2015年度 せがれの小学校における最大目標は絶対王者との最終決戦である年末の校内持久走大会での優勝でした。
次に強化指定選手記録突破です。
これは小6時に強化指定選手になれば、中1の1年間は強化指定選手として県ジュニアでの練習会などに参加出来ます。そこでレベルの高い練習メニューや他校の強力なライバル達と親睦を深めることを狙っていました。
2015年1月の地元マラソンでは自己最高の7分40秒をだすが12位。
2月のキッズマラソンでは初の1500m、5分36秒で7位とくすぶります。
3月のテレ玉は、6年生の関東周辺の最高クラスの親子との激戦。
個人戦ではとてもじゃないけど入れない先頭グループで緊張感を味わいました。
何とか5位入賞を果たし、5年親子トップで来年に繋ぎます。
その後、町の小学生大会に向けてスプリント練習を始めますが、成長痛が出始めます。
そんな中、6月の秩父ミューズでは久しぶりの親子優勝。気をよくして練習に取り組み始めたときに夏の入院、退院後にまた成長痛が出始め、練習がままならない状態になりました。
10月に入り、ようやく成長痛が落ち着きましたが、追い込むと鈍痛が出てきますので最低限の練習です。
よって、今季のトラック参戦は取りやめ、強化指定選手になることは諦めました。
2015年内は校内持久走一本。これに全てを掛けると決めたようです。
それ以降は小学校卒業まで親子レースで父子の思い出作りとしました。
校内最大最強のライバルとの5年生までの対戦成績は
小1 3位 30m差
小2 3位 30m差
小3 3位 30m差
小4 4位 120m差
小5 対戦無し
となっており、公式戦では今まで一度も勝ったことがありません。
町の小学陸上大会では頼もしいリレーメンバーとして、共に町NO.1になるため一緒に戦いました。
身近に強いライバルがいることは良い目標になります。
中学になれば、それぞれ専門の部活になりますので、陸上部に入れば勝って当たり前、負ければ陸上部なのにとなりますので、どうしても小学校の間で勝ちたいそうです。
そして幾多の試練?を乗り換え、いよいよ本番の日を迎えました。
しかし、昨年はトラック含め多くの県下トップクラスの上級生とのレースを経験し、経験をつんだ
上で参加したので自信があったようですが、今季はトラックは皆無。自分との練習ではそこそこの
手応えを掴んでいますが、学校内の練習ではお互い本気の走りをしていませんので、相手の力がどれだけあるのか分からず、不安で一杯の様子が見られました。
この時間帯は小学1年生の可愛いけど一生懸命なレースに和んだ後、最終レースの6年男子になります。
最前列は、シャトルランなど体力測定優秀者や陸上大会出場選手などのスポーツ自慢の猛者が並びます。
そして緊張の中、スタートです。
出だしからスーッと前に出ました。今年は練習段階から本番を想定した練習を多くしていました。
スタートしてから躊躇すると後からの接触→転倒しやすくなるので、それだけは絶対に避けるため
序盤である程度の集団の絞り込みです。
トラックを1周し、公園内の周回コースに出て行きます。周回コースは600mを2周です。
1周終わり帰ってきます。先頭ですが、最強のライバルも約8mの差の2位で付いています。
しかし表情だけを見るとせがれの方が苦しそう。拳を強めに握っているし、腕振りもいつもより
大きく、緊張からまだ解放されていない様子がうかがえます。
ライバルの子に詰められ2周目に入ります。
今回、ラストスパートはどうするかを夏休み後から練習段階で模索していました。
一つ目は1番得意な距離でスパート。二つ目は相手がココで行かれたら嫌だなと思うタイミングでスパート。
一つ目は自ずとラスト100mくらいになりますが、単純なスプリント力ではライバルの方が上ですし芝生上でのスパートもサッカー選手であるライバルの方に分があり、不利な事が予想できました。
故に1番相手にとって嫌なタイミング、それは自分も苦しい段階でのスパートになる方法を選択です。
ラスト300~400の位置でスパートです。対策として1000+400や300×5や、ビルドアップもラスト400のフリーを何度も行いました。
周回コースの反対側はフェンスや樹木に遮られ見にくいのですが、まさに事前の練習で決めていたスパートするならココというところで仕掛けていました。
後で聞くと相手が追いついてきて背後に付いた瞬間に仕掛けたとのこと。狙い通りでした。
スーッと差が付き、あとは死力を振り絞ってゴールに向かってきます。
周回コースが終わり、最後のトラックに帰ってきました。黄色い声援を受け、先頭でトラックを回り、
悲願の6年越しの真の優勝ゴールです。
学校から帰ってきたせがれは満足そうな顔をしていました。
この笑顔を見るためにお互いがんばった2年間だったなとしみじみ思いました。
春先の小学校陸上大会では、自身は100m決勝に残るが最下位。しかし6年男子リレーではダントツの優勝。
秋の町民体育祭の小学校対抗リレーでは昨年の失格の無念さを晴らし、念願の優勝と陸上に限っては満足のいく成績のようでした。
でも、今後も陸上を続けるならばココはまだ通過点。来年から中学陸上という過酷なステージになります。
おそらく最初の数年は同年代の子とも絶望的な差が付くかもしれません。
でもちゃんと方向性が正しい努力と本人のやる気があれば、きっと同じ舞台に立てる日がやってくると思います。今後も陸上経験者(経験中)として影ながら支えていきたいと思います。