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OB会2017

2017年06月18日 | 2017
OB会に参加して。

学生のポスターセッションを見てきました。

20年前は電子デバイスといえば記録や配線がほとんどでしたが、

最近は、医療系の応用が多いですね。

一番トップは熱でガンを死滅させるための微粒子の合成です。

微粒子の合成をやっているんですが、

いつもの電気めっきや化学めっきはあまり使ってなくて、

新しい化学的な合成法でした。

そこで注目していたのが、熱処理。

熱処理のプロファイルによって特性が大きく向上する。

その熱処理の効果を分析という流れです。

ただし熱処理方法AとBの比較なのに、
分析や評価が
AとBの比較で統一されていないのが、惜しかったです。

熱処理と言えば、

ハードディスク媒体の熱処理も面白かった。

熱処理でドットが壊れやすいので、低温熱処理をしたい。そのために
めっきで電気的に合成を工夫して低温化に成功というストーリー。

これも熱処理で
1)粒子の大きさ
2)結晶内の元素
3)結晶のひずみ
4)粒子界面の元素
ぐらいにファクターを分けて考察されていればもう少し、めっきの強さが光ったと思いました。

物理的方法の後追いになっても
ウェットプロセスの方が低温形成に使えるファクターが多い分だけ優位なはず。

考察が足りないと感じました。

そして、考察といえば、

プレス法で作った電池の電極の分析に電気化学手法を使ってる研究。

これもシンプルな道具、工業的な応用で光ってました。


プレスする度合いを変えるだけで劇的に特性が向上する。

その理由が考察不足というか、言葉にできていない。

頭には明確なイメージが
あっても図と言葉にまとめて

さらにその模式図モデルから

炭素材料がカギを握ってそうな予感を感じました。

もっと炭素はグラフェン、ナノチューブ、フラーレン等の先端材料を使って分析するべきでしょうね。
せっかくある特性制御の要因でプレス具合という
光ってる鍵を見つけているのに、

先端材料を使って自説が正しいか、正しくないか、

電気化学分析から予想されるモデルの立証と特性の向上ができていないのが歯がゆいです。

まだ6月。もっと貪欲に進めてほしいね。


そして、今日のハイライトともいえるキーワードがプラズモン。

金表面の光り方を見ることで、めっきの分析もできる。

添加剤の分析という泥臭い分野にプラズモンセンサを持ち込むのが画期的。

銅と硫黄がくっつくのは添加剤の作用として知っていた。

それが銅の析出を抑えるのも分かる。

しかしなぜか?とは深く分析できてなかった。


それをアルデヒドという還元剤に注目して、
水素が銅表面に近いか遠いかという吸着の様子を想像するモデルを打ち出していた点が評価できる。

応用範囲が地味だけど、
結果が面白い。

ただし、添加剤は還元剤のない系でも使うから、

もう少し幅広い知識を知ったうえで、特に還元剤の分子の向きに注目して
分析するためにプラズモンを使ったというストーリーじゃないと


プラズモンが先で応用を探してたまたま、応用したらそれなりの結果があったという印象をもってしまう。

どうして還元剤に注目したのか?
どうして無電解銅めっきに注目したのか?
が説明が必要かな。


最後にリチウム硫黄電池の合成です。
理論的には10倍になる系で6倍までは成果が出てる。
リチウム箔と硫黄系基板の間に導電性高分子を噛ませて
リチウムがダマにならないようにイオン状態のものだけを硫黄と反応させることで

特性とリチウムの安全性を両立させている研究でした。

時間切れで詳しくは聞けませんでしたが、工業的な手法と特性向上の実験室レベルの手法の
はざまで最適なものを探しているように感じました。

学生の意気込みやプレゼン能力が私たちよりはうまいけれど
一時期より質が下がっている印象です。

もっと発表方法にこだわって、目立って世界にアピールするホームランをかっ飛ばして欲しいです。


ありがとうございます。








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