世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●ざまぁみろ!マスメディアの“アホ度”が露呈したワールドカップ

2014年06月21日 | 日記
アメリカ黒人の歴史 - 奴隷貿易からオバマ大統領まで (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社


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●ざまぁみろ!マスメディアの“アホ度”が露呈したワールドカップ

 日本のマスメディアが喧伝しまくったワールドカップサッカー日本代表のトップニュース、特集特番の喧騒が漸く終息する時が近づいたようである。たった10人で守るギリシャのゴールネットを揺らす素振りもなかったのだから、見事にメディアはファンをミスリードしたと云うことだ。このようなマスメディアの印象操作報道は、何もサッカーに限った話ではない。国会のネジレ解消が喫緊の政治課題だと言ってみたり、尖閣や竹島の岩礁ごときで、日中間の関係をよりネジレさせたり、基本的路線を持たず、テーマが週刊誌化している日本の記者クラブメディアである。

 週刊誌各誌の方が、余程格調高くなっている現象は、どういう意味を持つのだろう。話題性、売らんかな姿勢が鮮明になる全国紙。逆にニッチだが、わずかな綻びに食いついて事実を見つけようとしている週刊誌やネット言論。この体質の逆転現象は注目に値する。週刊誌やネットメディアが信頼に値しないと、マスメディアらの世論調査は伝えているが、これすらも嘘なのだろう。イラク、ウクライナ、シリア、エジプト、中国ウィグル自治区等々の報道も、その殆どが米国中心の情報に依存した外務省、防衛省等々からのレクチャー報道か、欧米メディアのパクリ報道である。どんどん、マスメディアの情報が劣化し、週刊誌やネットメディアの情報が真実に近づくのだから、いつの日か、大逆転という節目を迎えるかもしれない。

 冒頭の話に戻るのだが、日本語がいまだに不自由なセルジオ越後氏がサッカーキングの取材に対し、以下のように辛辣に、しかし現実を語っている。

≪ 「これが実力だ。結果は驚きでもなんでもない。今大会の他の試合を見れば一目瞭然だ。日本はどの国よりも未熟で、どの国よりも走っていないし、迫力がない。にも関わらず、一番期待されている国だ。海外組ブランドが喧伝され、選手たちは大スターのように扱われてきた。ヌルい親善試合と、本当のことを言おうとしないメディア。強化よりも興行に気を取られてきた結果、自分たちの実力が実態以上に大きく見えるようになってしまった。しかし、現実は隠せないということだ」≫

≪ 「『自分たちのサッカー』がどうこうというフレーズが騒がれているけど、一つ答えを出すとすれば、今日のこの試合で見せたプレーが、まさに『自分たちのサッカー』だよ。本来の力を出せていないのではなくて、これが世界における我々の本来の力なんだ。そこを見誤っては成長がない。他の試合をよく見てほし い」≫

≪ 「グループステージ突破は、限りなく可能性が低い。コロンビアはメンバーを落としても日本より強い。実力で言えば、グループの1位はコロンビアで、2位は コートジボワールが妥当だ。けれど、突破どうこうではなく、とにかく最終戦には勝って帰ってきてほしい。意地と可能性を見せてほしい。このままでは、本当に何もなくなってしまうよ」≫


 辛口のセルジオ越後氏も最後の最後にリップサービス発言で、コロンビア戦で一矢報いて欲しいものだと締めくくっている。海外組がどうだこうだと言っても、まっとうに活躍し評価されているのは、長友佑都と特高精神で肉弾戦を厭わない岡崎慎司の二人だけ。本田も香川も干されているようなもの、試合勘などあったものではない。NHKはじめ民放各社も開催前の思惑が外れ、ざまぁみろ状態のなのは愉快だが、ささやかに愛国心を持っていた筆者も不快な気分を味わっている。正直、コロンビア戦は3人くらいレッドカード退場者を出すくらいの肉弾戦をしてもらいたいものだ(笑)。フェアプレー賞なんて貰ってくるんじゃない!アンフェア大賞でも貰う気持ちが大切だ。平和ボケ国民の覚醒にはもってこいだろう。

 今日はサッカーを話題の中心に据えながら、日本のマスメディアの体たらく、腐れ具合を例示したのだが、政治シーンも国際関係報道も、すべてがこの調子の報道に徹しているのがマスメディアだ。日中韓との外交問題も、日米同盟の集団的自衛権問題も、TPP問題も、マスメディアの情報に準じて考えを進めていけば、間違いなく誤った結論に達する。冷静に考えてもミスリードされてしまうなら、情緒で吹き上がり盛り上がり無教養と下品を晒すネトウヨ、好戦論者の思い込みの方が頭は疲れずにお得かもしれない。生半可の知識人なんてのは、極めて貧弱なものなのだから、一層無神経に野蛮に生きている方が正しいのかもしれない。

 ある意味で、「愛国、反中、嫌韓本」が書店の棚を埋め尽くし、愛国フェアー状態になっているのは、日本人に「深くものごと考えないで、気分次第で生きた方が良い」「新聞やテレビの言うことを信じたらひどい目に遭うよ」と諭されている気分にさえなる。これは、気楽に生きてゆく手段のひとつかもしれない。筆者は、今日のところ、そんな考えがチラリと浮かんだ。何もかもが嘘だらけで、初めから真実とか事実とか、そんなものと無関係な現実を我々は生きているのではないか?デカルトやヒュームの懐疑論の本が棚の中で眠っているが、埃を叩いて虫干しでもしておくか(笑)。

 最後に、またまたアメリカンのご都合主義、どこに目がついているのか判らぬ話題を追加しておこう。時事通信によると、アメリカンは「人身売買実態年次報告書」などと云う好き勝手報告書を作成し、大好きな格付けに興じている話。ヒラリークリントンの挨拶文を読んでみて理解したが、早い話がアメリカンが貧乏移民国家から、飛躍的発展を遂げて文明国家風の体裁を整えた源泉である「奴隷制度」と云う歴史的恥を覆い隠し、エクスキューズするために、このような偽善的「善行」を国を挙げて行っていると云うことだ。ただ、アメリカンの傲慢で図々しく厚かましいのは、世界のあらゆる国がアメリカンの「奴隷制度」で文明を発展させたわけでもないのに、同罪の仲間のような格付けで、誤魔化そうとは、本当に地球上の悲劇の元凶である。

 ≪「JKお散歩」は人身売買=米国務省が年次報告書
【ワシントン時事】米国務省は20日、世界各国の人身売買の実態をまとめた年次報告書を公表した。日本については、女子高生とデートできるとうたった 「JKお散歩」と呼ばれる接客サービスを新たな性目的の人身売買の例として示した上で、各国の取り組みを4段階に格付けした中の、上から2番目の評価に据 え置いた。
 日本が2番目の評価にとどまったのは10年連続。報告書は「援助交際」も人身売買の例に挙げ、「日本に来る外国人の女性や子供の中に は、到着後すぐに売春を強要される者もいる」と指摘。「日本人男性は、東南アジアやモンゴルでの児童買春ツアーの大きな需要源」とも記した。
 また、政府が運営する技能実習制度で来日した人も含め、外国人労働者が強制労働の被害者になりやすい実態があると説明。「日本政府は、人身売買撲滅のための最低基準を十分に満たしていない」と認定し、包括的な人身売買禁止法の制定などを改めて勧告している。
 4段階のうち最高評価だったのは米国、韓国など31カ国・地域。制裁対象となり得る最低評価はロシア、北朝鮮、イランなど23カ国だった。 ≫(時事通信)

 時事通信記事の趣旨は、奴隷問題と云うより、売春に対する格付けのように勘違いする書き方だが、あくまで貧困、倫理道徳観、法整備などの観点から、強制労働や性がらみの偽装結婚等々と広範な視線からの報告書だが、韓国やアメリカンが優良マーク?馬鹿言ってんじゃないよ!腹を抱えて笑い転げる格付けだ。前述のように、アメリカンの大成功の源泉であった「奴隷制度」が歴史上から消えてなくなるわけもなし。にも関わらずシャアシャアと、他国では今も尚改善されていない?そもそもアメリカンの「奴隷制度」と貧困による売春とか、同等に語ること自体が欺瞞であり、独善にして高慢ちきだ。本当に不快な国である。

アメリカン・ドリームという悪夢―建国神話の偽善と二つの原罪
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