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韓国…旭日旗とサッカー 正しい認識、粘り強く主張せよ

2017年06月17日 12時50分48秒 | 国際・社会
 韓国で4月に行われたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、J1川崎サポーターが旭日旗を掲げたことが発端となって騒動が起きた。アジア・サッカー連盟(AFC)は、アウェーサポーターによる差別的行為や行動責任の規約に抵触するとして、川崎に1年間の執行猶予付きでAFC主催のホーム戦1試合を無観客試合とするなどの処分を科した。試合後に川崎側の観客席の出口をふさぐなどのトラブルを引き起こした対戦相手の水原側ではなく、なぜ川崎が処分されなければならないのだろうか。

政治的意図はない

 無観客試合は、観客を入れずに試合を開催する厳罰で、入場料収入を失うだけでなく、テレビ観戦する人たちにもマイナスの印象を与える。川崎側は「旭日旗に差別的、政治的な意図はない」と主張し、AFCに処分理由の説明を求める質問状を提出した。

 Jリーグの村井満チェアマンは「今回の裁定が、旭日旗が政治的、差別的との根拠に基づくのであれば大変残念」と述べ、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「日本サッカー界はあらゆる差別に対して絶対反対の立場」などとする見解を表明した。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は5月8日の記者会見で、旭日旗について「自衛隊旗や自衛艦旗だけでなく、大漁旗、出産、節句の祝い旗など広く使用されている」と述べた。

 旭日旗について正しく理解せずに、問題視して不当な処分を下したAFCの対応は許されるべきではないだろう。


過熱するサポーター

 サッカーをめぐっては、これまでにも韓国側が旭日旗に異常反応し、一方的に非難を繰り広げてきた。

 2011年アジア・カップの日韓戦で、韓国の選手がサルのまねをして日本人を侮辱したとして批判されると、短文投稿サイト「ツイッター」で「観客席の旭日旗を見て涙が出た」などと弁明。13年東アジア・カップの日韓戦では、韓国側の応援団が「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた横断幕を掲げたが、韓国側は「日本側が先に旭日旗を掲げて挑発したから」などと主張した。

 サッカーの国際試合で、一部の韓国のサポーターたちの愚行がクローズアップされたケースは他にもある。

 11年、韓国で行われたACL準々決勝では、セレッソ大阪と対戦した全北のサポーターが、観客席に東日本大震災で被災した日本を揶揄(やゆ)するメッセージを掲げた。メッセージは日本語で「日本の大地震をお祝い(し)ます」と書かれており、セレッソ大阪はAFCに抗議文を提出。過熱する心ないサポーターの行動が、大きな非難を浴びた。

 今回、旭日旗をめぐって騒動に巻き込まれた川崎は、ACL決勝トーナメント1回戦でも勝利し、ベスト8に進出。J1浦和も埼玉スタジアムで行われた同1回戦で、済州に延長の末に劇的な勝利を挙げ、ベスト8入りを果たした。

 しかし、浦和の選手に対して、乱闘を仕掛けるなど両チームの選手、スタッフらによる騒動が発生。AFCは今月9日、済州3選手と両クラブに対する処分を発表し、またしても、サッカーをめぐって日本と韓国の間で後味の悪さが残った。


言いがかり持ち込むな

 日本と韓国は度々、サッカースタジアムで騒動を起こして険悪な雰囲気を漂わせるが、一方で2002年には両国が共同で開催して日韓W杯を実現させたという実績もある。

 さらに、1997年11月に行われたW杯アジア予選では友好ムードに包まれたエピソードが残る。日本はすでにW杯出場を決めていた韓国とアウェーで対戦して勝利したが、韓国側が日本に対して「フランスに一緒に行こう」と英文で書かれたメッセージを掲げ、試合後にエールの交換を行った。こうした友好関係は、遠い過去の出来事になってしまったのだろうか。

 スポーツの中でも、とくにサッカーの国際試合は国と国との威信をかけた戦いといわれる。70年W杯メキシコ大会の予選で対戦したエルサルバドルとホンジュラスの間で、両国の国境や移民問題などがこじれて「サッカー戦争」と呼ばれる事態に陥ったこともある。

 しかし、サッカー界を発展させるためにも、現場に、ゆがんだ政治的な意図や言いがかりを持ち込むのは、もうやめにすべきだろう。

 旭日旗を「悪」とする誤った認識に基づく、でたらめなイメージを既成事実化されては取り返しがつかないことになる。アジアサッカー界や国際社会に対して正当性を粘り強く繰り返し主張し、地道な取り組みを通じて正しい認識を広めていくことが大切だ。

 旭日旗について、日本の立場を誠実に主張していくことが今こそ、真に求められている。

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