エリクソンのエピジャネシスのライフサイクルの発達図式は、現在進行形の、実践マニュアルです。
The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』p76の、下から3行目から。
industoryインダストリー 「人とやり取りする中で、自分の感じをきちんとした形にして出しても良い感じ」は、学童期に経験することを上手にコントロールできる感じですが、その反対は、inertia イナーシャ 「よく考えることもなく、今までやってきたことだからと、今まで通りを繰り返す、お役所仕事な感じ」です。これはいつだって、ひとりびとりが生産的な暮らしをすることを台無しにする脅威になりますし、もっと幼い頃に禁止されたことや、「遊んでちゃダメでしょ、勉強しなさい」と遊びを禁じられていたことと関係するのは、もちろんです。
勤勉そうに見える人、まじめに仕事をしている人が、実際は、「よく考えることもなく、今までやってきたことだからと、今まで通りを繰り返す、お役所仕事な感じ」であることって、よくあることでしょ。ですから、industoryは「勤勉性」ではないんですね。官僚制が蔓延る今の日本の組織では、お役所や学校、大小の会社から、町内会や家族まで、真面目な人ほど、「よく考えることもなく、今までやってきたことだからと、今まで通りを繰り返す、お役所仕事な感じ」ですからね。でも、それでは、人間らしい暮らしは実現しないばかりか、人間らしい暮らしを実現する時に足かせになってしまいます。
ですから、どんな仕事をする上でも、遊びと人類皆兄弟とを意識することが大事になります。