総野小学校を見学させて頂きました

2012年02月10日 12時13分13秒 | 教育に関する記事
皆さん今日は。
今日も寒いですね。しかし、日差しや雲の様子など、寒さの中にも徐々に春を感じる様になって来ました。

さて昨日は、総野小学校を訪問し、校長先生と色々お話した後、授業の様子を見学させて頂きました。
校長先生と共に各クラスの授業風景を廊下から拝見しましたが、生徒たちは皆とても真面目に、そして明るく楽しそうに授業を受けていたのが印象的でした。

音楽の授業では「門出の歌」の練習を見学させて頂く事が出来ましたが、皆本当に歌が上手!
皆少しも恥ずかしがったり照れたりする事無く、一生懸命に、そして楽しそうに歌っているのが素敵でした。情熱的な先生の指導も素敵です。
授業中の静かな廊下を歩いていると、生徒たちの明るい歌声が微かに聴こえてくる様子は、なんだかとてもノスタルジックで、すこし泣きそうになるほどでした。
校長先生の「生徒の明るい歌声が響く学校にしたい」というお言葉通りの授業風景を見る事が出来ました。

昨年、青年会議所サマーキャンプ告知の際、市内各小学校を訪問した時にも感じましたが、各小学校ともそれぞれ個性や魅力があります。
少子化から小学校再編が必要だと言う市民の皆さんからのご意見も多くありますが、私は、各小学校が持つ「良さ」や「個性」を、可能な限り維持出来る様にしていきたいなと感じています。

突然のお願いにもかかわらず快く見学をご承諾下さった校長先生、担任の先生方、そして生徒の皆さん、本当に有り難うございました。

明日から2日間、宮城県の被災地に行ってきます!

追伸:
総野小学校には様々な学習用パネルが展示してありました。廊下を歩くだけで勝浦市の歴史や文化が学べるこの取り組みは素敵ですね。

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勝浦小学校を見学させて頂きました

2012年02月03日 20時45分58秒 | 教育に関する記事
皆さん今晩は。
今日は節分です。鬼は外、福は内。皆さんのご家庭が一年間ご多幸であります様に。

さて、昨日と今日の2日間、勝浦小学校を訪問して授業を見学しました。
また、校長先生、教頭先生ともお話しをさせて頂きました。

今月18日のブログにおいて、勝浦小学校の授業を見学した感想を記事にした所、多くの方々から様々なご意見を頂戴致しました。
中でも、「普段の様子を見る事無く意見を断定すべきではない」とのご指摘はご尤もであると思います。
また、かねてより平日の授業の様子を見学したかった事もあり、今回じっくりと時間をかけて、学校内の様子を見学させて頂いた次第です。

実際に2日間授業を見学してわかったのは、
まず、学校の先生方がこれまで様々な創意工夫を凝らして問題解決に向け尽力されておられたのだという事、
そしてその中で、生徒たちの授業態度も少しずつ改善しているのだという事です。
前回、「問題がある」と感じた数クラスも、この2日間は非常に落ち着いて授業を受けていました。
少なくとも、校長先生はじめ先生方が生徒一人一人をしっかりと注視し、まさに親身になって指導に当たっておられる、という事は身を以て理解致しました。
また、市負担・県負担含めかなりの数の補助指導員も授業に参加しており、教育行政面でも以前より改善が図られている事もわかりました。

前回私が感じた疑問点や、改善しなければならない問題点が全て払拭された訳ではありません。
しかし、先生方が問題解決に向けて大変なご努力をされているという事も、肌身を持って感じた次第です。
今回、突然学校に伺ったにもかかわらず、各先生方が熱意を持って授業をされていたのを観る事が出来たのは良かったと思います。
何より、校長先生の温かく寛大なお人柄に接して、この方であれば学校を良い方向に導いてくださるに違いない、という安心感を抱く事が出来ました。

いずれにせよ、教育問題は一朝一夕に成果の出るものではありません。
校長先生とお話しする中で、 より良い学校教育を実現すべく、今後も互いに情報交換を行い、また、問題解決に向けて相互に協力しあって行く、という事で同意しました。

私は、過去に塾講師として教育現場にいた経験から、子ども達の未来とこの国の行く末を危惧し、また、日本人の心に誇りと矜持を取り戻したいという政治的信念を持つようにもなりました。
そして、その信念に基づき、また、保護者の方々からの切実な教育環境改善の訴えを目の当たりにしたうえで、勝浦市の教育を改革し、より良いものにしたい、という想いで活動してまいりました。
その信念は当選のときから一点たりとも曇っておりません。
しかし、それが勇み足となって、現状を正しく理解しないまま現場で努力されている方を傷つける事があってはならないという事も、今回の皆さんのご意見から学ぶ事が出来ました。
反省すべき点は真摯に反省し、勝浦市の子ども達が、明るく自由に、そして自信と誇り、郷土愛を持って伸び伸びと勉学に取り組めるよう、今後も率先して取り組んで参りたいと存じます。

校長先生からは「いつでも見学に来て、生徒たちの在りのままの姿を見て欲しい」というお言葉を頂き、本当に有り難く、また頼もしく感じました。
今後も積極的に現場を訪れて、生の声を大切に市政に反映させて行きたいと思います。

今後も、市政やブログに対するご意見やご批判ございましたら、何時でもお気軽にご連絡下さいますよう、宜しくお願い致します。

追伸:
今日の学校給食。とっても美味しそうです。僕らの頃は食器が肌色一色で味気なかったけど、今はとっても瀟洒ですね。しかもお箸がある!
(僕らの世代はご飯も先割れスプーンで食べていました)



今回印象深かったのは、ある生徒が、親身になって、親切に、そして優しく、さりげなく同級生を助けている場面に遭遇した事です。
こうした心優しい生徒が育つのはとても素晴らしい事だなと感動しました。どうかその優しさを失わずに育って欲しいと、心からそう思います。
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勝浦若潮高等学校再編計画(案)説明会に参加しました

2012年01月29日 23時04分06秒 | 教育に関する記事
皆さん今晩は。
寒い日が続きます。風邪がなかなか治りませんが、気合いを入れて頑張ります。

さて昨日28日は、勝浦市主催による勝浦若潮高等学校再編計画(案)説明会に参加しました。
会場である国際武道大学講堂は300名以上の参加者でほぼ満員状態。
前回のいすみ市での説明会参加人数に比べ倍以上の参加者数であったと思います。それだけ勝浦市民がこの問題に対し深い関心と危機感を持っているという事だと思います。

会場では様々な質問や意見が出ましたが、やはり一番多かったのは海洋科学系列を無くす事への反対意見です。
この点に関して、県教育委員会からの説明を聞く限り、県教育委員会はこの地域から水産高校を無くす事の意味や、水産業の重要性を全く理解していないのではないか、という印象を受けました。

何度も繰り返しますが、この地域の基幹産業は漁業、水産業です。経済的にだけでなく、この地域の文化にも深く関与して来た伝統的な産業のひとつです。
そして、この地域の漁業・水産業に係わる人材育成・技術伝承の中心的役割を担うとともに、周辺地域の漁業発展、産業振興における重要な拠点であったのが、かつての勝浦高校なのです。
勝浦高校は漁業科、通信科、水産科といった専門職の高い学科を有し、独自の個性や存在感を持つ歴史ある水産高校であったのです。

それを、2006年の御宿高校との統合によって、漁業関係学科を廃止し総合学科を設置したうえ、(水産高校としての伝統や財産は「海洋科学系列」設置によって辛うじて守られましたが)
かつての勝浦高校が抱えていた様々な問題を改善しようともせずに、無個性な低偏差値高校へと作り替えてしまったのは、県教育委員会なのです。
私はこれは県教育委員会による教育行政の大失敗であったと思っています。
説明会では総合学科の有効性を説く方もおられましたが、統合・総合学科設置を機に生徒数が激減、偏差値も大幅に下がったのは周知の事実。
この結果は至極当然です。
それまで勝浦高校が抱えていた生徒・教員のモラル低下などの問題を解決する事もせず、目的を明確にせぬまま闇雲に統合に走り、
勝浦高校が唯一持っていた強み・魅力である所の「漁業者育成」を事実上放棄してしまったのですから。
それまで実業高校として在ったが故に進学校としての実績に乏しく、またトラブルも多かった勝浦高校に総合学科など設置しても、受験生が受けようとする筈がありません。
「何でも学べる」というのは、「何にも学べない」という事に等しいのですから。

それを今、追い討ちをかける様に「海洋科学系列」まで廃止するというのは、正気の沙汰ではありません。

この地域から水産系高校を完全に失くす事は、この地域全体の産業の衰退にも繋がります。
また、先の東日本大震災において東北地方の漁港、水産高校が壊滅の危機にある今、漁業再生の要となる水産系高校の重要性は日々高まっているのです。
県教委がその重大性を理解している様には、到底思えません。 再統合により勝浦若潮高校、そして海洋科学系列を失えば、夷隅郡市は水産業再生の拠点をも永久に失うことになるのです。
(個人的には寧ろ、今こそ勝浦若潮高校は、その独自性と歴史を活かし日本漁業再生の拠点校として再生すべきであるとさえ考えます)

今県教育委員会が為すべきは、安易な統合などでは決して無く、過去の教育行政への真摯な反省と、地域内の各高校へのテコ入れ、高校の魅力再生にむけた努力です。
設置科を見直す、授業形態を見直す、教員を適正配置する、高校の実情や個性に見合ったカリキュラムを実施する、各高校との連携を深める。統合の前に出来る事は山ほどある筈です。
説明会にて多くの反対を受け、県教委はそれまでの結論ありきの姿勢を崩し、初めて「皆様のご意見を持ち帰り検討する」と表明しました。
県教委は約束をきちんと守り、もう一度しっかりと統合のメリットデメリットについて慎重に研究検討して頂きたいと思います。

質疑応答で挙手したのに指されなかったのはとっても残念でした。
また、「質疑応答」の時間なのに長々と演説を始めてしまう質問者が何名か居られたのは残念に思いました。
県教委に対し沢山の方が質問をし、答えを引き出すことができる貴重な機会なのに・・・

過去記事

「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」について その2
http://
blog.goo.ne.jp/aggui/e/e6e83ee8adbe4149fc177e0652ba20bd

「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」に参加して来ました
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/a46509da104c4b8b7e6f285eb3285296

勝浦若潮高校の大原高校への統合について
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/f836a7866d2e9183fd2c3c8acbfd4c88

 
追伸:
今日はNPO法人すんべやぁ勝浦の大楠農園にて農作業のお手伝い。
作業の後のヤキイモとっても美味しいです。

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勝浦小学校の学校公開を見学してきました

2012年01月18日 12時38分55秒 | 教育に関する記事
皆さん今日は。
日本晴れの良い天気が続きます。こんな日は外で活動したいですが、なんせ事務仕事が溜っています。
明日には事務仕事もいろいろ終わる予定なので、来週以降街頭演説など外での活動を実施して行こうと思います。

さて、昨日17日は、勝浦小学校の学校公開及びミニ集会に参加してきました。



昨年の6月議会で教育問題、とくに学級崩壊の問題を取り上げてから半年。
果たして改善は図られているのか、或は全く変わらない状態なのか。
この目で実際に教育現場を見てみたいと思っていましたが、ようやく実現しました。

勝浦市議会6月定例会議事録(私の質疑は70ページからです)
http://www.city.katsuura.chiba.jp/gikai/pdf/kaigiroku/kaigiroku23-6-3.pdf


今回は午後一時から、昼休みや掃除を通して5限目、6限目の全学年の授業を見学させて頂きました。
生徒の挨拶もしっかりしているし、先生の講義もそれぞれ個性があり、授業態度も良いクラスが多く、概ね素晴らしい授業だと感じました。
しかし、残念ながら一部、非常に問題が有るクラスも見受けました。

始業時間になっても席に着かない、授業中に勝手に席を立つ、大騒ぎをする、先生にも告げずに勝手に教室の外に出る(それに担任が気付きもしない!)などなど。
私が見学したのはこのクラスの「社会科テスト」でしたが、はっきり言って全くテストになっていませんでした。
学校公開日でこの有様では、平日は一体どうなってるんだ・・・

私が昨年の6月議会において「市内の小学校で学級崩壊が起きているのではないか」と質問した所、教育長の答弁は下記の通りでした。
文部科学省学級経営研究会によれば、生徒が教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず、
授業が成立しない学級の状態が一定以上継続し、 学級担任による通常の手だてでは問題解決ができない状態に立ち至っている場合であると定義されております。
本市内の小中学校では、不登校など生徒指導上の問題を抱えた学校はありますが、学級崩壊についての事実はないものと認識しております。


うーむ。
文部科学省の定義がどうあれ、私が実際目の当たりにしたのはまさに「学級崩壊」といえるものでした。
たしかに定義上は学級崩壊は起きていないのかもしれませんが、問題が有る事は間違い有りません。
実際に現場を観てみて、学校の先生方も解決に向けて大変なご努力をされているという事もよく解りましたが、効果がないのでは意味が有りません。

しかし、公開授業という事も有り生徒も親御さんが来るなどして気が緩んでいた事も有るかと思いますし、今回の状態だけで「学級崩壊だ!」と判断してしまうのは危険かもしれません。
もう少し、普段の授業の状態を観察した上で、改善策を考えたいと思います。
というわけで次回は平日に視察に行ってきます!
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「いすみ市議会が高校統合撤回の意見書を不採択」という新聞報道について

2011年12月23日 23時55分33秒 | 教育に関する記事
皆さん今晩は。
今日は天皇誕生日。天皇陛下は御歳78歳を迎えられました。
今年は体調を崩され一時ご入院された事もあり、陛下のお身体が心配です。

塾で歴史の授業をしていた時、生徒に「天皇ってふだん何してんの?税金の無駄じゃね?」と質問された事があります。
確かに天皇陛下のお仕事は報道される事も少なくなかなか見え難いものですが、はっきりいって「超絶激務」である事は間違いありません。

日本国の国家元首として(憲法に明確な規定が無いのがもどかしいところですが)対外的なご公務をこなされるのはもちろん、
様々な国事行為(例えば、法律、政令及び条約の公布、大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権の認証、外交文書の認証、外国の大使や公使の接受など)を毎日の様に行っています。
具体的な数字をあげれば、天皇陛下が1年間に署名・押印する書類は1000件以上にのぼります。
さらには神道の主宰者として、日本の伝統文化を守り、我々国民の平和と安全を願って、様々な宮中祭祀を執り行っています。

天皇の仕事に定年退職はありません。
想像してみてください。自分が78歳になった時に、これだけの責任重大かつ膨大な仕事をこなせるかどうか。
天皇陛下のお身体を心配するばかりです。

天皇陛下のお仕事については過去にも記事にしたのでそちらも読んでみてください。2年前の自分の文は若々しいなあ。
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/bb5cd5310eae4d63436f7345a119b670


さて、今朝の朝日新聞に、「いすみ市議会が高校統合撤回の意見書を不採択」との記事が掲載されました。
これは、いすみ市議会が大原・岬・勝浦の三高校統合案撤回の意見書を、反対多数で否決、不採択としたものです。
(意見書とは、市の公益に関する事件について議会の意思を決定し、国会や関係行政庁、県などに対してもの申す書類の事です。市議会の重要な決定事項の一つです)


これでは、いすみ市が今回の県教育委員会の高校統合案を事実上認めた様なものです。
はっきりいって残念です。
勝浦市議会では、12月議会において、「勝浦若潮高校統合案の撤回及び海洋科学系列の継続を求める意見書」を全会一致で提出することを決めています。

たしかに、今回の三校統合案が実施されれば、大原高校は総合学科として生まれ変わり存続となります。いすみ市にとっては市内に高校が残るから御の字なのでしょうか。
しかし、今回の県教委の改革推進プランとそれに伴う高校統合の問題の本質は、県教委の独善的で一方的なやり方、民意を無視した独断専行を許すべきではない、という事であり、
1市だけ良ければいい、という問題ではありません。
たった6年前の御宿高校と勝浦高校の統合は大失敗しているのに、大原高校の統合が上手く行く保障なんて何処にも無いのです。
この地域の高校の魅力が低下し、学力・偏差値の大幅な低下を招いているのは県教委の教育行政の失敗だという事をしっかりと伝えなければならないのです。
それに、いすみ市にも漁業水産業は存在するのに、統合校から海洋科学系列を無くすなどという県教育委員会の暴挙を、いすみ市議会はオカシイとは思わないのでしょうか?
この統合案に対しては、勝浦市といすみ市が連携して対処すべき問題のはずです。

いすみ市議会がどういった経緯で意見書の採択を否決したのかわかりませんが、
いすみ市内に高校が残るから他地域の事はどうでもいい、と考えたのか、それとも別の何かしらの意図があって不採択にしたのか、
いずれにせよ、とても残念です。
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「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」について その2

2011年12月16日 23時00分42秒 | 教育に関する記事
皆さん今晩は。

県教育委員会による高校統合についての説明会から一日経って、考えもまとまって来たのでもう一度記事にしておこうと思います。

大原、岬、勝浦若潮高等学校の統合に関しての、県教育委員会の説明は主に下記の通りでした。

(1)少子化により夷隅郡市内の生徒数が年々減少しており、高校入学者数も激減している。
(2)よって、県立学校の規模の適正化、および配置の適正化を進めなければならない。
(3)学校の適正な配置に当たっては、地域協議会を設け、地域関係者の意見も聴きながら検討を進める。
(4)しかしながらこれは(ほぼ)決定事項なので何とか了承して頂きたい。


これに対して、私が思う問題点は下記の通りです。

まず(1)に関して。
人口の減少は確かに事実です。
しかし、夷隅郡市内の高校の入学者数が減少しているのは、人口減少だけが理由ではありません。
県教育委員会による学校の再編(2005年の御宿・勝浦高校の統合)が失敗したこと、
そしてこの地域に魅力ある高校を作れなかったことで他地域高校への入学者が増えてしまった事も大きな要因なのです。


私はかつて塾の講師として働いていましたから、高校に対する評価を受験生から直に聞いてきました。
かつての勝浦高校は、確かに問題点は多々ありましたが、漁業科、水産科、通信科を有し、地域に根ざした水産高校として独特の存在感を持つユニークな高校でした。
しかし、2005年に御宿高校と統合し総合学科となってからは、低迷していた人気はさらにがた落ち。
受験生の間では、「個性の無い低偏差値校」、という評価が定着してしまいました。
当たり前です。総合学科など全国何処にでもあります。総合学科で学びたい生徒は、より偏差値の高い人気高校を受験するでしょう。
大原高校の健康スポーツ科にしてもそうです。
健康スポーツ科、とは名ばかりで十分な設備も実績も無く、またその名称から、悪い意味で普通科との差別化が起こり、人気は低迷。いまや定員割れを起こす事態となっています。

これまで、沢山の生徒から、「先生、近くに行きたい高校が無いんだ」という切実な悩みを聞いてきました。
優秀な生徒は皆、県北の有名高校や私立高校を受験し、そちらに入学してしまいます。
県教委のデータによれば、夷隅郡市内地域の中学卒業生が、そのまま地域内の高校に進学する率はなんと52%。
つまり、半数近くの生徒は地域内の高校に魅力を感じず、地域外の高校に通っている事になります。
これは、県教委が行った前回の統合が大失敗だった事を意味します。
生徒も保護者も皆、自宅から通える範囲内に魅力ある高校があればそこに通いたい、しかしこの地域内には魅力ある高校が存在しない。これは県教委の教育行政の失敗以外の何ものでもありません。
(さらにいえば、特色化選抜によって県内高校、特に夷隅地域内の高校の大幅な偏差値・学力低下を招いた事も大きな要因です)
これらの事実を認める事も反省する事もせず、また前回の統合から6年も経たないうちに、人口減少を理由に再統合など、まったく理由になっていません。

(2)に関して
規模、配置の適正化は確かに必要かもしれません。
しかし、生徒数が減少したとは言え、前述の通り地域内の中学生の多くが地域外に進学してしまっているという事実もあります。
現状の高校へのてこ入れや学科の再編など、規模の適正を図る前にやるべき事は沢山ある筈です。
また、配置の適正化と言いながら、大原高校へ統合にあたって、海から遠いから海洋科学系列は廃止します、園芸関連の施設は無いから新しく作ります、総合学科の設備も無いから新校舎も作ります、
というのではまったく適正配置とは言えません。ただ単に「地域内の中央に位置するから適正だ!」とでも言いたいんでしょうか。
総合学科として必要な設備を何も持たない大原高校への統合、そして新校舎建設は、はっきりいって税金の無駄です。

(3)に関して
地域協議会を設けて地域関係者からの意見を聞く、との事ですが、地域協議会で3校統合などの具体的な話し合いが行われたとは聞いておりません。
市議会議員、という比較的情報が集まり易い立場にある我々ですら、3校統合の話は聞いておりませんでした。
また、市民によっては地域協議会の存在すら知らない方もおり、県教委のいう「地域関係者」とは誰なのかが、さっぱり見えてきません。
つまり、地域との意見交換や、情報開示がほとんどなされていない状態で、今回の突然の発表がなされたわけです。
これでは「地域の意見も聞きながら検討を進める」どころか、「関係地域の住民をバカにしている」としか言いようがありません。
ましてや、高校を無くす予定の勝浦市では説明会を行わない、というのでは全く納得ができません。
県教委は、もう一度関係住民に対ししっかりと説明を行い、住民からの意見を聞くべきです。

(4)に関して
今回の3校統合はあくまで「県立学校改革推進プラン(最終)」であるはずです。
しかしながら、今回の説明会で県教委は「統合はほぼ確定である」事を前提に説明を進めていました。
私が今回一番頭に来たのはここです。
住民の意見を聞きながら計画を進める、としながら、住民の意見は聞く耳持たず。これでは(案)ではなくて決定事項の伝達です。
また県教委によれば、今後説明会や意見交換会の予定は無いとの事。あまりに酷過ぎます。

質疑応答においても、いかにも役所然とした理想論に終始し、質問にしっかり答える事もせず、しまいには全く関係ない説明まで繰り返し、時間稼ぎのような答弁まで行う始末。
猿田勝浦市長の、「勝浦若潮高校が無くなれば、勝浦市は市としての要件を満たさなくなり市ではなくなるのでは」という質問(※)に対して、答えは無く。
一方で、今回全く関係のない銚子高校の説明に5分を費やしたり、質疑とは関係ない演説のような質問を長々と放置する等、質疑応答のやり方はまったく納得出来ませんでした。
※千葉県条例では、市の要件として学校教育法第4章に規定する高等学校が設けられていること、と定められています

県立学校改革推進プラン(最終案)の基本的コンセプトには、
「地域の人が集い、地域に愛され、地域とともに歩む学校」をつくる、とあります。

かつての勝浦高校は、まさに港町に根ざした水産高校として地域の人が集い、
地元の漁業を様々な面で支える高校として地域に愛され、
漁業後継者の育成や水産加工実習等を通じて地域とともに歩む学校でした。

それを、何の魅力も無い低偏差値校に作り替えてしまったのは、県教育委員会です。
この失敗を真摯に反省する事も無く、上手く行かなかったからと言ってまた3校を統合するなど、住民を莫迦にしています。
今県教委が為すべきは、統合などではなく、学科再編など各学校へのテコ入れと、教育行政の大幅な見直しです。

我々勝浦市議会も、12月定例議会において、「勝浦若潮高校統合案の撤回及び海洋科学系列の継続を求める意見書」を全会一致で提出することを決めました。
また、現在区長会を通じて統合反対の署名を集め、県議会への請願を提出の予定です。これには12月15日時点で12,000人を超える署名が集まっています。

改めて申し上げます。
私は今回の県立学校改革推進プラン(最終案)による勝浦若潮高校統合案には、断固反対です!

千葉県ではパブリックコメントを募集していますので、皆さんも是非ご意見を県教委にお伝え頂きたいと思います。
 
県教育委員会「県立学校改革推進プラン(最終案)」
http://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/kaikaku/miryoku/saihen/suisin-plan/documents/plan-saisyu-zenbun.pdf

第一次実施プログラム(案)
http://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/kaikaku/miryoku/saihen/suisin-plan/documents/program-ann.pdf

「県立学校改革推進プラン(最終案)」及び「第1次実施プログラム(案)」に関する意見募集(平成24年1月6日まで)
http://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/kaikaku/iken/2011/kaikaku-suishin-plan.html







追伸:
今後日本の空を50年以上に渡って守る、航空自衛隊の次期新戦闘機がアメリカなど9カ国共同開発の「F-35」に内定しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111214/t10014641401000.html
F-35は未だ実戦配備さえされていない開発中の機体。ステルス機能など最新鋭の技術が投入されているため、日本企業が製造にどこまで関れるかも未知数です。
個人的には「タイフーン」を押していたのですが・・・
何にしても、これは我々の税金を使う、日本の国防上の重要な問題です。マスコミはもっと真剣に報道すべきですが・・・今回もやっぱりマスゴミですね。

【社会】次期戦闘機、未完成のF-35で大丈夫か
http://blog.livedoor.jp/vip_2ch_news/archives/51227476.html

過去記事
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/15e94be7b667a8712cd5d1dc83024159
この頃は「F-35」は候補にすらあがっていなかったんですなあ・・・
コメント (1)
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県教育委員会「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」に参加してきました

2011年12月15日 23時02分36秒 | 教育に関する記事
岬ふれあい会館で行われた、県教育委員会による「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」に参加してきました。

ここでは勝浦若潮、大原、岬高校3校の大原高校への統合案についての説明と、質疑応答が行われましたが・・・

はっきりいって、県教育委員会の説明は酷いものでした。
質疑に対する応答も、まったく応えになっていません。

まず統合ありきの説明で、こちらが何を訴えようが聞く耳持たず。

また、統合後の新高校における「海洋科学系列」の廃止について、多くの方が廃止の妥当性を問い、海洋科学系列存続の必要性を訴えているのにもかかわらず、
県教育委員会の説明は、
「大原が新高校となるので設備が維持出来ない」
「大原から水産関連施設のある勝浦まで遠すぎる」
「残そうとしたがハード面から無理」
と、訳の分からない、結論ありきの答弁に終始。

これには私もついカチンと来てしまいました。
せっかく質問の機会を頂いたにもかかわらず、県教育委員会の答弁を聞いていて、頭に来てしまった為にうまく喋れず。
とにかく、私からは、県教委の説明が全く説明になっていない事、漁業は夷隅郡市の基幹産業の一つであり、この地域から水産関連の学科をなくす事は考えられない事、
勝浦若潮高校の水産高校としての歴史とノウハウを活かし日本全国から生徒を集めることで存続させるべきである事、以上3つの意見を述べさせて頂きました。
しかし、こんなに頭に来たのは数十年ぶりです。
服にラーメンこぼされようが、定食に虫が入っていようが、罵倒されようが裏切られようが、滅多に怒る事の無い自分ですが、
県教委の、のらりくらりとした答弁を目の前にして、今日は怒りを抑えられませんでした。
興奮して限りある質疑応答の時間を有効に使えず、申し訳ありませんでした。

勝浦若潮高校は、1901年の創設以来110年もの歴史を誇る水産系高校です。
また、この地域は千葉県における漁業、水産加工業の中心地とも言える地域であり、この地域から水産系の学科を有する高校をなくすという事は、この地域全体の産業の衰退にも繋がります。
この地域から海洋科学系列をなくすには、それなりの大義名分が必要ですが、
無くす理由が「水産関係の設備が大原高校に無いから」というのでは、理由として余りにもお粗末過ぎます。言い訳にもなっていません。

とにかく、地域から高校を無くすという大事であるにもかかわらず、圧倒的に説明不足です。
県教育委員会はもういちどしっかり関係者の話を聞くべきだと思います。

過去記事:勝浦若潮高校の統合問題について
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/f836a7866d2e9183fd2c3c8acbfd4c88


追伸:
今日は航空自衛隊における次期主力戦闘機(F-X)についてのお話を書こうと思っていましたが、腹が立ち過ぎて思考がまとまらないので明日にします。
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千葉県学校保健学会に参加しました(中高生の性教育について)

2011年12月11日 22時19分51秒 | 教育に関する記事
皆さん今晩は。
忘年会が重なり、胃が疲労気味の今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、昨日10日土曜日は、市内各地で様々なイベントがありました。
海中公園での勝浦タンタンメン船団のイベントや、勝浦アンサンブル同好会による「1万人チャリティーコンサート」など、イベントが目白押し・・・

そんな中、私はというと、地元の学校教諭の方からお誘いを受け、国際武道大学で行われた「第15回千葉県学校保健学会」に参加していました。
これは、千葉県内の学校教諭が集い、学童の健康と体力を考える学会です。
子ども達の健康と体力についての専門家の講演や、ポスター発表、市民公開講座、シンポジウム等が開催され、とても充実した学会でした。

特に、各学校の取り組みをポスター掲示によって説明する「ポスター発表」は、各学校が取り組んでいるプログラムを担当者から直に聞く事が出来、とても興味深いものでした。

千葉県学校保健学会ポスター発表の様子


なかでも、県立船橋東高等学校による「中・高校生におけるHPV・子宮頸癌感染予防教育の指導案」と題した掲示は、素晴らしかったです。
学生の性交渉経験者数の増加とともに、近年増加拡大している様々な性感染症感染。
とくに、HPVウィルス感染による子宮頸癌の発症が、若者の間で大きな問題となっています。
この高校では、より有効な性教育の在り方も含め、問題をどう学生に伝え、危機意識をもたせ、指導するか。
実践的な指導案を作成、実践しておられました。

現在、中学生全体で約10~20%、高校生全体で約30~40%の学生が性交渉経験済みという統計もあります。

中高大学生の性交渉経験率推移(2005年)


情報化が進んだ現代社会のなかにあり、学生に「不潔だからセックスするな」というのは、どだい無理な話です。
現実をしっかりと見つめ認めた上で、生徒にたいして綿密な性教育、そして性感染症の実態を指導していくという船橋東高校の指導方針は、素晴らしいと思います。
臭いモノには蓋、という考え方では、結局なにも解決しませんからね。とても勉強になりました。

土曜夜からは勝浦いすみ青年会議所の2011年度臨時総会・例会に参加。
今年青年会議所を卒業されるメンバーの送別式も兼ねていたのですが、「卒業記念ビデオ」の作成担当となっていたので大変でした。
でも、卒業生に喜んで頂けたので本当に良かったです。
また、来年度の青少年育成委員会副委員長の任を頂きましたので、こちらでも頑張っていこうと思います。

今日11日日曜日は、地元の漁船の方からの相談を受け、話し合いを行いました。
近年、地元小型漁船と大型・中型の巻き網漁船とのトラブルが大きな問題となっています。
地元漁船が漁場を守り水産資源の保護に取り組んでいるのに対し、巻き網漁船はそれこそ「根こそぎ」魚を捕ってしまい、水産資源の減少といった問題を起こしているからです。
巻き網漁船も操業の権利を持っています。
しかし、合法とは言え、地元漁師の皆さんが守って来た磯根や漁業資源を無分別に荒らしていいという事にはならないはずです。
難しい問題ですが、なんとかこの問題が解決出来るよう、私も全力でお手伝いしようと思います。

明日から2日間は議会にて各委員会審査が行われます。
明日は総務常任委員会。新しい文化会館について等の重要な案件の審議が行われる予定ですので、委員ではありませんが私も傍聴に行く予定です。
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勝浦若潮高校の大原高校への統合について

2011年11月17日 22時57分51秒 | 教育に関する記事
皆さん今晩は。
明日からまた寒くなるようです。今年も残り後僅か。
寒い冬も間近です。インフルエンザも既に流行し始めているようですので、皆さんもお身体ご自愛下さい。

さて、15日、16日の2日間、新潟県十日町市へ教育民生常任委員会行政視察に行って参りました。
視察のテーマは「中高一貫教育」です。
十日町市では、少子化やいじめ、不登校、学力低下等の問題に総合的に対処するべく、
義務教育9年間を見通した連続性のある学習指導の実現を目指し、小学校における一部教科担任制の導入や、小中学校間の乗り入れ授業など、様々な取り組みを実践しています。
勝浦市の教育改革を政策に掲げる私にとって、今回の視察は大変勉強になりました。

私も先の6月議会一般質問において、小学校における教科担任生の導入について質問しています。

勝浦市議会6月定例会議事録(私の一般質問は70ページからです)
http://www.city.katsuura.chiba.jp/gikai/pdf/kaigiroku/kaigiroku23-6-3.pdf

教科担任生の実現も含め、教育改革には多くの困難が伴いますが、
子ども達の教育環境の充実を図るべく、実現の難しい課題にもあらゆる方策を駆使して果敢に取り組む十日町市の教育行政の在り方には、深い感銘を覚えました。
教育改革の成果は、経済政策と違い、直ぐに効果が出るものではありません。
10年後、あるいは100年後の将来を見越して必要な改革を断行していかなければならないものです。
十日町市教育委員会の方から、「確かに予算は厳しいが、教育は100年の大計をもって当たらなければならない」というお言葉を聞いたときは、深く共感するとともに、大変な感動を覚えました。
おかげさまで得る物の多い視察となりました。十日町市教育委員会の皆さん、本当に有り難うございました。

今回と、前回の視察については来週中に報告書をまとめて、改めてここでアップロードしたいと思います。

今日は教育繋がりでもうひとつ。

今日の千葉日報にこんな記事が載りました。

千葉県教委は16日、来年度から10年間の「県立学校改革推進プラン」の最終案を発表した。
生徒数の減少に伴い大原(いすみ市)、岬(同)、勝浦若潮(勝浦市)の3高校を2015年度に統合するほか、16年度から東葛飾(柏市)を県立中高一貫校にする。
また、県内初となる医歯薬コース(東葛飾)と教員基礎コース(千葉女子、安房)、東日本大震災を受けた「防災の学び」(銚子)など専門色の強いコースや科目を新設し、生徒が将来の職業を意識して学べる態勢を整える。
大原、岬、勝浦若潮の3校の統合は、プラン前半5年間の「第1次実施プログラム案」に盛り込まれ、15年度に大原に統合する。統合後の名前は今後検討する。
これにより、勝浦市内に県立高校はなくなり、夷隅地域の県立高校は大多喜(大多喜町)と統合高校の2校になる。
統廃合に向け、大原の健康スポーツ科と岬の園芸科の募集を13年度入試から停止する。普通科は募集を続け、統合時の定員は1学年6学級(240人)とする。
県教委県立学校改革推進課によると、同地域の中学卒業者はピーク時(1989年)の約千人から今年は639人に減少。2021年には450人程度まで減る見込み。4校のうち、大原の健康スポーツ科や勝浦若潮で定員割れが続いている。


http://www.chibanippo.co.jp/c/news/politics/65152

つまり、勝浦若潮高校が無くなる可能性がある、という事です。
これはとんでもない話です。

勝浦若潮高校は、1901年に「勝浦水産補習学校」として開設されて以来、110年もの歴史を誇る伝統校です。
全国でも数少ない漁業科、水産科を要する高校として、周辺地域の漁業発展、漁師育成における重要な役割を担ってきましたが、
2005年に御宿高校と統合し総合学科となった後、2008年から漁業水産科は廃止。
生徒数の減少に歯止めがかからず、現在は定員割れも起こしている状態です。

そもそも、統合前の勝浦高校は全国でも稀な「漁港に根ざした水産系高校」として独自の個性や歴史を持つ高校でした。
その個性を失わせ、全国何処にでもあるような総合学科にしてしまったのは県教育委員会。
その目論みが上手く行かなかったからと言って、前回の統合から7年も経たないうちにあらためて大原との統合を決めるなど、その見通しの甘さには呆れ返ります。
塾の講師として言わせてもらえば、2005年統合後の勝浦若潮高校は、地域の漁業発展を担って来たその個性・独自性を失い、「低難易度の高校」としてしか生徒に認知されなくなっていました。
結果、更なる学力の低下を招き、人気も低迷。現在に至っています。
またそれに加え、千葉県では昨年度まで「特色化選抜」が実施(入学に際し生徒の半数は学力試験を課さず、面接や作文だけで入学出来るゆとり教育システム)され、
勝浦若潮高校のみならず千葉県内の多くの高校における大幅な学力・偏差値低下を招く結果となりました。

http://chiba.okinawa66.com/010/post.html

勝浦市民は、千葉県教育委員会に対しもっと怒っていいと思います。
こんな結論はありえん、もっとしっかり議論を重ねて結論を出すべきだと。
前回の改革から10年も経たないうちに「なんかうまくいかなかったからとっとと諦めて統合しちゃえ!」というのは、あまりにも乱暴です。
もし勝浦若潮高校が無くなれば、勝浦市にとって文化的にも経済的にも大きな損失となります。

私は、勝浦若潮高校は、その独自性と歴史を活かして水産、漁業方面に特化し、漁業再生の拠点校として全国から生徒を集めてくるべきだと思うし、
そうするだけの実力やストーリー性のある高校だと思っています。そして、そうする事で存続は十分可能なのではないかとも思います。

とにかく、今後は県教育委員会に対して勝浦若潮高校存続の意志を示していかなければなりませんし、存続の為の方策を考えていかなければなりません。
まだまだ諦めるのは早いです。私も勝浦若潮高校存続に向けて情報収集、活動を今後も続けて行きたいと思います。
コメント (15)
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