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別れのトキ


10章〜別れのトキ〜



Good-bye days




あの日、私は怖かった・・・


  何かを失いそうな気がして・・・。


 でも、それは仕方のない事のような気がして・・。



  もうこの街にはいられない、


だって、駆が私の事を知ってても、私は駆の事を知らなくなるから・・。





  今日言わないといけない・・

    今日ここからはなれないといけない・・・。



そう思って、私は彼の家に走った・・。





   ──やっぱり、私は誰かと話しちゃいけないんだ・・。




 私には、子供の頃の記憶どころか、つい半年前の記憶だってない。



 それがなぜかはわからないけど、いつも半年経つ度に、こんな事が繰り返されてる気がする。




   私はいつも、気付いたらその場にいたんだ。








   でも、信じてる

      空がある限り、繋がりは消えないって・・。









 突然、船の汽笛が鳴った。


  もう出港するようだ・・



    私は、甲板に立ってあの街を見続けた・・。







   「さよなら、オレンジの街・・・。」


 その船はゆっくりと、


   でも確かに私をその街から遠ざけた。















 ──何かを信じているから頑張れる。

  それが何かは僕にはわからない。

    でも、僕はその何かをしっかり信じていた。



 僕には、彼女がどこにいるのかわからない。

  なぜここから出ていったのかもわからない。


 でも、彼女はきっとここに戻ってくる。



   だから、ずっと待ってる。



 僕はその日、蒼く染まった空を見上げていた・・。


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