6章~時空~

ついに鐘に触れ、時空の道を越えることを決意したアルとセリア、
2人がその鐘に触れた瞬間、鐘は赤く輝き、不思議な声が頭の中に流れ込んできた、

???:古代の力を手に入れし我らが子孫よ、準備をせずにこの先へ行ってくれるな、 我、そなたらに抵抗呪文、そして耐火呪文の発動を推奨せん・・・

セリアには聞こえていないようだ、 どうやら、魔法使い以外が触れても、数秒後に飛ばされるだけのようだ、
アルは、とっさに呪文を唱え始める、

アル:「我に遣えし自然の神よ、水の力を帯びて、我らを守れ、対物・魔法障壁『エレメントレジスト!』」 「我に宿りし氷の神よ、我を守りし衣となりて我らの糧となれ、耐熱・魔法障壁『アイス・アーマー!』」

アルが呪文を唱えると、鐘の光は強くなった、 そして、

???:あと数秒のときを与えよう、何時の持ちし魔力を全て身にまとえ、素質のないものはここで消え去るであろう

アル:なるほど、 どうしても魔法使い以外は来るなってことか・・・ でも、いくぜ・・・

20秒後、突然鐘が輝きを止め、そして、7色に輝き、次の瞬間、アルとセリアは、見知らぬ世界に飛ばされていた・・・

アル:っ!! なんて馬鹿げてる魔力消費量なんだ・・・ サクサク減っていきやがる・・・ こんなんじゃ、1時間くらいしかもたないぜ・・・

セリア:この下は・・・ 火山でしょうか?  それに・・・ ここもこの世界における北の果てなのでしょうか?

アル:たぶん・・・ そうだな、まぁ、とりあえず南だと思うほうに進んでみよう、

  アルは、南を目指す・・・ 火山から離れるにつれて、時間ごとの魔力消費量は減っていく・・・     そして・・・

アル:ん? あれは・・・?

セリア:どうしました? 

アル:陸だ・・・  11時の方向に陸が見える・・・

  確かに、それは陸地だった、 それも、とても大きな陸地・・・ 主軸世界全体よりも大きく、 そして荒れ果てていた、 ようやくアルたちはその大陸に到着するが、 町はおろか、動物すらも、植物すらもなにもない・・・
まだアルの魔力は8割以上も残っていた、

アル:まだ、飛んで移動したほうがいいな・・・

アルは、さらに南を目指す、

  前方に影が見えた、 それは、どうやら鳥のようだ、

アル:ほぉ、この世界に来て、初めて見る動物だな、 この世界にも、鳥がいるのか・・・

セリア:!? アルさん!! 逃げてください!!

  セリアは、アルが気付くよりも早くにその鳥の正体を見破った、
 
その鳥は、 大きく、そしてまた、凶暴だった、

アル:ちっ、怪鳥ってやつか・・・  多少魔力を使うぜ、「我の目的を阻むものに等しき神の制裁を・『ホーリークロス!!』」

しかし、 その鳥は少しよろめいただけで、死ぬことはなかった、

セリア:そ、そんな!?

アル:ちっ、面倒だな、セリア、しっかりつかまっててくれよ。

アル:『金色の龍よ、我、汝に命を下す、願わくば、この愚かなる魔物を混沌の海に沈めたまえ、召還魔法「龍の閃!」』

大きな龍が姿を現す・・・   鳥は龍と戦うまでもなく、弄ばれた、そして、闇に落ちていった・・・

アル:ふぅ、やはり、主軸世界の生物とは格が違うか・・・

  その時、あの老人が言っていた言葉を思い出した・・・

「普通の人間が行っても死ぬだけ」

そう、 もしかしたら、この世界に人間はすでに住んでいないかもしれない・・・


時が経って、神の力が失われたとしたなら、十分にありえることなのである、

しかし、アルは、この世界の探索を続けることに決めた・・・

アル:みんなで約束したんだ・・・ あの鐘の秘密、そして、世界の秘密を解き明かすって!!


大いなる期待を胸に、アルとセリアは、その場を離れた、 しかし、そのころ、主軸世界ではとんでもないことが起こっていた・・・ 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 5章~偽りの神~ 7章~世界~ »