世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●産業、金融資本主義の狭間の世界 カオスがカオスを呼ぶ

2014年08月23日 | 日記
司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰、龍馬、晋作の実像 (集英社新書)
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●産業、金融資本主義の狭間の世界 カオスがカオスを呼ぶ

 チョッと最近のネット上の話題目で追ってみたが、広島土砂崩れに関する様々な意見が交わされている。安倍の野郎が、ゴルフをプレー、直ちにやめずに、渋々官邸に戻り、顔出しの後、再び別荘に戻ったのはケシカランと云う、多角的に批難の声が聞こえる。まあ、この災害を東日本大震災やフクイチ原発事故の時に、同じような行動を取ったら、それは辞任に相当するだろうが、今回のような激甚的な災害は、かなりの確率で起きるのだろう。その度に、首相が陣頭指揮を執る必要があるのか、ないのか、議論の余地がある。

 テレビがセンセーショナルに情報を垂れ流し、中央官庁ではない、地方の小役人を吊し上げたり、国家的山崩れへの対応が求められるとか、国家予算を垂れ流すような弥縫策を求める識者の声も聞かれる。そもそも、これだけ異常気象が続き、ゲリラ豪雨が全国的に頻発している以上、その防備に国家あげて、市区町村あげて、対策に奔走し、住民が早期避難指示など頻発されて、果たして、通常の生活が行えるのか、様々な面から議論しないと、答えはないだろう。仮に答えが出来ても、相手は自然であり、科学の限界を超えることが多いわけで、人間が対応できる範囲は、実は限られている。

 様々な災害で、被害に遭った方々を責めることはできないが、殊更に、悲劇のヒーロー、ヒロイン化している、わが国のマスメディアの報道姿勢に違和感を持つくらいの、本質的問題に目を向ける国民が少ない限り、マスメディアの煽り報道と政府のプロパガンダ報道の餌食になっているのは、実は、善良にして、情緒は豊かだが、目先の出来事に右往左往する、操縦しやすい国民になってしまつていることの自覚がないのが、実は本質的な日本人の悩みなのである。まあ、本質的にデモクラシと云うものは、大衆の情緒に迎合的にならざるを得ない政治システムなので、どの国でも大なり小なり起きている。

 しかし、キリスト教文化圏のデモクラシにおいては、極めて狡猾に、大衆の知識教養を重視して、子供の頃から、教育を行う。識字率の向上は、いかにも素晴らしいもののようだが、歴史、哲学、社会学、宗教学などを読むための識字ではなく、大衆の感情を左右するものとして利用できる範囲までの教育を施す。こうすることによって、実は原点が、感情によって引きずり出されたものに、知的だと思わせる罠を仕掛ける。これが概ねの西側デモクラシ世界で起きている世紀的な現象だ。キリスト教文化圏に都合の良いデモクラシで世界を網羅することが、アメリカン・デモクラシの目的だとしても、力づくで屈服させても、先には破たんがある。

 しかし、グローバル経済のシステムの中では、未開発国家や地域までもが、このキリスト教的な政治体制の下に収斂させないと、単に都合が悪いだけの話である。誰にとって都合が悪いかって?そんなの、決まりきっているでしょう?アメリカですよ。世界中で火の手を上げているのは、アメリカであり、中国でも、EUでも、アジアでも、南米でも、ロシアでもない。それぞれの国や地域が、大なり小なりの影響を受けるので、渋々同調した顔をしていると云うのが現実。これこそが、現時点の、世界最大の問題点なのだ。

 おそらく、金融資本主義と産業資本主義がグローバル経済と云う狭間でのたうち回っているのだろう。のたうち回ることで、最終的に、何らかの落としどころがあるのなら、そういう苦労も甲斐があるのだが、双方良いところをスポイルし、悪いところを強化するような方向に進みのが、現在の問題なのだ。おそらく、最大の元凶は、グローバル化だったのだろう。このグローバル化の端緒となったのはアメリカ発だが、目先の利益の最大化の追求の結果の産物だろうが、始めた頃は、結構成功裡体験をしていたので、その味が忘れられない、サルのマスターベーションのようなもの、体力の限界で死に至るまで止めないものだろう。

 こういう状況から抜け出す方法は、何だろうか?筆者は小さな大脳で、常々考えている。無論、結論なんてものは得ていない。しかし、元凶がグローバル化であると規定した場合、その仕組みから、距離を置く考えを基礎にして、日本の国体的な行く末を考える日々である。あくまで、このコラムはオープンだが、極めて個人的なものである。勿論、銭を取るほどのものでもない。ただ、コメント欄のクローズが、文句を言いたい人々からは不評なようだ。現時点の、予定としては、ジャーナリズム精神を捨て、夢想狂の幻想コラムにしようかと思っている。無論、本人は本気だが、現在の世界の趨勢からは、夢想・幻想・酔狂と云うことになる(笑)。まあ今後とも読んでいただければ幸いだ。コメント欄のオープン化も考えている。

虚像の抑止力 沖縄・東京・ワシントン発 安全保障政策の新機軸
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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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久々のオープン! (夢想正宗)
2014-08-24 04:00:10
久々のオープン!
あいばの殿よ
リベラル勢力の星
が ちょっと楽観的 私は悲観論者だ 悲観あっての進歩だ 早く株価暴落が実現せよ 安倍自民党政権の崩壊を願っている
おもろい (酔狂魔神)
2014-08-24 05:24:28
どのような考えを披露なさるか愉しみじゃ。たしか、このブロガーは小沢一郎支持だったはずだが、どこで、どんな具合に変化したのかも、知りたい。

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