いわき市・子年生まれの”オヤジ”

草莽崛起
日本人よ、歴史を取り戻せ!

憂鬱な朝鮮半島 韓国は日本へ憎悪のはけ口として再び歴史戦争を仕掛けるだろう

2017年06月10日 16時05分54秒 | 国際・社会
 「行き止まりの廊下」の安定  
 最近では、韓国・北朝鮮のことを書くたびに溜息との格闘になっている。非常に大雑把な見取り図を提示すれば、こういうことなのだろう。 かつて冷戦時代、朝鮮半島は共産主義勢力と自由主義勢力とが拮抗するバッファー・ゾーン(緩衝地帯)であった。大国が直接接触する危機を避け、北朝鮮と韓国という小国同士がその代理として、思想戦・心理戦・時々の小競り合いをくりかえしていた。  

 これが地政学的にはもっとも安定した「行き止まりの廊下」の在り方だったのだ。統一され、北の国境線が開けば、隣の大国の経済圏に呑みこまれる。高麗時代や日韓合邦時代がこれであり、コリアンは名前も民族も溶け、モンゴル人や日本人になった。次にそうなれば、今度はきっとチャイナ人になるだろう。  

 統一状態で国境を閉じれば、貧窮の専制国家が延々と続く。名前も民族も防衛されるが、文化もなく、法治もない。信用もなく、活気もない。これが五百十八年間もつづいた李朝時代である。全土は王土なので土地の所有権がなく、土地の売買も無く、商業もない。大土地所有者はいない。まさに古代である。  

 全世界的に、領国支配の中世があったというのは、ドイツ歴史哲学の誤りだった。こんなのがあったのは、エルベ河からロアール河の間と、日本群島と北インドくらいで、あとは王土に王からの恩貸地や世襲地保有者の土地が転々と散らばっているだけだった。旧約聖書の世界がまさにこれだ。

 それでも「廊下」のパレスチナには宗教が生まれた。宗教が生まれれば、約束や信用が芽生える素地がある。コリアに生まれたのは、シナと同じ宗族だった。宗教は生まれず、一族の祖先神だけが神であり、他はゴーストである。靖国神社の意味は彼らには永遠にわからない。宗族は政治権力と絡み合い、東洋的専制主義を生んだし、ある一族が偶像神になるという、偶像崇拝の類似宗教を多数生んだ。統一教などがこれである。


無用のバッファー北朝鮮  

 約束も信用もなく、宗族だけに依拠した古代社会が、つい百年前まで続いていたというのが、日本の海の向こう側の事情である。  

 それでも冷戦時代には、まだ理想があった。韓国は民主主義と自由主義経済の西洋型近代化を目指し、北朝鮮は集団主義と計画経済による社会主義の近代化を目指していた。まずかったのは、社会主義経済に相応しい経済学がなかったことである。思想だけで始めたのだ。計画経済とは名ばかりのどんぶり勘定のため、何ヵ年計画に必ず辻褄合わせの調整期がついた。土地の所有権はなく、実質的には古代経済が延々と続いていたのである。商業はなく、流通を無視したので、食糧は配給制だった。

 一九九一年、ソ連がアメリカとの軍拡競争に敗れて、経済破綻すると、北朝鮮はバーター貿易による利得を失い、ハード・カレンシー方式の厳しい現金払いを迫られた。中国も鄧小平の経済政策の時代に入り、現金を要求されるようになると、たちまち「社会主義経済」は崩壊した。一九九三年、北朝鮮は計画経済を放棄した。国家独占資本主義に乗り換えた中国は、早々と北朝鮮を見限り、一九九二年、韓国と国交を結んだ。


韓国の野望と失敗  

 重要なのは、この時北朝鮮の社会主義の近代化が失敗に終わり、理想が完全に失われたことである。経済は古代経済の地を曝し、外国貨幣数種類が国内貨幣と並び流通し、農場や連合企業所の上納金搾取は露骨になり、闇市が常設化し、配給制は崩壊していった。東洋的専制主義は息を吹き返し、派閥の交替は党・軍・警と激しく変遷していく。もはやバッファーとしては無用の存在と化したのだった。  

 一国バッファーとなった韓国は、これまで通り外資を導入し、貿易に特化して経済発展をとげた。中国との貿易は年を追って拡大を続けて行く。バッファーの地位を失った北朝鮮は、自分で己を守ることを始めた。配給制を止め、全ての資金を核・ミサイル開発につぎ込んでいくのである。このため、一九九五年から五年間、人民は飢餓線上に放りだされ、約二百万人が死んだと言われる。いわゆる「苦難の行軍」時代である。

 端的に、何が問題だったのかと言えば、この小国たちがバッファーからの脱出を試みたことにあった、と言えるだろう。韓国は外資と貿易で経済発展をとげた。北朝鮮は、核・ミサイル開発に特化し、「強盛大国」になろうとした。  

 だが現実は、韓国は外資占有率と貿易依存度の異常に高い国になっただけであった。家計負債はマンションの転売で増え続けた。まるで村界がなく、流浪しては転居する李朝の農民のようである。働いて儲けるという勤労のエトスは実は低いものなのである。一九九七年の経済危機以来、小さい危機は何度も起こっている。利益を外国投資家にもって行かれる一方、輸出を増やしてGDPの半分以上をまかなう。アメリカから金を借りて、中国に商品を買ってもらう。こんなことを繰り返しているだけなので、内需が増えて行かない。持てる者と持てぬ者の格差はどんどんと広がって行った。  

 結局韓国も、民主主義と自由経済の西洋型近代化の理想に失敗したのである。あるいはこの理想は、いつの間にか東洋的専制主義の大国幻想にすり替わっていたかもしれない。盧武鉉大統領が「韓国は米中のバランサーになる」と言い出したあたりが、バッファーを抜け出したいという野望の始まりだったのだろう。その間、韓国の近代化はすべて失敗した。弁護士出身の盧武鉉氏自身が「法の不遡及」という近代法の大原則を破り、親日派の子孫から土地財産を奪ったのはその一例である。


地政学的な安定こそ重大事  

 韓国の近代化の失敗は、「日本戦略研究フォーラム季報」七十二号に論文として書いたので、これはその要約になるが、法治の欠如を始めとして、「信用社会の構築」「分業関係の定着」「実証主義の学問」など、すべてアウトである。  

 つまり今我々が見ている朝鮮半島のかつてバッファーだった二国は、その理想ゆえに現実を忘却し、野望に走ったが故に全く逆の失望国家となった二国なのである。  

 北朝鮮はその憎悪をアメリカに対しむき出しにし、韓国はその憎悪と嫉妬を日本に向けて募らせている。それで辛うじて国内の不満をそらし、国民統合させているのである。結局彼らは、バッファーの地政学的な地位に甘んじることができず、大国からの自立を果たそうとしたが、自らその自律性をコントロールできなかった国家だったということである。古代性が深すぎ、自前の文化も何もない。  

 では、周囲の大国はどう出るだろうか。当然、朝鮮半島をバッファー・ゾーンに戻すという地政学的な力の方向に加担することだろう。これはそのようにならざるを得ないという、現実の説得力を持って周辺諸国民を納得させることになる。だからアメリカが空母を朝鮮半島に派そうとも、よしんば爆撃しようとも、周辺諸国民は少しも騒がしくはならないだろう。韓国が大統領選挙で従北勢力の核心を選んだのも、民主主義、自由主義経済、西洋近代化に失敗し失望した結果であり、そうなるだろうなという感慨しか湧いてこない。関心事は、どうやって彼らの狂気のような自律性のアブノーマル・コントロールに対処し、力と人口を殺ぎ落としてバッファーらしく、おとなしくしてもらうのか、その人口をどこに移すのかだけである。

 アメリカは十五年前から在韓米軍の削減を実行している。韓国は安全保障への米軍の関与を維持しようとし、韓国軍の指揮権引継ぎを伸ばしてもらった。だが、在韓米軍の撤兵はつづく。かわりに韓国の弾道ミサイル射程を八百キロメートルまで増やすことで米韓両国政府は合意した。次は、THAADの配備である。これさえ順調に作動すれば、もっと撤兵させることができるだろう。新政権は従北勢力だから撤兵はさらにしやすくなる。経費は安く上がる。  

 日本は韓国が左翼政権下なので、再び歴史戦争を仕掛けられるだろう。あれは憎悪のはけ口なのだ。その手に乗らないことが肝要である。韓国の歴史はすでに彼らが造作し、崇め奉るまでに偶像化されている。私は日韓歴史共同研究の第一期と二期をしたが、第三期は絶対にしない。命を縮めてまでしなければならないような重大事ではないと思われるからである。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 辻元清美氏の言いぶりは、3... | トップ | 百田氏の講演中止問題で剥が... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

国際・社会」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。