3章~海~

夏休みの思い出・・・


 3章~海~

終業式が終わり、通知表を受け取った後の、ホームルームの時間、僕は数人の友人と夏休みの旅行計画を立てていた、
今回の旅行は、小学校のころから一緒に遊んだり、どこかへ行ったりしている 木乃 未来(きの みらい)
       軍師の異名を持つ・・・かもしれない 幼馴染で、よく話す 勇火 輝 (いさりび てる)
       輝の幼馴染で、マジメな正確の紅一点、 美氷 蒼海 のメンバーと、今年は新たに水無瀬が加わった、

 今年は、海に行くとのことで、予算なども計算しながら旅行場所を考えていた、

蒼海:私、ここがいいかなぁ~・・・
    
    雑誌を囲んで どこに行こうか考えていると・・・ 水無瀬が突然ある場所を指差した・・・

光:ここ・・・ 私、ここに行きたいです・・・

  あまりに突然だったので、僕は少し驚いてしまった、  というより、水無瀬は、みんなの前では丁寧な言葉で話すのね・・・


輝:うん、そこいいんじゃない?  みんなはどう思う?

蒼海:そうね~、キレーそうだし、

未来:俺も、最初からそこがいいと思ってたんだよねぇ~

   未来の発言は置いといて・・・全員が同意する・・・ 宿泊料金もまぁまぁで、料理もいい感じのようだ、僕もそれに同意する、

空:そうだな、 で、予算計算なんだけど・・・

蒼海:私がやるわよ、 みんな頼りないから、

    反論できない・・・


蒼海:ん~・・・


空:どうだ? できたか?


蒼海:たぶん・・・ 割引入れて2泊3日で・・・12800円かな・・・?


未来:あれ、蒼海ちゃんが自信ないなんて珍しい、

空:そうだな、 調子でも悪いのか?

蒼海:だ、だって、何よこの13%割引って・・・ 計算しにくいのよ!

  光が計算用紙を見てささやく・・・

光:これ・・・11500円ですよぉ


空:蒼海、調子悪いんなら保健室でも行くか?

未来:水無瀬ちゃんは頭いいなぁ~

輝:まぁまぁ、そんなに責めてやるなよ・・・


    かくして、旅行先が決まったのである、 水無瀬はもうノリノリだ、 

  
 旅行費は 森田先生が半分出してくれるので、中学生にとって痛い出費は抑えられた・・・



次の日、水無瀬からメールが来た、


   From 水無瀬
   
     To 空
 
     本文 旅行、楽しみだねっ、
        水着もう買っちゃった(≧∇≦)b
        今度、一緒に必要な物とか買いに行こうネッ☆


 ・・・完全に油断していた...
  

 水着・・・ 海へ行くのなら当然だ・・・

 こんなところに こんなハプニングがあるとは・・・ そういえば、海へ行くのを提案したのは未来だ・・・ 
 あいつめ、こんなことが狙いだったとは・・・   


 一応、すぐに返信を打つ・・・

   From 空

     To 水無瀬
     
     本文 そうだね、 買い物、明後日でもいいかな?^^;
        早く来週の金曜日になればいいのに(・∀・)


  送信っと・・・



この旅行に関して、大量の問題があることに気付いた・・・  とても不安だ・・・

 一番の問題は・・・ 水無瀬との関係を皆に知られないようにすることだ・・・




  買い物をする日、僕らは あの公園で待ち合わせをしていた、

光:ごめん、待った?

  なんてベタな・・・ しかも、まだ待ち合わせの時間になっていないというのに・・・


空:いや、今来たところだよ、


 近くの百貨店に行くことにした・・・ ここに来れば、大抵のものは揃う




光:んっと、花火とかも買っちゃっていいの?

空:そうだね、蒼海とかも持ってくるかもしれないけど、多いほうがいいし、



   いろいろ見ていると、すぐに時間は経ってしまうものだ・・・


  僕らは、買い物を満喫し、旅行に必要なもの、そして、みんなで遊べそうなものを一式買い揃えた、

   こんなお金も出してくれるなんて、森田先生は優しいなぁ、と痛感してしまった、

    

   時計は もう12時を回っていた、


空:なんか食べよっか、

光:うんっ

   先に言っておくが、僕は決してお金持ちだったりはしないし、先生は食費まで負担はしてくれない、


   食事が終わり・・・


店員:1960円になりま~す

  なります・・・?  なってるんじゃないのか?   ・・・という話はそっと横に置いておいて・・・


空:払っとくから、光は先出ててよ、


   会計を済ます、


光:んっと、980円だよね、

空:あぁ、いいよ おごりで

光:えっ、でも・・・

空:いいのいいの、気にしないで、 

光:じゃあ、ご馳走様でしたっ、

      無邪気に笑う・・・

   この笑顔が見れただけで980円分の元は取れた気がするから不思議なんだ・・・


   旅行の日は、すぐにやってきた、 森田先生は、駅まで見送りに来ている・・・


    海には、電車で行く・・・   待ち合わせの時間に全員が集まっていた、

輝:さて・・・ みんなそろったな、 電車来るのは2分後だし、予定通りだ

蒼海:楽しみよねぇ、海、

未来:早く泳ぎてぇよなぁ

空:未来が楽しみなのはもっと別のことなんだろ?

未来:そっ、それは・・・

蒼海:光ちゃん、気をつけなよ、あいつら、結構あぶないから、

未来:な、なんだよそれ? 俺たちのどこが・・・

輝:そうだ、未来はともかく、俺と紅羽は普通だぞ?

光:は、はぁ・・・

空:大丈夫だよ水無瀬、未来もそこまでやばくないはずだから、

未来:はず ってなんだよ!

放送:「2番線乗場に、湘南行き、快速列車が参ります、黄色い線の内側にてお待ちください」

輝:よし、行くかぁ・・・

  席は、結構空いていたので、みんなで座れた、


 30分くらい経っただろうか・・・  水無瀬は眠っていた・・・ 僕も寝たふりをしている・・・ この3人の会話を聞いてるととてもおもしろいのだ、



  ふと、水無瀬の話題になる、


輝:そういえば、水無瀬さんはなんで今の時期に転校することになったんだろうな?

蒼海:ん~・・・ そういうのってさ、なんかイロイロあるんじゃない? 私は聞いてないなぁ・・・

輝:そういうのは、聞きにくいよなぁ・・・

未来:でも、蒼海とはえらい違いだよなぁ、すごいかわいいし・・・

蒼海:何よ、私がかわいくないって言ってるの?


   蒼海は怒ると後が怖いのに・・

  未来の方をすさまじく睨んでいる・・・


輝:空、起きてるんだろ? 蒼海を止めろ、



   僕にできるわけなかろう。



蒼海:空、ちょっと耳かしなさい、



  やくざですか


   結局、こうなってしまうのか・・・


  蒼海の天罰が今くだるのか・・・



未来:そ、空・・・ 助けてくれよ・・・

空:いや、未来にはいい薬だな・・


   僕は、手に持っていたパンフレットを水無瀬の足元に落とした、 ここからが蒼海の作戦なのだ、

  蒼海は、未来をずっと睨んでいる、


未来:わかりましたよ、拾いますよ・・・

  


  すかさず、僕は水無瀬を起こす、   水無瀬は、足元に未来がいることに気付く・・・


光:きゃぁっ



蒼海:ちょっと、未来、あんた 寝てる娘のパンツ見るなんて、最低なやつね!


    敵じゃなくってよかったと痛感せざるを得ない・・・ 輝は笑いを必死で堪えている、



光:・・・

空:そうか、お前がそんなやつだったとは・・・

  輝も、笑いを堪えながらそれに乗る、

輝:ちゃんと水無瀬さんに謝れよ、

未来:ぅ・・・


  見事にハメてやった というような表情を浮かべている蒼海とは打って変わって、本気で落ち込んでいる水無瀬・・・


空:水無瀬、ちょっと席外そう・・

光:うん・・・


  水無瀬に、一通りのタネ明かしをした、水無瀬の顔に笑顔が戻った、

光:じゃあ、全部演技なんだね?

空:うん、未来にはいい薬だと思ってね、

光:じゃあ、戻ろっか、

    水無瀬は、席に戻ると、また落ち込んだ顔をしていた・・・
   演技なのだろうが、本当に今にも泣きそうな顔だ・・・


   演技とは思えなかった、 下手すると、こっちがだまされそうだ、

     そんな感じがしているのは、僕だけではなかった、


蒼海:(ねぇ、空、まだ光ちゃんに本当の事言ってないの?)

空:(いや、あれ・・・たぶん演技だと思うよ・・・?)

蒼海:(すごい・・・女優なれるんじゃ・・・)

   その直後、水無瀬の目から、涙がこぼれる、


輝:おい、どうするんだよ未来、 水無瀬さんにひどいことして、あやまりもしないのか?

蒼海:(ぁ、あれも演技よね・・・?)

     すばらしい、文化祭の劇とは比べ物になりはしない、・・・なんという演技力・・・

    未来はすでに、挙動不審に陥ってしまっている、

蒼海:とにかく、謝りなさいよ、

空:そうだぞ、

未来:ぅ・・・ ごめん・・・水無瀬・・・本当に...

光:何が?

    水無瀬は、何事もなかったかのように笑ってお菓子をほおばっている、


蒼海:あっはっは... 水無瀬ちゃん、ナイス演技よ!

輝:今年の文化祭は、演劇決定だな、水無瀬さん主役で、 お金取れるよ!

      未来を置いて、その場に、爆笑の渦が巻き起こった、



  そうこうしているうちに、    海に着いた・・・




       真っ白な砂浜に、その先は、見ゆる限りの透き通った海。沖のほうまで、透き通って見える、


蒼海:うっわ~、綺麗だね~

輝:水無瀬さんのおかげだよな~

光:そ、そんなことないですよぉ~

   未来はまだ何か不満が残っているようだが、それはスルーしておくことにした、


空:さて、じゃあ先に宿いこっか、

     宿にチェックインし、15分後にロビーに集合することになった、 当然のことだが、男子と女子の部屋は別だ、

蒼海:じゃあ、みんな、15分後にここに集合ね、すぐ泳ぎに行くでしょ?

輝:あぁ、わかった、 ぁ、蒼海、お前の財布預かったままだったな、後で返すよ、

蒼海:あぁ、ありがと、 じゃあ、私たちも着替えてくるから、 未来、覗いたら今度は本当に何するかわかんないからね?

未来:ぅ・・・ 俺だけかよ・・・

空:大丈夫だよ、俺たちが見張ってるから、

未来:空まで・・・

    蒼海、水無瀬の部屋は、106号室、僕たちの部屋は105号室、 ちょうど、ロビーを挟んで西塔、東塔に分かれている、



   着替え終わり、というか、15分もかかるわけがないのだが、ロビーで待っていた、 ロビーとは言っても、古い旅館なので、小さなソファが2つと、丸太のテーブルが一つあるだけだ、

輝:ぁ~ 早く泳ぎてぇな、 空、泳ぐの早くなった?

空:ん~ ってか、俺は泳ぐの早くないぞ? 距離は泳げるんだけど・・・

       未来は、黙っている・・・  まぁ、泳げないのだから無理もないのかもしれないけど・・・

輝:さてと、後5分あることだし、売店でお菓子でも買っとくかぁ、

空:そうだな、後5分はかかりそうな予感がするし・・・な・・・


    女子というものは、日焼けを気にする、 まぁ、当然なのだが、日焼け止めクリームというものは面倒なもので、最初体になじませるのには結構時間がかかるものだ、

輝:去年なんか、蒼海が背中に塗ってくれってうるさかったよなぁ、

空:そうだったな、結局、どうしたんだっけ?

輝:未来が塗りたがってたけど、蒼海が拒否して、結局俺がやらされた、

空:そっか、まるで彼氏だな

蒼海:誰が誰の彼氏ですって?

輝:空、命を無駄にしたくないだろ?

空:冗談だって、怒るなよ、二人とも、

    何気に、お菓子だけでなくジュースまでおごらされ、旅館を出た、  目の前は海だ、



     海には、毎年来ているわけではないが、この旅行では結構海に来るのが多い、毎年違う場所に行っているが、今年の海は綺麗そうだ、

輝:さってと、泳ぐか、

蒼海:そうね~、あの浮島行ってみたいなぁ

空:ぁ~ 久しぶりに泳ぐよなぁ、 学校もまだプール始まってないし、

未来:空、泳ぎ方教えてくれよ・・・

空:いいか? 未来、泳ぎなんてのはな、教えてもらうもんじゃなくって、見て盗むもんだぜ

     昨日のテレビでラーメンの作り方について語ってた言葉を使ってみた、

未来:ぅ・・じゃあ浮き輪かなんかで後ろから着いていくよ・・・

光:がんばってくださいね、

   
     その日一日、今年初めての海を満喫し、そして、宿に戻った、


     食事も、なかなか豪勢で、会話も弾んだ。

輝:明日は、岩場行ってみようぜ、魚とかいそうだしさ、

蒼海:綺麗なのいたら、ちゃんと見せてよね

空:未来、潜るのは教えてやるよ、出来るようになると面白いから、

未来:さすが空、頼りになるなぁ、

蒼海:そうだ、花火買ってきたんだけど、どうしよっか、今日やってもいいけど・・・ なんか疲れちゃったし明日にしない?

光:私も、花火かって来てたの忘れてましたぁ。 結構いっぱいになりそうですねぇ、

輝:言っとくが、蒼海が買ってくるのは毎回すごいぞ? 手持ちないのが欠点だけど・・・

蒼海:あら、よくわかってるじゃない、 でも、今年は光ちゃんが買ってきてくれたし、よかったんじゃない?

空:じゃあ、明日に備えて、寝よっか、

    

    みんな疲れていたらしく、いつもは遅くまで起きている輝も、すぐに寝入ってしまった、

                    そして・・・僕も・・・



         眠りについて、しばらく経ったのだろうか・・・



           不思議な・・・夢を見た・・・


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