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▲石巻からいわき市まで、石巻自動車道を。人気のない田畑に心が痛みました

■石巻子どもセンターを後にし、海岸線を車で走りました。

 被災後、私はレンタカーを借りて、中尊寺から太平洋側に出て、陸前高田から海岸線を南下しました。被災後、東日本を訪れるのは、これで4回目だと思います。

・ あのころがれきだらけだった南三陸に行きました。
 さんさん商店街では、どの店にも「キラキラ丼」というメニューがあり、競い合っていました。それぞれの店舗によって、乗っている海鮮がちがっていて、こうした商法もお客さんを呼ぶことができるんだと思いました。

 ここでお昼を食べることにしたのですが、どこの店で食べるか・・・行ったり来たりで。
 

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こんな看板があったのですが、実際はどうなんだろう?あちこちに山を削って盛り土がされていました。この植えに住宅を建てるのでしょうか?大丈夫かな?
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・ 小学生の7割が犠牲になった石巻市の大川小学校跡に行き、手を合わせてきました。
 北上川河口から約4?の川沿いに位置する大川小学校は、東日本大震災で全校児童108人の7割に当たる74人が死亡、行方不明となりました。

 小学校に接して裏山があるのに、なぜ逃げることが出来なかったのだろうと、納得がいかない気持ちになりましたが、周りに堤防があり、山に囲まれていて、津波が来るという想定がなかったと言われています。

 原さんは言いました。
 昨日若者を案内して「あなたが教師だったら、あの裏山を登らせるか?」と聞いたら、「子どもには登れないと思う」と答えたそうです。
 すでに今の若者さえ、「遊び」が欠けており、私たち年代ならば簡単に登れると判断するのに、かなり隔たった判断を若者がすることがわかり、原さんと、子供たちに「遊び」を取り戻さないといけないねと話しました。


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 子供たちの霊がいるようで、天使の笑い声が聞こえてきそうな気持ちになりました。
 子育てに関わる者としてこの場所に立つことは、心が痛みました。

・ 女川は、ずいぶん変わってきれいなまちが出来ていました。

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 しかし、車のナンバーは県外など、地元以外車ばかり。
 地元の方々の生活を感じることはできませんでした。

・ 石巻市の「民設のプレーパーク」をみてきました。

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 今まで、県内始め東京都内のプレーパークの視察に行ったことがありますが、民設民営のプレーパークははじめてです。
 理解のある地主さんが土地を貸してくれて、子供たちと共に整備が徐々に進んでいるようです。

 子供たちが生きる力を取り戻したのは「遊び」です。
 いかに子どもに「遊び」が大切なのか。知能を上げる「遊び」ではなく、生きる力を育む「遊び」の大切さをもっと広げねばならないと思いました。
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・ 石巻からいわき市へ、常磐自動車道を南下
人影はありません。道路沿いには、黒い除染土の袋があちこちにありました。
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帰宅困難区域に入りました
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浪江・双葉付近に。
田畑に、雑木が生え始めており、何とも言えない気持ちになりました。
家は、しっかりと建っているのに・・・。この夏を過ぎたら、どんな景色に変わってしまうのか。
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双葉町に入りました。
道路標示の線量が4マイクロシーベルトを超えている。かなり線量は高い。
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黒い袋に緑のカバーが掛けられた景色が目に付きます。袋の劣化を抑えるのが目的なのか、それとも自然と同化させるためなのか?と思いました。
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海のまちなのに、海岸線がほとんどみえない・・・海がみえないまちに多くの海岸線が変わっていました。
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今回、人の気配がなく、雑木が生え始め、森に戻っていく景色をみて、原発反対の思いを更に強く持ちました。

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▲4月末に、石巻「子どもセンター」らいつに視察に伺いました

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石巻には、石ノ森章太郎の萬画館があり、まちにもこんなキャラクターがあちこちにあります。

■子供たちも共に設計に関わった・・・石巻子どもセンター「らいつ」に到着。

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 友人の原さんが、案内をしてくれました。
 前日は、仙台で一緒に一泊し、JRで移動。
 彼女は、名古屋の中川児童館で館長をしていて、子ども参加や中高生の居場所作りに成果を出した人で、最近ではテレビのコマーシャルでも流れている「セーブ・ザ・チルドレン」から招かれ、単身で、津波の被害を受けた石巻市に赴任し、ゼロから子供たちと一緒に設計から「子どもセンター」を作り上げました。
 設計者と子供たちが話し合い、一緒に模型も作って、ああでもないこうでもない、こうしたいああしたいと話し合ったそうです。

■子ども参加の運営、中高生が当たり前にいる子どもセンター

 センターに入ってまず驚いたのは、子供たちが、自分のベースで活き活きしながら過ごしていること。そこに、指導員の姿はなくとも、子供たちが自主的に動いているということ。そして、当たり前に中高生が来ていることでした。

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↑本棚です。空いているスペースに子供たちがすっぽりと入り込んで、本を楽しんでいました。いつもみんなで遊ぶことがよいわけでなく、ひとりになって本を楽しむ・・・これも大切と思いました。
これも子供たちからの希望で、できたものだそうです。

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動線もうまく考えられていて、あきのこない設計だと思いました。

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講座や子ども主体のイベントも、0歳~18歳まで多種多様です。

■食材も持ってきて、お料理することもできる

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センターには、自由に使えるキッチンもあり、子どもが食材を持ってきて、クッキーなどを作ったりするそうです(職員もご相伴)
もちろん、一般来館でお弁当を持ってきて食べている子もいます。

■子供たちだけで話し合い、計画作り。そして運営。

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オープンスペースでは、まち探索について、ホワイトボードを使いながら、みんなの考えを整理しながら議論が進んでいました。(こどもにも、こうした力があるんです!!!)

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あちこちにみんなの意見を求めるボードがあり、いろんな意見が書き込まれています。
このあと、おとなが整理するのではなく、子ども委員がいて、子供たちがどうするか決めていきます。

■防音でバンドもできる
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■自分たちのことは自分たちで決める力があります。「子ども会議」
 大人が最初にルールで規制をかけるのではなく、自ら気づき、自らで対策を考えること大切にしなければなりません。

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みつこは思いました。

 そもそも子どもは、18歳未満を言い、児童館運営の対象も18歳未満です。
 しかし、愛西市においては、そうした視点に欠けており、一般来館の子どもも少ない状況です。子どもの抱える問題は多種多様になっています。自分で考え判断できる力をつけ、時には、気楽に児童館の職員に相談できるにする体制と考えが必要です。

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