C'est la vie.

人生ままならぬもの。成り行き任せか、C’est la vieか。電子のカオスの中で思いが遂げられたらと思う今日この頃。

どんどん減っていく株主総会のお土産 右へならえの企業多く

2017-06-14 01:12:00 | Weblog

 6月中旬から下旬は株主総会のシーズン。各企業から招集通知が届いているが、今年気になるのは「お土産はないので了承してください」という文面がさりげなく書かれていることだ。三菱UFJ銀行、新日鐵住金、オリックス(2016年廃止)などなんだか寂しくなる。企業として事情はいろいろあるのだろうが、右にならえ的な姿勢では、企業としての発展は望めないような気もするけど、どうでしょう。

▽オリジナル土産をオークション出品

 数年前、ネット上では株主総会のお土産情報があふれていた。お菓子、それも焼き菓子が中心だが、クオカードなどの金券のほか、各社オリジナルの商品は、レアものになる可能性があるとして人気を集めていた。すぐにヤフーオークションに出品されるケースもあった。(売れたのかなあ)

▽不公平?出席者は交通費かかってる

 状況は大きく様変わりした。株主総会の招集通知にはもともと、お土産があるなんて書いてなかったが、昨年ぐらいから「ない」ことをはっきり明記する企業が増えた。各社の報道を読んでいると、廃止の理由の一つとして、「株主総会に出席できる株主と出席できない株主の間で不公平感が生じる」ことが挙げられている。しかし、総会でそんなに高額なお土産が出るわけもなく(せいぜい1000円前後)、総会が開かれる東京都心部に行くのに、交通費で足が出かねないのが実態だ。都心までの通勤定期を持っているサラリーマンは平日、出ることは不可能でしょう。つまりわざわざ自腹を切って、出席した人に土産を渡しても、プラマイゼロなのではないか。

▽なんでもかんでも経費節減

 もう一つの理由として指摘されているのが、「出席する個人株主が増えて、会場確保に困っているのではないか」。お土産なしになると、出席者が半分になるとのケースが報告されており、いきなり8割ぐらい減った企業もあるという。企業の担当者としては会場の確保にも困らず、経費も安く済む方がいいと考えてもおかしくない。株主総会といっても、総会屋が多数出席し経営陣をつるし上げてマラソン総会になるといったことは皆無となり基本的にはとても平和な雰囲気。だから削れる経費はどんどん削っていけばいい-そうした社員は評価が高くなる。

 だが、しかしだ。そんなに経費節減ばかりして何の意味があるのだろう。企業の内部留保はどんどん積み上がり、社員の給与は増えず、周りを見回せば給料の安い派遣社員ばかり。そして安定株主を増やしたいとする一方で、経費節減でお土産はけちる。そういう構造をすごく感じてしまう。株主総会で人が集まれば集まるほど不測の事態が起きる可能性が高まり、面倒くさい、そんな思いもあるのではないか。

▽ファンを増やせるチャンスなのに

 多くの株主は値段の高い物を望んでいるわけではないのだ。気の利いたちょっとした商品がもらえればそれで嬉しく、その企業のファンになるものだ。機関投資家やデイトレーダーと違って、多くの株主は株価が少々、下がったぐらいで手放したりせず、いずれ上がる日を夢見ているものなのだ。わずかなりといえでも、総会のお土産はそうした株主の愛顧に応えるものと考えられないだろうか。

  



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