脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能と症状をリンクさせた物差しから認知症をとらえる!具体的に認知症予防を考える。

5月の右脳訓練ー茶の湯展&茶碗の中の宇宙展

2017年05月19日 | 私の右脳ライフ

一番長く続けた趣味は茶道です。風炉になると、体が小さいので膝立ちしてお点前をしていたことを思い出します。

私は茶道を4人の先生に教えていただきました。子ども時代、九州でお二人から表千家を。東京の学生時代からは裏千家でしたが、磐田に住むようになって結構まじめに取り組みました。今回この展覧会を回りながら、先生方がおけいこの時にいろいろ教えてくださった言葉やその場面がびっくりするほど蘇ってきました。天気の良い日で上野の東京国立博物館についたときには、そんなことになるとは全く予想もしていませんでした。

館内は写真禁止です。すこし混んでいるコーナーもありましたが、評判の割にゆったりを見ることができました。

今回の「茶の湯」展は茶道の歴史をひも解いてくれます。足利将軍家の茶から、珠光・紹鴎の侘茶の誕生、利久による侘茶の完成、織部、有楽、小堀遠州、松平不昧公の時代、そして近代数寄者たちとコーナーに分かれています。それぞれの確立された美意識が一目瞭然。ひとことに日本美といっても幅広いものです。
「おけいこですからね」と先生がおっしゃりながら、茶室の問答をしたのですが、それがいかに恐れ多いことかと改めてよくよくわかりました。
「お茶碗は」「曜変天目でございます」
「お窯もとは」「建窯でございます」ありえな~い(笑)
ありえませんが、口にすることで身近になった点は間違いありません。先生方に感謝しました。

茶入れ(窯や銘、伝来)、薄茶器。茶碗(窯、銘、歴史、作人など)、茶杓(作人、銘)その他の工芸品たち、掛物。茶道がいかに総合芸術か改めて感じ入りました。ここにはお茶事には不可欠な懐石料理や花はありませんが、それでも膨大な美術品の品々です。
山上宗二とか雲州蔵帳とか、左脳的な知識も「そういえば、あったあった。読んだことがある」と、観賞を手助けしてくれます。
休館中なので入ったことがない表慶館(日本初の美術館)

私は長く茶道をやってきました。考えてみれば、そのおかげで目的をもって美術館に足を運ぶことも多かったと思います。茶道は総合芸術ですから、茶道という入口を持っただけで多くの日本美術に関心を持つことができたと思います。
今回展示されているものにも、何度目かというものがありました。それひとつが展覧会の目玉になりそうなものがたくさんありましたねえ。人生は体験です。
勉強したことではなく、体験したことだけが前頭葉に刻み込まれるのです。知識としては消えていっても体験したことは、痕跡になっても残るものですね。そして別のシーンで蘇る…
茶の湯の美術品を観賞するつもりでしたが、懐かしいそのときどきの思い出が湧き上がってくる不思議な体験をしました。
東博に行ったときには国宝室だけは必ず行ってみます。

浅草寺の法華経でした。書はよくわかりませんが端正な見事なものでした。とても、とても平安時代とは思えません。
中央階段を下りて、国立近代美術館へのシャトルバス乗り場へ。

バスで35分、途中神田祭に出会いました。竹橋の国立近代美術館。

ここでは、「茶碗の中の宇宙」展。茶道と切っても切れない関係の楽家初代から当代、次代16代までの作品がすべてそろっています。
「これだけの展覧会はもうできないだろう」という当代楽吉右衛門さんの言葉がありました。
 
展覧会の時のイヤフォーンガイド。今回ほど役立ったことはありません。
楽家初代長次郎と利久とのやり取り、作風の変遷。私の知っている長次郎はかなり後になっての作だと知りました。
一代ずつの当主が、伝統を踏まえつつ自分をいかに表現していくかの戦い。右脳と前頭葉がどれほど努力したか。息詰まるような思いで見て回りました。
京都の楽美術館にも行ったことがありますが、今回の展覧会は各代の特徴を総括する意図がありましたから、迫力が違いました。
15代楽吉左衛門作のお茶碗はたくさん展示されていました。「何か」から自由でありたいという思いを感じるものだったリ、哲学的だったり、宇宙に思いが届くものだったリ、どこかヨーロッパを感じるものだったリ、プリミティブな作品とのコラボまでも。そして最近の作風として「石の茶碗」として原点回帰していました。
これは人工的な球、伊豆にいると、ついポットホールの球を思い浮かべてしまいます。

伝統の中で個を表現する難しさに触れた気がしました。
常設展にも足を運んだら、長次郎と当代の茶碗が並べて展示されていました。400年の時を超えて同じように「いつでも使ってください」と存在していることにちょっとクラクラしました。

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