4章~夢~

その日僕は・・・ 不思議な夢を見たんだ・・・

 

4章  ~夢~  


      不思議な...夢を見た...

          夢というものは、普段はすぐに忘れてしまうのだが、あの夢だけは・・・今でも鮮明に覚えている・・・

      僕は・・・真っ暗な闇の中に、たった一人で、ただ立っていた、
        感覚はなく、また、何もない、

       恐怖心はなかったが、他に誰かいるような気もした、

      頭の中に直接、誰かが語りかけてきた、優しい、ゆっくりとした声だ、


   光と闇とをさまよう小年よ、神無月の頃、風が変わる、水無月にその選択を迫られる、
            君が 光 を取っても 闇 を取っても、大切な人は戻らない、
      でも、忘れないで、自分の事に囚われて、周りの事を流さないで、
    世界の未来はあなたが左右し全てはあなたにかかってる。
       水無月に生を受けし不思議な縁を切るも切らぬも貴方次第、
     希望が絶望に変わっても、光が闇に変わっても、世界を救うか彼女を救うか答えは一つ、
    もしそうなる前に、あなたが逃げ出したいのなら、あなたは何も救えはしない、貴方は強い、
  その日その時が来るまでに、どうか答えを選んでおいて、考えておいてどちらを選ぶか、考えておいてあなたのために、
   あなたに本当に必要なものは? あなたにとって本当に大切なものは?

     水無月における 貴方たちが生を受けしその日その時にあなたは2択を迫られる、
   でも、恐れないで、運命はとめられずにめぐりめぐって貴方の下にやってくる、
    考えることをやめてはならない、目先のことに囚われずに、遠くを目指して歩きなさい、
   光と闇は決して混ざらず、2つを手に取ることはできない、光が強くすればそこに生まれる闇は濃くなるばかりであり、
     光があるから闇がある、闇を選んで強くしたって光のある場所は闇にはならない、
   選ぶのは君、選ばれたのも君、時が来るまで、水無月の頃まで選ぶがいい、世界の未来を・・・


      最後の言葉が消えた瞬間、僕はハッと目を覚ました、
   
  水無月・・・6月に生を受けた二人・・・? 水無瀬のことを言っているのか・・・?
      蒼海の誕生日は神無月のはずだ...
   時計を見ると、まだ2時半で、外は明りの一つもない、もう一度寝ることは出来ない、眠れない...
  海を・・・見に行くことにした・・・ 真っ暗だったが、波の音だけは聞こえた・・・

   人の気配がした・・・


空:水無瀬・・・か?

光:ぁ・・・空君? 何してるの? こんな時間に...

       お互い、姿は見えないが、そこにいることはわかった、

光:空・・・君..そっちに、行ってもいい?

空:う、うん───・・・

      気配が、近づいてくる、

光:あっ・・・

     横まで来たと思った瞬間、水無瀬が倒れこんできた、
         
         思わず、受け止める────

空:だ、大丈夫?

光:ご、ごめん・・・

        本当に真っ暗で、何がどうなっているかもわからなかった、
          水無瀬が手元にいるはずなのに、それさえも見えなかった、


空:ぁ、あの、もう放しても大丈夫・・・?

光:う、うん、ありがとう・・・

空:少し・・・ 話そうか・・・

光:うん...

    僕らは、その場に座った...

空:水無瀬は、なんでここにいたの?

光:私ね、怖いの・・・

空:何か・・・あったの?

光:胸騒ぎがするの・・・ 私達、どうなっちゃうのかな・・・?

空:大丈夫・・・だよ・・・

   夢の事が忘れられない・・・ でも、これ以上水無瀬を不安にさせることは出来ない・・・

光:・・ありがとう・・・ じゃあ、私、そろそろ部屋に戻るね・・・

空:あぁ、おやすみ...


       光か闇、どちらかを選ばなければならないのなら・・・
  
   思いはめぐり、また募る・・・

       僕には・・・選ぶことは出来ない・・・ 今はまだ...


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