9日、入札傍聴しました。
落札者東松メンテナンス(株)は、市が事前に示した最低制限価格で応札しています。予定価格が1億5千万未満なので最低制限価格は事前公表でした。最低制限価格で応札した事業者は、市の見解からすると「安易な入札」だったのでしょうか?
以下は、最低制限価格の公表時期を巡る議会でのやり取りです。赤字は、私のコメントです。
令和 2年 12月 定例会(第4回) 12月17日-04号
次に、最低制限価格の公表、事前にするか事後公表にするか。
1億5,000万円ラインをつくっていますけれども、これは全く意味がないと常々委員会で指摘していますけれども、これについてのお考えは変わらないんですか。
○議長(宝新君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 最低制限価格の公表時期につきましては、探り行為などの不正行為が発生する可能性が懸念されることから、その不正行為抑止のために事前公表としてきました。
しかしながら、平成21年から22年に予定価格が1億5,000万円以上の工事入札において、公表した最低制限価格での安易な入札が続いたことから、平成24年度より、予定価格1億5,000万円以上の工事入札については事後公表としたものです。
○議長(宝新君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) いや、1億5,000万円でなぜ分けるのか。事後公表にするか事前公表にするかだけで考えるべき事案だと思います。
これは委員会でもかなりやり取りしていますので、平行線になりますから。
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令和 1年 12月 定例会(第4回) 11月29日-01号
1億5,000万円をラインにして、最低制限価格を事後公表にするのか、事前公表にするのか分けていますが、この数字には全く根拠がないことは、私の一般質問でも明らかになったはずです。事前・事後公表にするかは、安易な入札を避けるのか、それとも探り行為を回避するのか、どちらか一つを選ばなければならない問題であって、決して金額の問題ではないのです。
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平成30年 9月 定例会(第3回) 09月19日-04号
予定価格1億5千万円で、最低制限価格の公表を何時行うのかを分ける理由は説得力ゼロ!
次に、続けて要旨2、最低制限価格にいきます。
浦安市は最低制限価格を事前、事後に分けて2通りのやり方で公表しております。そして、それはどういう分け方をしているかというと、予定価格1億5,000万円を超えないものは事前に公表し、1億5,000万円を超えるものは事後公表としているようなんですけれども、まず、そもそも分ける理由ですね、事前公表と事後公表の2通りある、その分ける理由をお示しください。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 最低制限価格の公表時期につきましては、探り行為などの不正行為が発生する可能性が懸念されることから、その不正行為を抑止するため事前公表としてきたところです。
しかしながら、平成21年度から平成22年度に、予定価格1億5,000万円以上の工事入札において公表した最低制限価格での安易な入札が続いたことから、平成24年度より、予定価格1億5,000万円以上の工事入札については事後公表としているところです。
以上です。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 私が以前、委員会で質疑したときに、1億5,000万円をラインにして事後公表にする理由の1つに、当時の議事録を見ますと、皆さんきちんと計算をしなくなる、まじめな計算をしない。要するに、事前公表してしまうと。それで、事前に最低制限価格を公表するとそこに張りついてしまうんだと、それがまずいということも理由の1つですよねと私が質疑しましたら、「そのとおりです」と回答があったんですけれども、この考えは今も同じと見てよろしいんでしょうか。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 最低制限価格の事前公表、事後公表に関しましては、今も変わりございません。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 1億5,000万円でラインを引いた理由ですね。平成21年度から平成22年度に何か不正、ちょっとよく聞き取れなかったんですけれども、もう一度、1億5,000万円に線引きした理由をお示しください。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 平成21年度から平成22年度に、予定価格1億5,000万円以上の工事入札において公表した制限価格での安易な入札が続いたことから、事後公表としたというところでございます。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 要するに、安易な入札があったというのは最低制限価格で入札応札してきた、そのような意味と理解してよろしいですか。要するに、きちんと自分で計算しないで市が提示した最低のラインの金額をただぽんと入れてきてしまった、そういう意味で安易な応札、入札があったと。ですから1億5,000万円を超えるものはもうクローズしてしまったんだ、このように理解してよろしいのですか。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 安易なという言葉ですが、その当時、平成21年度から平成22年度の1億5,000万円以上の入札において最低制限価格、6社によるくじですとか10社によるくじ、こういった案件が続いたということで、安易に入札に応札してきたということから、事後公表としたということでございます。
※市の答弁の問題点
「安易な入札」というが、その証拠は何処にあるの?真面目に計算していたが、「失格」を免れるためには市が提示した最低制限価格に引き上げざるを得ないことだってあるのですよ。
市が決めつけている「安易な入札」(最低制限価格で入札に参加したことを意味している)と決めつけるのは失礼ではないでしょうか。真面目に計算したら市が示した最低制限以下だった、本来その数字で応札したかった、すべきだった、が、そうすると「失格」扱いにされてしまうので、市が事前に公表した最低制限価格に止む無く引き上げて応札したかもしれないと、何故市は考えないのか?
公金を扱う行政が、こんなに独断と偏見で行政運営を行って良いのでしょうか?
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) そうしますと、(予定価格)1億5,000万円以下は事前公表していますよね。そこでは今、危惧している、おっしゃったような安易な入札というのはないんですか。要するに、事前公表しているわけですよ。1億5,000万円に予定価格がいかないものは事前に公表しているわけですよ。そこでは最低制限価格を見せてしまっているわけですから、そこに数字を入れてきたものはないんですか。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 平成29年度中に事前公表による工事入札で最低制限価格と同額となった案件は、15件ございます。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) ということは、最低制限価格を公表するということは安易な入札を導きやすいという、そういう理解にはならないんでしょうか。1億5,000万円で分けるとか数字云々よりも、事前に公表するかしないか、そこが一番の問題ではないかと思うんですけれども、いかがですか。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 先ほど平成21年度から平成22年度の例を挙げたんですが、ここで平成29年度の同額となった案件につきましては、さまざまな理由があると思います。その中では、やはり一般競争入札においてくじ引き1件、1件というのは1社入札ですね。そういった事例等ですので、安易に数社が同じ金額で入れてのくじ引きというような、安易な結果ではございません。(意味不明な答弁!一社入札でくじ引きなんてことはあり得ない!)
以上です。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 市が事後公表にした理由が、安易な入札を避けるという理由なんですよ。でも、1億5,000万円以下の予定価格の場合は全部事前に公表している。そこでは今、1件と、1社入札があったと。確かに私も調査した限りですと、平成29年度ですよ、3案件、3事案が1社入札なんですよ。この3事案がまさに、まさに市が事前に示している最低制限価格で応札しています。
それ以外にもありますよね。平成29年度ですよ。最低制限価格を事前公表したがために、1社入札以外の事例で、要するに市がおそれている安易な入札結果になっている事例、ありますでしょう。お調べになっていますよね。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 入札や落札率につきましては、入札時点の経済社会情勢によって異なるもので、その他、工事の種類あるいは規模、公共工事の発注件数ですとかその難易度、それらによって複雑に絡み合っているものと思っております。この落札率、同額ということも含めまして、これは競争入札の結果であると考えております。(意味不明な答弁)
以上です。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 1件あるんですよ、平成29年度に。11社入って、11社みんな横にぴーっと並んだ事例、あるじゃないですか。要するに、事前公表するということは、事前公表することの問題、ここで感じないんですか。事後公表すればいいではないですか、全て。全て事後公表すべきだと思うんですけれども、そういうお考えはないんですか、市側に。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) この辺の入札の改善につきましては、入札改善委員会という組織がございます。いろいろ問題あるいは課題が生じた場合はその委員会において議論されるべきものと思っておりますが、先ほど、事前公表につきましては、やはり探り行為などの不正行為が発生する可能性が懸念されることから、1億5,000万円未満のものについては事前公表としているというところでございます。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 今、探り行為という説明がありましたけれども、まさに事後公表だと探り行為があるのではないかなというね、ちょっと質問をそちらに切りかえますけれども、最低制限価格を事前公表しないがために、いわゆる探り的行為を過去にされた場合、された事例というんですか、ありませんか、浦安市で。最低制限価格を教えてほしいとそれとなく、あるいはストレートにかもしれませんけれども、担当職員のところに聞き出そうとする努力というか、そういう事例というのはゼロですか。お答えください。これ通告してありますから。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 通告でいただいていたのは過去5年ということでしたので、過去5年に関しましては、そのような報告は受けておりません。
以上です。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) わかりました。いわゆる探り行為は過去5年にはなかったと。これは工事に限らずですよ。ほかの案件でも調べていただいていますね。過去5年と、そこはこちらで絞りましたから。ほかの案件でも、工事以外のものでも探り行為はなかったという答弁と理解してよろしいわけですね。確認です。
○議長(西川嘉純君) 財務部長。
◎財務部長(高橋豊文君) 今回の通告に関しては工事入札ということでしたが、工事入札以外でも、そのような報告は受けておりません。
以上です。
○議長(西川嘉純君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) わかりました。しっかりと議事録に残させていただきます。今の答弁は。(探り行為はないのであれば、余計にすべてを事後公表にすべきです!)