外伝

セリア:アルさんが・・・そんな・・・


主軸世界が消滅したことを知ったセリアは、悲しみに打ちひしがれていた、
いや、セリアだけはない、ほかの、みんなも・・・

セファ:なんでだよ・・・ あいつ、なんで生きようとしなかったんだよ・・・

しかし、ギルソンはこう言う

ギルソン:・・・やつは・・・ 最初から決めていたんじゃろうな・・・

セファ:な・・・どういうことだよ・・・

ギルソン:・・・ゲートという呪文はな・・・ 術者はそれをくぐることはできんのだ

セファ:な・・・

ギルソン:しかし・・・ やつを失ったのは・・・ 大きいな・・・ 


セファ:・・・

セリア:あの・・・ 今からでも・・・ 助けにいけないでしょうか・・・? アルさんを・・・

セリアは半泣きになりながらそう言う、


セファ:な・・・ 何言ってるんだよ・・・ そんなの・・

ギルソン:ふむ・・・ 出きんこともない・・・が・・・

セファ:な・・・ 本当か・・・?

ギルソン:成功しなければ、全員死ぬ羽目になるぞ・・・

セファ:・・・

セリア:それでも・・・行きます・・・


ギルソン:そうか・・・ わかった、準備しよう・・・


セファ:な・・・どういうことだ? どうやって助けるんだ?


ギルソン:ふむ、リーゼ達が時間を越えてこの世界を作り出したことをもうお忘れか

セファ:・・・なるほど・・・

ギルソン:セファさん、皆に伝えよ、町の一番東の城に皆で待機しておくようにな


セファ:あぁ、わかった。 伝えておくよ、 


ギルソン:じゃあな、


ギルソンは、宮殿に入り、大きな壺を奥から取り出した、


そして・・・


セリア:こ・・・ これは何でしょうか?


ギルソン:これはな・・・ 時間の酒 じゃ・・・

ギルソン:これを、10度以上の温度の時に飲むと時間が進み、 10度以下のときに飲めば、時間は戻る・・・


セリア:すごい・・・

ギルソン:時間は、何時間ほど前だったかな


セリア:だいたいですが・・・ 2時間半ほど前だったかと・・・


ギルソンは、壺の中から、小さじ一杯ほどの少量の 時間の酒 を取り出して、水で薄めた、


ギルソン:これで、3時間戻れる、 一気に飲み干すんじゃぞ・・・


セリア:はい、ありがとうございます。


ギルソンは、その調子で自分の分も作り出した、


ギルソン:よし・・・ 行くぞ・・


二人は、時間の酒を一気に飲み干した・・・ そして・・・


セリア:ふぅ・・・ 早く・・ 行かないと・・・


ギルソン:そうじゃな・・・ セリア、わしにつかまれ・・・


ギルソンが、鐘の場所まで転移しようとしたその瞬間、なつかしい声が聞こえてきた、


(アル:セリア・・・お前は、ここで待っていてくれ・・・)


セリア:アルさん・・・


ギルソン:そうか、まだここを発つ前なんじゃな・・・


アルの表情には、迷いがない



ギルソン:急ぐぞ、「風塵よ疾風を率いて我を導け、転移呪文『レムラト』」


わずかな光を放ち、 次の瞬間、彼らはすでに鐘の真上に来ていた、


ギルソンは、すぐに鐘に手を触れ、主軸世界へとたどり着いた。



セリア:!!! すごい空気・・・ 


ギルソン:・・・やはり・・・ ここは地獄じゃな・・・・


セリア:どこに行くべきなのでしょうか・・・?


ギルソン:やはり・・・ 大聖堂じゃろうな・・・


世界の中心に存在する大聖堂には、戦争に反対する人物達が、大勢いた、



ギルソン:ふむ・・・ 人が多いな・・・ セリア、顔を隠すんじゃ、知り合いに見られてはまずい・・・


セリア:はい・・・


ギルソン、セリアは大聖堂の隅っこから、アルが来るのを待っていた、


ギルソン:わしらは、もうすでに歴史を変えてしまっている・・・ その事を忘れるでないぞ・・・


セリア:はぃ・・・


  アルが大聖堂に入ってきたのは、それから15分ほど経ってからだった


ギルソン:今、この周辺一帯の空間を凍結した、 これで、この場所は時間に犯されはしない・・・


セリア:え? どういうことですか?


ギルソン:つまり・・・ 核で攻撃されても、されなかったことになるんじゃ・・


セリア:なるほど・・・ じゃあ、アルさんは助かるんですね・・・


ギルソン:そう簡単なものでもないんじゃ・・・ このままでは、平行世界に帰ることはできん・・・

 すでに、その場に残っているのは、セリア、ギルソンを除くと4人だけだった、



アル以外がゲートをくぐって平行世界へと向かう・・・


アル:ふぅ・・・ これで・・・ 全員だな・・・


セリア:アルさんっ


アル:セ・・・セリア・・・ どうしてここに?


ギルソン:ふむ・・・ おぬし・・・ これからどうするつもりじゃ?


アル:そ・・・それは・・・


セリア:帰って来るって言ったじゃないですか・・・ なのに・・・


アル:セリア・・・ ごめん・・・


ギルソン:ひとつだけ・・・ 策はあるんじゃ・・・  しかし、危険すぎる・・・



セリア:それしかないんですか?


アル:どうすればいいんだ?


ギルソン:私のゲートをアルがくぐり、アルのゲートを私がくぐる・・・


セリア:? なにが危険なんですか?


アル:ゲートは、遠くにあればあるほど魔力を使うんだ・・・ 

ギルソン:このままだと・・・ どちらかが力尽きてもおかしくない・・・

アル:じいさん、俺が・・・ 俺なら魔力使用も耐えられる・・・

ギルソン:いや・・・ あえて私がやろう・・・ 


アル:!?


ギルソン:これ以上、セリアが悲しむ姿は見たくない・・・ それに・・・ お前のような才能を消すには惜しい、



セリア:ギルソンさん・・・


ギルソン:セリア・・・ アルと協力して・・・ やっていけるな・・・?


セリア:・・・はい・・


アル:な・・・ なに言ってるんだよ・・・ セリアまで・・・


ギルソン:じゃあ、私は先に行って、ゲートを開く・・・ そんなに持たないかもしれない・・・ できるだけ・・・ 早くきてくれ・・・


 ギルソンは、アルのゲートに歩を進めた、


ギルソンの姿が見えなくなったかと思った瞬間、アル達の目の前にゲートが現れた、



セリア:さぁ、アルさん・・・ 早く・・・


アル:あぁ・・・


二人は、ゲートをくぐる・・・





しかし・・・







アル:ギルソンさん・・・ 嘘だろ・・・? あんたは、死なないんだろ・・・?


セリア:・・・


ギルソンは、もうすでに動こうとはしない・・・


アル:魔力なら・・・ 俺のをやる・・・ だから・・ 生きてくれ!!!



ギルソンは、静かに微笑み、そして・・・ 静かに、消えていった・・・





アル:・・・そんな・・・


セリア:アルさん・・・ ギルソンさんは・・・ あなたを選んだんです・・・ 自分を捨ててまで・・・


アル:・・・


世界は、アルを必要としていた・・・ しかし、神と呼ばれた彼もまた、必要とされていた、 二人は、共に生きることさえ許されずに、ただただ時を過ごすことになった・・・



そして、月日が流れた・・・



二人は、宮殿内のテラスにいた、



セリア:私たちが出会ってから、もう、どれくらい経ったのかなぁ・・・


アル:さぁ・・・ でも、あの研究から・・・ まさかこんなことになるとは・・・


 その時セリアが、アルのほほにやさしくキスをした・・・

アル:!?

セリア:あははっ・・・  気にしないで・・・ ほんの、気持ちだから・・・


アルの顔は真っ赤だ・・・


アル:◇※☆△※X


何をしゃべっているのかもわからない、


セリア:あはは、じゃあ、私そろそろもどりますねぇ、 また明日w


アル:あ・・・あぁ・・・

 
セリアも、少し顔を赤らめ、小走りで帰っていった・・・
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