エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 退行する恵み

2016-10-13 02:21:47 | 間奏曲

 

 

 
今どきのニッポン
    今の日本に心の病が多いことと、今の日本に、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちを代表選手に、東電、東芝、朝日新聞などの一部上場企業から、西武学園などの私立の学校ま......
 

 「変なことをまた言うの?」、そんな声が聞こえてきそうです。

 でも、真実は二律背反に思えるところにあるのですから、「変」じゃ、ないんですね。人格的真実とは、そういうものなんですよ。

 Chilhood and Socirty から。p.57-8から。

 

 

 

 

 

 その子が「退行しました」。赤ちゃん返りをして、甘えん坊になり、破れかぶれになって、もうこれ以上失くさないように、“しがみつき“ました。それが、以前ならしたことでしたね。…その子の遊びを見れば分かりますが、その子がしがみついているものは、様々に解釈できます。…フロイトは、それを「多くの要因があること」と呼びましたよね。…その子は、失った関係のどちらの立場にも自分を重ねているんですね。つまり、その子は今子どもと一緒にいる看護士であると同時に、その看護士が世話をしている赤ん坊でもあります。いろんなものを失ったことから生じる、自分を重ねる相手というものは、得てして、こういうものです。悲しみの中にあれば、私どもは、喪った相手の立場になると同時に、その失くした関係が一番蜜だった頃の自分らにまたなることでもあります。こういったことが、一見二律背反に見える症状を生み出すものですね。

 

 

 

 

  退行しているように見えると、「しっかりしなさい」なんて言いたく人、いませんか?

 妹か、弟が生まれた時に、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、赤ちゃん返りをする…。下の兄弟が生まれることによって失くした母親との以前の関係、その悲しみ。赤ちゃん返りをすることで、失ったお母さんの立場になると同時に、一番蜜だったころの自分と母親の関係にも、自分を重ねてみる…。それによって、失った関係を、自分の心の中で折り合いのつくものにしよう。誰にも教えられないのに、子どもは、人は、そのことを知っているんですね。

 そうすることで、別れや喪失の多い、この世に中での暮らしの中で、自分が確かにされる生き方の練習をしている訳です。新しい生き方の始まりです。

 退行することの恵みです。

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