを前提に、留意点などをご教示くだされば幸いです。』

 これに対して次のような意味合いの返信をした。
 …「帯状疱疹」で、ここ数日間は激しい運動は避けなければいけない。一緒に山に出かけることを楽しみにしていたので非常に残念。昨年は23日に、あのコースを登ったのだ。新雪雪崩に特別注意して欲しい。急な斜面やその下部には近寄らないで欲しい。早めに出かけて早めに帰って来ることに留意すること。
 冬山装備で何か必要なものはないか。もしも、不足しているものがあったら今日にでも取りに来ること。携帯用小型スコップなどは単独山行では何かの時に、必要だと思う。スキーはまだ藪や下枝に阻まれて使えないだろう。…

 Tさんは今日、一人で岩木山追子森尾根を登っている。

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