エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: 解放=自由

2017-05-17 01:02:15 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
ブルース・ペリー教授が一流の臨床家である訳
  1941年12月8日の東京市民の表情は、愉しそうでした       今日のタイトルは、加藤周一さんの『加藤周一コレクション 5』p.25最後から2行目。......
 

 今宵の聖書の言葉は,解放=自由,です。
 皆さんは,ご自分が解放された経験って,どういう時に体験するのでしょうか? あるいは,ご自分は自由だ,という体験を,どういう時に体験するのでしょうか? 仕事が終わった後の一杯のビール,買いたかったバックを買った時,お風呂に入ってホッとした時,ユニクロで自分の好みの色のシャツを見つけた時,眠りにつく時…。人それぞれかもしれませんね。

 引っ越しで,物が上下になり,今まで隠れていたものが表に出てきてくれました。その一つに,9年ほど前,本田哲郎神父様が「こころの時代」にでた時のDVDが出てきて,久しぶりに見てみました。聞き手は西橋正泰アナウンサーでした。その中で本田哲郎神父様がいう解放は,上に申し上げたこととは全く異なる解放でしたね。

 本田哲郎神父様かつてサンフランシスコ修道会日本管区長でした。日本のフランシスコ会のトップだった。その時日本全国のフランシスコ会の教区を訪問するのも仕事だったそうです。その訪問先の1つが,釜ヶ崎だったといいます。だけど,本田哲郎神父様は,あまり乗り気ではなかったそうです。野宿の労働者らが「怖かった」からかもしれません。地べたに寝ている労働者に,恐る恐る毛布を渡そうと声を掛けた時に,声を掛けられた人がビックリして,起き上がった。本田哲郎神父様も,相手が起き上がったので,「何かされる」と感じて,身構えたそうです。しかし,その相手がニコニコして毛布を受け取ってくれたので,本田哲郎神父様は,緊張が一気に解けた,と言います。その後,フランシスコ会の本部,東京は六本木4町目の本部に戻った後,何か自分が変えられた感じがしたそうです。楽になった感じがあったらしい。よくよく考えてみると,毛布を貰ってくれた労働者が,自分の「良い子症候群」(人から良く見られたい,と言う心の態度)から自分を解放してくれた,と気付かされた,と言います。

 私も,サイコセラピストになって,様々な困難な課題を抱えている子ども達,母親たちとのやり取りの中で,自分が,いろんな武装,いろんな化粧,いろんな面子,いろんな思惑から解放される場合があります。そして,その時,不思議なことに,子どもの,母親の発達課題が1つクリアしている場合が多いのです。 

 聖書が「救い」と言っていることは,本田哲郎神父様がおっしゃる「解放」です。つまり,それは,「弱くされている人」ひとりびとりに進んで歩み寄り,学ぶ心の姿勢であり,そして,それを実際に行動に移して,やり取りすることなんです

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