エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

エリクソンの叡智: 親子関係のやり直し

2017-05-11 07:57:31 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
組織の空気や流れにおもねらない独立の在り方が必要だ!
   真理はあなた達を自由にする ルターの場合 ルターの登場は、さながら、こんな夜明けでしたでしょう。幸いなるかな…。     ルターはギリシャ語も........
 

  親子関係のやり直し。いまは,お母さんも,お父さんも忙しく,しかも,世の中にウソとゴマカシが溢れかえっていますね。一部の悪者が詐欺をするんじゃなくて,アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達が一番の悪の元凶になっていますし,東京電力,三大バンク,東芝,三井不動産レジデンシャル,…もウソとゴマカシだらけで自分たちだけが,目先の得を分捕ろうとしてますでしょ。そんな時代だからかもしれません。親子も隙があれば,相手をコントロールして自分の意のままにしようとしているケースがとても多いんです。それは病んだ関係です。ビョーキです。社会全体が病んで不毛な社会(impoverished society)ですから,親子関係も,相手をコントロールしようとする争いになり,ビョーキの関係になるのも,仕方がない面もありますね。

 でも,それでは困ります。

 今朝のエリクソンも,Childhood and society. P.68。

 

 

 

 

 

 私どもサイコセラピストの務めは,親子関係をやり取りができるように誘い水をさすことなんですね親子がお互いに相手をコントロールしようとしてたら,不毛ですし,痛々しいし,破壊的でしょ。お互いにやり取りができるようになると,子どもも親も,人の頭のハエを追うんじゃなくて,自分の頭のハエは自分で追うるようになるためですよ。

 

 

 

 

 

 やり取りの喜びですね。

 

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切っても,なかなか切れない

2017-05-11 03:08:05 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 

 
翻訳出来たから、新たな道が見つかった! ルターと同じ
   女の子の成長は、性差をどれだけ認めるかで変わってきます  女性の発達にどのような変化をもたらしたのでしょうか? The life cycle cp......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.179, 第2パラグラフの6行め途中から。

 

 

 

 

神経科学と精神医学の最大のパイオニアの中に何人かのお名前,たとえば,ジャン・マルタン・シャルコー,ピエール・ジャネ,ジグムント・フロイトから連想するのは,トラウマ,特に,子どもの頃に性的虐待されたトラウマこそが,ヒステリーの根っこにあるものだ,ということを発見したことでしょう。こういった初期の研究は,トラウマ記憶を「病気の秘密の源」だとか,「心理的寄生虫」だとか,呼びました。というのも,トラウマで苦しんできた人たちは,自分に起きたことをできるだけ忘れようとするのに,トラウマ記憶は,有無を言わせず意識に繰り返し入り込み,人はいつも,生きるか死ぬかと言うほどの新たな恐怖に絡め採られてしまうものでしたからですね。

 

 

 

 

 今宵の聖書の言葉を使って申し上げれば,トラウマ記憶は,切ってもなかなか切れないもの,ということですね。工夫が必要です。

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現世考: 学校制度崩壊! 学級崩壊ではない

2017-05-11 02:33:00 | 間奏曲

 

 

 

 
「発達トラウマ障害の子ども等に『正しいこと』を押し付けることは、虐待だ」
    女の子の成長は、性差をどれだけ認めるかで変わってきます  女性の発達にどのような変化をもたらしたのでしょうか? The life cycle c......
 

 日本の学校制度は,今や崩壊しています。このブログでも,繰り返しご指摘しているところです。

 初めての方もいるかもしれませんから,要点だけを繰返すことにしましょう。

 ご自分の体験から考えていただきたいのですが,ニッポンの学校って,子どもと教員が,何かを共に見る,共にすることが多いでしょ。授業でしたら,黒板を「共に見る」でしょ。他にも,校則,時間割,年間スケジュール,遠足に行った話…。これは,子ども・教員・見る対象と言う三角形の関係ですから,三項関係,triadトリアドといいます。

 ところが,今のニッポンは,発達トラウマ障害(DTD)の子どもだらけ。少なく見積もっても,半分の子どもが発達トラウマ障害(DTD)です。発達トラウマ障害(DTD)の子どもは,お母さんとの一対一の関係,愛着関係,二項関係,dyadダイアドが出来てません。二項関係が出来ないのに,三項関係で何かを「共に見る」ことはできますでしょうか? 出来るはずがありませんね

 ニッポンの学校制度は,子どもか愛着関係,二項関係がある,という前提で成り立っている以上,半分以上の子どもが真面な二項関係が出来ていないのですから,ニッポンの学校制度は,崩壊しています。ですから,

 学級崩壊ではなく,学校制度崩壊

が,事の事態を正確に表現しています。

 このように話せば,教員でも,割合理解してくれる人もいます。すぐに学校制度を変えることはできませんけれども校制度崩壊なんだ,ということを自覚して,子どもと関わることは,とっても,とっても大事なことですね。

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聖書の言葉: 切っても切れない

2017-05-11 01:50:52 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
インターメッツォ : 考えないことが、「人類に対する犯罪」
   真理はあなた達を自由にする ルターの場合 ルターの登場は、さながら、こんな夜明けでしたでしょう。幸いなるかな…。     ルターはギリシャ語も........
 

 今宵の聖書の言葉は,切っても切れない,です。

 世の中に,切っても切れないものってあるのかしらね。親子の絆がかつて,切っても切れないものとして言われた時代がありました。しかし,どうでしょうか。親子の絆,家族の絆が脆い時代になりましたね。絆が脆くなったのを,憲法のせいにする人がいると聞いて,びっくりしますけれども,それは的外れなお話にすぎません。

 このことが出てくる聖書の箇所は,『新約聖書』のパウロさんの一番有名な「ローマ人への手紙」です。その8章38節~39節です。

38わたしは確信します、死もいのちも、天使も司も、現状も未来も諸権力も、39高きも低きも、そのほかいかなる被造物も、われらの主キリスト・イエスにある神の愛からわれらを離せないことを

 ここにパウロさんの確信が述べられている訳ですね。ここは,前田護郎先生の翻訳でも,多少そのニュアンスが残っていますが,ギリシャ語では,リズムをもっと感じます。それは,否定を意味するウーテが,ウーテ,ウーテと繰り返されているからです。英語で言えば,neither...,nor...ですね。

 昨日の聖書の言葉のブログ聖書の言葉: παρακαλῶ παρά 近くに + καλῶ 呼ぶ  頼む,元気づける,慰めるで,「遠巻きにして,出来るだけ関わらない」話しをしましたけれども,それと同時に「神様は,「いつもあなた達と共に居る」とおっしゃってくださるところに,神様は,παρακαλῶの姿勢が貫徹していますでしょ」ということもご指摘しましたでしょ。また,一昨日の聖書の言葉のブログ聖書の言葉: 根拠のない自信では,「キリストの信頼も,根源的信頼感も,どちらも,根拠のない自信,πίστις,ピィスティスであり,絶対的な自信なんですよね」と申しました。

 私どもと神様との関係は,切っても切れない絶対的な絆です。

 日本でも昔「お天道さまが見てるよ」と言う言葉がありましたが,それを遥かに強くいっているのが,

38わたしは確信します、死もいのちも、天使も司も、現状も未来も諸権力も、39高きも低きも、そのほかいかなる被造物も、われらの主キリスト・イエスにある神の愛からわれらを離せないことを

です。

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