特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

【震災孤児遺児交流企画】第6回でらえぇ~が再来週から始まります。

2015年07月24日 06時14分25秒 | [震災孤児遺児交流企画]でらえぇ~友達つぐっぺぇ笑顔プロジェクト

「でらえぇ~」は名古屋弁で「とってもいい」、「つぐっぺぇ」は石巻弁で「つくろう」の意味です。

愛知の子どもたちも東北の子どもたちも今からワクワクドキドキがとまらないのではと、思っています。

同じ世代の学生たちが、集まり交流する。
同じ世代でしか話せないことを語り合う。

大声で笑ったり、泣いたりを共有できる「仲間」がいる。

 

「『でらえぇ~』がなければ、震災で父を亡くしたという事実に、私は一生向き合うことができなかったかもしれません。

一生、震災について悩んでいたかもしれません。

私が今こうして前を向いて生きていこうと思えるのは間違いなく『でらえぇ~』があるからです」
(東北 大学生)

 

東日本大震災でお父さんお母さんを亡くしてしまった子どもたちは1,772人。とても多くの子どもたちが、大切なお父さんお母さんを亡くしています。

しかし、1学年あたりで計算すると、その人数は約85人。

子どもたちは同じ地域に固まって住んでいるわけではありません。なので、同じ学校やクラスに同じような境遇の子がいて、友達になれるという可能性はとても低いのです。

身近に同じような境遇の子がいないということは、どんなに寂しくても、辛くても、その気持ちを打ち明けられる関係がほとんどないということでもあります。

自分の気持ちを話したら、大切な友達に気を遣わせてしまうのではないか、同情しか得られないのではないかと恐れ、気持ちを心にしまってしまう子どもたちもいるのです。

「でらえぇ~友だちつぐっぺぇ 笑顔プロジェクト」とは、
同じような境遇を持つ子どもたち同士が出会い、本気で泣き、笑い、同情などではなく本当に深い部分で気持ちを分かち合える関係を作るために、同世代の愛知の子どもたち(中学生~大学生)がサポートし寄り添うプロジェクトです。

1泊2日、もしくは2泊3日を東北の子どもたちと愛知の子どもたちが共に過ごします。

昼間にゲームなどで大声で笑い、遊び、交流を楽しんだ後、最終日前日の夜に「語る会」という会を行い、自分の胸の内にある想いを学生たちだけで語り合います。

この時間に多くの東北の子どもたちが、震災の記憶や現在の苦しみや不安、長い間飲み込んできた思いを、勇気を出して話してくれます。

名古屋の子どもたちはそれに静かに耳を傾けます。

また、たとえ震災は関係なくとも、自分自身の悩みや苦しみを語る名古屋の学生もいます。

誰でも、どんなことでも話していい、話したくなかったら話さなくてもいい、話を聞きたくなかったら退室してもいい、「語る会」はみんなが自分の感情に素直に動くことが許される、とても大切で繊細な時間なのです。

「でらえぇ~」が初めて開催されたのは2013年3月。最初はこのプロジェクトを行うことで、震災の辛い記憶を引き戻してしまうのではないかという不安や、そもそもこのプロジェクトを行うことが正解なのかさえ分からず、全て想像と手探り状態のところから始まりました。

しかし第1回の「でらえぇ~」が終わった後、多くの東北の学生たちは「でらえぇ~に参加して本当によかった」と言ってくれました。

それから、活動を重ねる中で、東北の子どもたち、そして名古屋の子どもたちにとって、とても大切な出会いや学びがたくさんありました。

そして何より、大切な友だちがたくさんできました。
共に過ごす数日間は、単なるスタートに過ぎません。そして友だちという関係に、ゴールはありません。

東北の子どもたちが「でらえぇ~」を通して大切な友だちに出会い、それぞれが住む場所に戻ってもずっと繋がっていける関係を作ることが私たちの何よりの願いです。

そのために私たちはこれからも、東北の子どもたちの出会いの場、心を許せる居場所を作り、ずっと守り続けていきます。

そして、「でらえぇ~友だち」として、みんなの心に寄り添い続けていきたいです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6月20日 ワンコインサポータ... | トップ | 第二期オーナー様募集終了の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿