世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

野田佳彦の“国益”は猛烈に口臭が強く、胡散臭い 年中無休で国家破壊

2011年12月23日 | 日記
暇と退屈の倫理学
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野田佳彦の“国益”は猛烈に口臭が強く、胡散臭い 年中無休で国家破壊


 年の瀬も迫ると何かと気ぜわしいものだ。個人的にも突然の高血圧に見舞われ、一層気ぜわしさを感じる師走になってしまった。それに引きかえ、野田佳彦は年の瀬も正月も返上で、日本破壊工作に勤しむぞ!と意気軒高だ。とても“棚からボタ餅”で総理になった男とは思えない、急加速政権である。所謂、“慇懃ファシズム”と云う珍種の政治家なので、分析し難い政治家である。“処世訓”レベルの教えを“哲学”と思い込む教養のなさは、日本人として恥じ入るばかりだ。しかし、にも拘らず、米国で恥をかき、APECで恥をかき、ASEANで恥をかき、今度は中国、インドで恥を晒しに行くというが止める術はない。

 どうも野田と云う男には、自分でも気づかないマゾヒズムが潜んでいるらしく、国民に苦難を強いることも、国益の為なら“イザゆかん”と云う行動美学があるようだ。故に、筆者は野田をファシストだと評している。“社会保障と税の一改革”等と云う次元の異なるモノをごちゃ混ぜにして、“国民にも痛みを共有して貰う”と云う言葉に酔い、不退転で実行する己の姿に酔いしれているのではないのだろうか。その意味ではナルシスとでもあるという事だ。外見で判断するとあり得ないのだが、あぁ云うナルシストもありだろう。(笑)キムさんの死去によって、得意の新橋・街頭演説はオジャンになったが、非常に残念だ。アノ雰囲気で野田が、どんな演説をするのか是非聞きたかった。

 このような男に国家を任せる破目になったのだから、国民はすべからく不幸な一時を経験する事になるだろう。TPPが実際に批准されるか、財務省主導の“火事場泥棒増税”が現実に実施出来るか、福島原発事故の虚構終息宣言が定着するかどうかも、先行きは確実性が保証されていないのだから、一時の不幸で済むかもしれない。ただ、上記のように、おそらくご破算になるであろう政策実行の為に、民主党と云う政権が再び迷走し、本来の経済政策の抜本的対策、霞が関改革、大震災の復旧復興、原発事故処理、21世紀的外交スタンスの確立など、国家的重要案件が遅々として進まない時間は無駄だが、これも民主主義のシステム上生まれる弊害と享受せざるを得ないのだろう。

  所詮、不条理な人間が考え出した社会統治システムなのだから、民主主義であれ、社会主義であれ、君主制であれ、常に弊害はつきものだ。人類が生産的手段を手に入れた時から、人類(近代国家)は今のような貨幣経済とは思えない金融資本経済まで行き着く運命だったのかもしれない。そのような経済が人類を幸福にするとは思えないのだが、運命的不運は、人類が知恵を持ったことに由来するなどと言い出すと、話が奇妙になるのでやめておくが、そういう側面も21世紀人類は考えておくことも必要だろう。

 グローバリゼーションの経済においては、例えば日本の金融政策が実質ゼロ金利政策を長期間行っている事で、その超低金利の円を借りた莫大なマネーが、円高に乗じてドル市場に流入し、行き場を失った金が金融に流れ、サブプライムローンのような市場形成に貢献した、等と云う風が吹けば桶屋は儲かる、と云う現象さえ産んでしまう。学者によっては、米国発のリーマンショックの元凶は日本の長期の金融緩和策にあると断定している。

  つまり、もう誰にも止められない、カオスな経済世界が現出してしまった、と云う事が可能だ。筆者は経済学者ではないので、この辺は適当に流すが、偉そうな学者諸君であっても、文章の量が多いだけで、今後を読み解くことは不可能な規模にまで、世界経済は膨れ上がってしまった。多分、収拾はつかないだろう。福島原発事故収束より難しいだろう。行き着くところまで行って、ボロボロになるしか解決の道はないのだろう。しかし、方や生産の限りを尽くし、無駄と思われるモノを生産乃至は虚構し、経済活動をする北半球人類が存在するかと思えば、生産の知恵も条件も整わない人類が南半球に相当数生存している事実を思うと、人間て何だろな~とつくづく思うのである。

 1972年かな?ローマクラブにおいて「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らした。「人は幾何学級数的に増加するが、食料は算術級数的にしか増加しない」つまり、人間は掛け算で増え、食料は足し算で増えるので、とても人類を食べさせるだけの食い物はなくなる、と云う警鐘だ。この考えには現在の金融経済とか、グローバリゼーション経済が此処まで拡大するとは考えていなかったので、加速は明らかだろう。10月31日付拙コラム「地球人口100億人も視野 近未来の人類の課題は食料、自給自足が決め手」を参照願います。

  2070年ですか~、よかった!筆者は概ね死んでいる。(笑)とまぁ、こんな風な事を考えながら、野田総理の言動を眺めるのも一興なものである。上記のような観点で野田佳彦が政権運営をしているとは思わないが(笑)、どっちみち大同小異な出来事だとも言える。ただ、どっちでも良いくらいの、政治的局面であり、いずれ手も足も出ない程の人類的危機が訪れるのであれば、何も霞が関の役人の為に、今の生活に苦痛を加える必要もないような気がする。野田の国益が国家利益であるというなら、筆者は国民利益だけで充分だと主張する。同じ地獄に行くのなら、楽チン生活で地獄行きの切符を買うだろう。苦痛生活で地獄じゃ笑うに笑えない。

 マスメディアの世論調査では、国民の半分くらいが消費税増税に肯定的だと言われているが、本当なのだろうか?そんなにモノ判りの良い国民が居るのだろうか?筆者には理解出来ない。筆者の回りに居る人間どもは、みんなケチなのか?処世訓総理の美辞麗句も通用しない非国民なのだろう。国家より個人だ!否、このようなカラクリの一部を見聞きした所為で、国益と云う言葉に胡散臭さを感じてしまう人種が多いのだろう。たしかに、野田佳彦の“国益”は猛烈に口臭が強く、胡散臭い。今夜はとりとめなく失礼!血圧が高いと、論理的思考が苦痛になるのかも(笑)



成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート
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