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金木犀の

2012-10-01 21:48:27 | 九州大学
香りに気づいた日の。
朝方の眠りの中で。

夏に。
銀河の国に旅立ったはずの。
ねこやまさんにお会いした。


夢。
それとも・・

ともかくお会いして。

なにかについて。
長いあいだ。
微笑み合いながら話をしたように思う。

そして時が過ぎ。

ねこやまさんが・・
もう。
帰る時間になったことを。
言ったと思う。

じゃ、送っていく・・
と、わたしが言い。

送り道を。
ふたりで歩きながら、話し続けた。

何をはなしていたのか・・・
いくら思い出してもわからない。

おぼえているのは。

3分の2のところまで来たから。
もう、ここで。
さようなら、しよう。

と言った。
ねこやまさんの。
あの。
いつもの。
声。

それで。
わたしは。

そう、なの。
じゃ。
ここで、と言い。

さようならぁ~

手を振りあった。

ねこやまさんは。
あの、ちょっとはにかんだような。
やさしい顔をして。

いつものように。
いや。
いつもより。
大きく。
高く。
ほんとうに長い間。
手を振り続けてくれていた、気がする。

わたしは・・
わたしも。
いつもより。
大きく高く、長く手を振ってような気がする。



なぜ、こんな夢をみたんだろう・・
あの日からときおり想うこと。



ふしぎなことに。

ねこやまさんにお会いした。
前の日まで。
あることで。
壊れそうになっていたわたしの気持ちが。

あの日を境に。
少しずついつものわたしに戻りつつある・・









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