エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#子どもの心が死ぬ時 と #根拠のない自信 #子殺し社会

2018-02-23 03:38:48 | エリクソンの発達臨床心理
 
インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 日常生活の礼拝の目印
    失われた25年と愛着障害   教育と「管理の正義」 5訂版  私の嫌いなのは、管理教育です。子どもを管理の対象にはするけれども、教育ではないから......
 

 

 

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Young Man Luther. 『青年のころ の ルター』から,p.118,第2パラグラフからです。

 

 

 

この赤ちゃんとお母さんの最初の関係になかで,人は,生き続け正気で居続ける,たいていの人が当然と感じる何か大切なことを学ものです。精神科医,聖職者,生まれながらの哲学者だけは,この何か大切なものを見失ったら,どんなにか辛いことなのかも心底知っています。私はこの大切なものを,「根源的信頼」と呼んでいます。それは最初の心理的な特性であると同時に,他の心理特性の根源になります。お互いに認め合う中で根源的信頼を身に着けることが,最初の「楽観論」ですから,「当てになる人がいる」と根拠もなしに感じることができますそれがないと生きられません根源的信頼赤ちゃんの時期に育たない状況では,それは赤ちゃんに障害があったり,お母さんに課題があったりする場合ですが,子どもの心は死んでしまいます

 

 

 

 

根源的信頼感は,人間にとって,最も大切なことです。これは,聖書の神様を信頼することと,ほとんどイコールです。

 発達トラウマ障害など,根源的信頼感が育たないと,子どもは心が死んでしまいます。身体は生きているので,殺しが行われている実感の弱い大人が多いですが,殺しです。

 ですから,ニッポンは,低賃金長時間労働ですから,子殺しの社会になっています。

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