4話~美島優の物語~


JuneBrideに憧れて








TheSecondName.和泉 杏奈










  「和泉 杏奈 っと・・・」


    (確か、中学の頃にこの子の友達に聞いたんだよな・・・。)


   ──好きな人の名前と、誕生日を紙に書いて、同じように自分の名前を書き、その紙を燃やすと・・・


   「その人と結ばれる・・・か。」


 誕生日って・・・ 意外と難問だよな・・・。


    でもほんとさ、あの子がうちに来たときはびっくりしたよな。


  まさか、また会えるなんて・・・。




     誕生日... 普通に聞くのも不自然だよな・・。








  



  彼女がバイトを始めて数日経ち、彼女も大分バイトに慣れてきていたようだった。


 ふと、こんな事を言う。



 「なぁ、こんな噂知ってる?」


      「え・・? どんな?」


  「好きな人・・ ホントに好きな人の名前と、誕生日を紙に書くんだ・・・ んで、その下にさ・・・」

  
  「その下にさ・・・ 自分の名前と、誕生日を書くんだ、 それで、その紙を燃やすと・・・・」

  「その人と両想いになれるんだって。」







  ──うわ、俺なに聞いてんだよ・・・ これじゃ聞けない・・・


  いや、無意識に、こうやって自分で聞けない状況にしたのかもな・・・

     やな奴だな、俺・・








        「ね、ねぇ それって・・・ どんな紙に書いてもいいの??」


   意外に・・・ いや、女の子だったら皆そうなのかな? 興味あるみたいでよかった・・・。


  じっとコッチ見てる・・・ かわいいなぁ・・・。




      彼女と少しの間でも、楽しく居られた・・・ それだけでとても幸せだったんだ・・。










TheSecondName.
















      1章-I love・・・?


   




  最近、すごくはっきりとわかった事がある。







     俺は和泉が好きだ、

  それも どうしようもないくらいに。








  このままだと本当にどうにかなりそうだ、


  けど・・・


    残念ながら、「きっかけ」が何一つない・・。

 「きっかけ」さえあれば・・・ 俺も・・・。








  唯一の救いは、ほとんど毎日和泉に会えてるって事。


  本当は、バイト休みの時にでも一緒にどっか行きたいんだけど・・・


 付き合ってもないのに、やっぱそういうのって変だよ・・・な?



   ただ、普通に話してくれるし、嫌われてるわけじゃない・・・のかな?














  そんな時、店長にこんな事を聞いた。




  「そうだ美島、来週の土曜日暇か?」

       「えっ・・、一応予定はないですけど・・・。」




  店長と話すのは面接以来だ。



  「そうか、お前も仕事頑張ってるみたいだしよ いい物やるよ」



  そう言って、店長は何か紙切れを取り出して俺に手渡す。



        「えっと・・・これは?? 二枚ももらっても・・・。」


  「土曜日公開の映画のチケットだ、特等席だぞ? 誰か誘って行きな。  例えば・・・ 杏奈ちゃんとか。」




・・・

      「なっ・・・ 知ってたんすか!?店長・・。」




  「ほら、頑張れよ、応援してるよ。」




 なんだよもう・・・ 恥ずいなぁ・・・


    でも、いい「きっかけ」にはなるのかな・・・?









2章-EndlessStory


   




   木曜日、誘うなら早いほうがいいだろうと思い、和泉が来るのを待っていた。


  そして、和泉が来る・・・。


    でも、俺が話そうとする前に

       和泉から話しかけてきた・・・。










「あの・・・美島君・・・?」



      「ん? どーした?」




   「その・・・、美島君ってさ・・・ 好きな人とかいるの・・?」



   
    ・・・ここまでストレートに聞かれると・・・。


    なんて言っていいのかわかんねぇ・・・。
























    「ん・・・ 俺は・・・ その・・・。」


  
   やべー、絶対俺顔赤い。

     穴が存在したら侵入したい。
























  「じゃぁ・・・、誕生日、教えて・・・?」





    不意を打たれた・・・ まさか和泉が・・・


     これは...夢...だよな・・・?






  気付けば俺は彼女の唇をふさいでて、自分でも何をしてるのかわかんなくなってた。




   「ん・・・ッ」


  慌てて離れる・・・

     ダメだ、絶対俺嫌われた。


       せっかく和泉が勇気出して言ってくれたのに・・・

   何やってんだよ 俺・・・。











  「・・・ごめん...」
         
       どう頑張っても、目なんか合わせられない。
 でも・・・


     「ぅうん・・・。」

        絶対怒ると思ったのに・・・。

     彼女の瞳は潤んでて、顔もすごく赤くて、でも・・・

  その姿がすごく可愛らしく見えた。




    この子を守りたい と、そう思った。



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