ネット将棋的随筆帳

 今は近代将棋道場で初段を目指し特訓中。実際に指した将棋のことを中心に書いていきたいと思います。

がんばれ瀬川さん

2005-06-18 16:48:38 | 将棋雑文
 ついに試験の詳細が発表されました。個人的にはびっくりのないようです。まず月1局で計6局と言うスローペースな展開。あと対戦相手ですね。奨励会、女流、A級、会長、副会長が相手になるということ(実際には会長と、副会長のところは弟子が担当することもありうるそうです)。順番に考えてみようと思います。ルールは将棋連盟のページに詳しく記されているのでここでは省かせていただきます。

 第1局 佐藤天彦3段
 
 次点2回でフリークラスという権利を放棄して3段リーグで戦うことを選んだ奨励会員です。奨励会を選ぶのなら、まだ年齢制限が見えてない人よりも年齢制限ぎりぎりの人のほうが客観的に見て、凄みのある勝負になると思ったのだがいかがだろうか。3勝で合格ということなのでここが大一番になると予想される。

 第2局 神吉6段

 関西に所属するフリークラスの棋士。皆さんがおっしゃるようにサラリーマンを経験してるので選ばれたんだろう。

 第3局 久保8段

 ご存知バリバリのA級棋士。銀河戦で瀬川アマに敗退。リベンジを期待するとのこと。この勝負久保8段は大げさかもしれないが棋士としてのプライドをかけてやってくると思う。瀬川アマのがプロになりたいという思いが凄みとなってくればいい勝負になると思う。

 第4局 中井女流

 3勝した時点で合格ならここからの勝負は行われないのだろう。ただこの内容如何によっては女流棋士のプロ入りを考慮するというならば、行われない可能性がある第4局にするのはおかしいと思う。相手として中井さんは何度も男性に勝っているので納得の人選ではあるのだが。

 第5局 中原副会長

 弟子の熊坂4段が担当することもあるようだ。でもここからは面接をかねているようなのでなんと言っていいかわからないのが正直な感想である。

 第6局 米長会長

 全局同様弟子の長岡4段が担当することもあるそうだが、最終局が新4段というのは凄みにかけるので、ほぼ100パーセント会長自ら対局することになると思う。ここまでくれば2勝4敗でも合格の可能性があるということなので、この対局が行われるということになったら、ほぼ瀬川プロの誕生は間違いないと思う。

 個人的には大庭2級の意見に賛成です。3段リーグでトーナメントをやって優勝者が瀬川さんと対戦し、勝てば奨励会員はプロになれるとか、どうも凄みが足りないような気がする。中井さんとの対局で女流の正会員化を考慮するとするならば4局目に置くのはおかしいと思う。順番としては①奨励会、②中井さん、③久保8段、④神吉6段、⑤中原副会長、⑥米長会長とするべきだと思う。誤解しないでいただきたいのは私個人も瀬川アマのプロ入りを応援しています。今回のプロ試験が将来の将棋界の発展の第1歩ととなることを願ってやみません。