特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

エール5th ありがとうございました

2016年04月01日 16時20分30秒 | 被災者応援犠牲者追悼イベント「エール」

代表の久田です。


3月13日(日)に東別院で開催いたしました犠牲者追悼・被災者応援「エール5th」。
お礼と報告がたいへん遅くなってしまいましたことをお詫び申し上げます。 

当日は、1,000人近くの方々にご参加いただき、天候にも恵まれ、目的をはたし、つつがなく終えることができました。
これも会場を快くお貸しくださっている真宗大谷派名古屋別院様をはじめ、
東日本大震災で犠牲になられた方々を追悼し、被災された方々を応援しようと思われている多くの方々のご協力の賜物と感謝申し上げます。

東日本大震災で亡くなられた方々の数の追悼キャンドル。
昨年の10月から作業をはじめ、半年間に90日を超える製作日数に、のべ1,000人を超える方々がご参加されました。
ほとんど毎日のように参加された方々、
滋賀県、三重県、岐阜県、新潟県、東京都、大阪府など、遠方からも参加された方々、
5年目で初めて参加された方々・・・、
そこは、保育園の子どもから80歳代の方まで、実に幅広い年代の方々の出会いと交流の場でもありました。

一本一本、丁寧に心をこめて作られた追悼キャンドル。
「追悼」「東日本」の文字とともに、「希望」の花言葉をもつアーモンドの花びらも会場を美しく彩りました。
このアーモンドの花びらのキャンドルを並べ、火を灯したのは、
震災でお父さんお母さんを亡くした東北の学生たちと、彼らを応援する愛知の学生たちでつくる
「でらえぇ~友だちつぐっぺぇ笑顔プロジェクト2016」に参加した学生たちでした。
お父さんお母さんへの想いをこめて、追悼キャンドルを並べ、火を灯しました。

ステージを飾ってくださった
司会の筒井明子さん、
伊勢山中学校吹奏楽部の皆さん
愛知県高校生フェスティバル実行委員会の皆さん
イリュージョニストの田中大貴さん
NEO Japanesque の皆さん
ほんとうにありがとうございました。
皆さんの笑顔、レベルの高いパフォーマンスによって、境内の雰囲気がとてもいいもになりました。

議事堂では、
私と、井川景子さん(原発被害者支え合いの会 あゆみR.P.Net代表)が講演を行いました。
熱心に聴いてくださった皆さんに感謝申し上げます。

境内では、「久しぶり!」の声があちらこちらから。
「エール」は、「エール3rd」以降、これまで東日本大震災ボランティアを通じてご縁のあった方々が久しぶりに顔をあわせる場となり、
また次の1年間、被災者応援活動を続けていこうという想いを確認できる場としていきたいと考えています。
その通りに、「久しぶり!」と、多くの方々と言葉を交わすことができました。

「スマイル宣言2016」
野崎さんの心にしみるすてきな伴奏にのせて、私と田中で宣言させていただきました。
涙を流して聴いてくださる方々が何人もいらっしゃって、私は涙をこらえながら朗読させていただきました。 

片付けの途中から雨が降り出してしまいました。
でも、その雨の中を100人近くの方々が熱心に片付けをされました。

ボランティアの皆さんととともに、
そしてボランティアの皆さんに支えられ、
「エール5th」を開催することができましたことを、改めてお礼申し上げます。

そして、また1年間、力をあわせて、被災者応援活動を続けて参りましょう。

  


「スマイル宣言2016」 

東日本大震災から5年。
あの時、まだオムツをしていた私の長男はこの春、小学生になります。
あの時、私が担任をしていた中学 2 年生はこの春、大学生になります。
あれから 5 年。私たちの周りはどんどん変化していく中で、
被災地ではまだ仮設住宅などに暮らさざるをえない被災者が17万人もいます。
精神状態、健康状態がさらに悪化している被災者も少なくありません。
学校へ行くことが出来ない子どもたちも増えています。

愛知ボランティアセンターの活動が始まって 5 年。
私が初めて十八成浜に住む阿部恭一さんに出会ったのは2011 年 5 月。
恭一さんは瓦礫を目の前にして抜け殻のようにたばこを吸っていました。
愛知ボラセンの十八成浜などでの被災地ボランティア活動は 150 回を超えました。
十八成浜では今年 6 月頃には復興住宅が完成する予定です。

あれから5年。
 “復旧から復興へ”と 2014 年に始動した十八成浜桃源郷プロジェクトでは
475 本のアーモンドと 30 本の桜の苗木を植えました。
恭一さんはその苗木を我が子のように愛情たっぷりに育てています。
昨年 4 月、十八成浜で初めてアーモンドの花が咲きました。
その時、恭一さんは泣きました。
そしてその日、恭一さんは今まで誰にも話したことがなかった震災当日のことを友人に語ったそうです。
アーモンドの花言葉は“希望”。
苗木を通じ、全国から届いた応援の想いが、希望の花となり、硬く閉ざしていた恭一さんの心も開かせました。
私たちはこれからも十八成浜の復興を応援していきます。

震災でお父さんお母さんを亡くした子どもたちは 1,782 人。
あれから 5 年。子どもたちの心の中にできた空洞はそのままです。
そんな東北の子どもたちと名古屋の学生の交流企画
「でらえぇ~友だちつぐっぺぇ笑顔プロジェクト」の活動は今回で7回目。
参加者は東北の子どもたちがのべ 100 人。愛知の学生はのべ 150 人。
「すべてをわかることは、できないかもしれない。
でも、少しでも力になれたら、苦しみや悲しみに寄り添えたら」と、名古屋の学生たちは活動を続けています。

あれから5年。
でも、愛知ボラセンの今年度の年間活動日数はのべ 250 日、年間活動参加者はのべ 1 万人にもなります。
今、東別院境内に灯っているキャンドルは昨年の 10 月から3 月までの半年間に
のべ 1,000 人以上の皆さんが一本一本心を込めて作ったものです。
昨年の「エール」では冷たい雨が降る中、震災でお父さんお母さんを亡くした子どもたちが、
手作りキャンドルに心をこめて祈りを捧げていました。お父さんお母さんの灯がそこにありました。

牡鹿工房、ワンコイン・サポーターズ、被災地ボランティアと見送り・出迎えボランティア、
すずRUNなど、多くの方々が、愛知ボラセンの活動に主体的に参加され、
活動を引っ張っていってくださいます。
そんな皆さんがいるからこそ、十八成浜の、
そして鹿沼や常総をはじめ各地の被災者の応援活動を続けられています。

応援の心をひとつに。
愛知ボランティアセンターは、希望の花を咲かせるために、
これからも被災者応援活動を続けていくことを誓い、「Smile 宣言 2016」とします。

2016 年 3 月 13 日
特定非営利活動法人
被災者応援 愛知ボランティアセンター
理事長:久田光政/専務理事:田中涼子

 

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