世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

幹事長や閣僚が株価に言及する奇異な政治団体・自民党 マネー勢力に国売却

2013年06月06日 | 日記
真説! 小沢一郎謀殺事件
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●幹事長や閣僚が株価に言及する奇異な政治団体・自民党 マネー勢力に国売却

 “キャハハ”の笑いに始まる見出しを今夜は我慢しておこう(笑)。1000円近く下がるまで封印だ。一昨日は下げ相場も一服だったが、昨日は晋三君の“意味不明な成長戦略”に、フィーバーしたがりの証券会社の連中も“開いた口が塞がらず”堪らず売りに出たようだ。成長戦略第三弾!との看板倒れに、よろけたらしく、500円強下げて終わった。今回のアベノミクス全体の流れを、もう一度復習しておこう。

 先ずはマネタリスト黒田日銀の“異次元金融緩和”が第一の矢だった。市中引き回しのマネーを倍増させちゃうよ!そして、貸出金利を低め誘導して、設備投資や住宅購入をし易くするのだ~!だったのだけど、20世紀の金融原理なんか、全然通用しない未知の領域にマネーの世界はなっていた。金利は下がるどころか、うなぎ登り。どうすンのよ!黒田くん!浜田の爺さんに聞いても無理だよ。浜田爺さんの頭脳は20世紀の世界で生きている。

 浜田の爺さんの頭の中には“最悪の場合、どんな手を使ってでも株価を維持する”と言う。現実は既に行われている臭いがプンプンだ。記者クラブメディアは知ってて語らないのか、教わらない限り気づかないのか、「買い支え」について、一言も触れていない。筆者は、公的基金や日銀を通じて、指数連動型上場投資信託(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買い入れているのではないかと推測している。つまり、なし崩しに株価が下落しないように、政府筋が相場に介入しているのだ。

 まぁ香具師のような政権だ、その位のことは常識の範囲だろう。香具師の典型のような顔立ちの甘利経済再生相は、アベノミクスで国民を幻惑している唯一の看板、株価の下落が止まらない現実に苛立ち、連日口先介入を続けている。当機が乱気流から、まもなく脱出と言ってみたり、昨日は病み上がりなのに、急に立ち上がり、立ちくらみしただけと、もう完璧に香具師になり切っている。自民党にとって唯一の看板、株価が下がったのでは、堪らんとばかり、石破幹事長も「(株価下落は)一時的、成長戦略への期待が大き過ぎた。成長戦略は実現可能なものを公表、着実に成し遂げると云うこと」みたいに、かなり株価に神経を尖らせている。

 菅官房長官も気にしている(笑)。成長戦略発表後、株価が急速に下げに転じた点を指摘され、「やるべきことを一つ一つ着実にスピード感を持って実行していくことによって、先行きは持ち直してくる」とアチラでもコチラでも、さも自分らで株価操作が容易に出来る、と世迷言のように繰り返している。しかし、公的機関による、株価の買い支えも、1000分の1秒プログラムには勝てず、ほぼ連敗、税金をどぶに捨てている。

注:【買い支え】
売り物が多くて相場が下落局面にある時、買い物を入れて相場の下落を食い止めること。相場のムードによっては、株価の下落を余儀なくされることがありま す。しかし、なし崩し的に下落してしまっては困る局面では、「買い支え」の動きがみられます。とくに、テクニカル面から判断されるフシ目といわれる水準 や、大台を維持できるかどうかという心理的な水準に株価がある時、買い支えの動きが少なくありません。

 成長戦略第三弾のキャッチコピーは年収150万増やします!だろうが、その間出費が200万増えます、と言い忘れたようである(笑)。たしかアベノミクスの第二の矢は、積極的財政出動で公共事業バラマキだったが、その金は何処に行った?土建屋の懐か?官僚組織の中に貯め込んで食い潰しているのではないのかな?それに橋下並に話題を振りまこうと、第三の矢・成長戦略に取りかかったものの、殆どが小泉竹中時代に考えられたアイデアの二番煎じ。国民が、どこまで馬鹿だと思っているか、馬鹿にするのもいい加減にせよ!である。

 その成長戦略第一弾は、女性の取り扱い事項を並べ立てていた。早く結婚しろ!早く子供を二人以上産め!子育ては3年で切り上げ、早々に低賃金で社会復帰せよ!人生の締めくくりには、義理の両親の介護を引き受け、最後に亭主の介護も忘れるな。受け取り方次第では、女性虐待のような成長戦略である。第二弾では、農耕地の集約、農業の企業化を狙い、農民層の枯渇を画策、農協潰しに余念がない言い草だ。そして第三弾は、民間の褌で相撲を取ろう!これだけ酷い成長戦略も、仕上げは日米年次改革要望書「TPP」でアメリカ資本に丸投げと云うことだろう。右翼政治家って、こんなに他国に弱いのかい?

 その意味では、充分に「TPP」の米国の意に沿った成長戦略になっている。風穴だけはあけておきますので、あとは良しなに。なんという売国な政権なのだろう、こんなに酷いとは思わなかった。ただ、米国への市場開放の項目は並べただけでも、国賊だと思うが、株式市場は不十分と感じたようである。ここが非常に大切なのだ。株が売られた原因が、専門家によると“規制緩和が不十分”と云う事のようだ。冷静に考えると、この様に大股開きの日本市場に、TPPを通じて、欲望の権化が襲いかかるのである。結果は推して知るべしだ。

 規制緩和を充分にさせたいのなら、小沢の日本改造計画の方が、余程刺激的だぞ、ハイエナ共よ(笑)。但し、TPPにも入らんし、日本の米軍基地は日本政府がコントロールするけどね。痛みも歓びも、そこそこ分かち合うのが日本人なんだよ。室井佑月ではないが、“だったら、グローバル化なんてせずみんなでちょっとずつ貧乏になる、それもいいかも”が大切なのである。日本は、外資に身を委ねるか、20世紀を引きずり財産を食いつぶすか、自立と共生の哲学で一から出直すか、岐路に立っているが、腐った新聞テレビのお陰で、大多数の国民が岐路さえ気づいていない。

 株価唯一神のアベノミクス教だけに、この株価の下落はメチャ痛い。閣僚や政党幹部の口ぶりから、よく理解できる。政府機関を含む買い方の弾薬庫よりも、売り方の弾薬庫の方が玉がぎっしり詰まっている。物量作戦では、完全に買い方の負けである。市場が求める政府の政策と、筆者の求める政府の政策は真逆だが、株価が下がる方が双方益があると云う点では一致だ。皮肉だが、当分は売り方ヘッジファンドにエールを送っておこう。結果的に、アベノミクスが幻想であったと、早く国民が知ることは、あきらかに国益であるゆえに。

ハイブリッド・バブルー日本経済を追い込む国債暴落シナリオー
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