熟メン茶々丸の「毎日が美びっとカルチャー」

アートショップ店主・熟メン茶々丸のアート・シネマ・グルメ・スポーツなどのカルチャーコラム。

DVD フェンス

2017年06月13日 | 【映画・ドラマ・演劇】

『フェンス』アイキャッチ画像

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は本年度アカデミー賞主演女優賞を獲得したヴィオラ・デイヴィスとデンゼル・ワシントンが共演の社会派ドラマ「フェンス」です。

 

今回の作品は、デンゼル・ワシントンが監督主演し、ヴィオラ・デイヴィスが助演女優でオスカーを獲得。しかしながら、日本公開されず、最近DVD化されました。アメリカでも最初4館のみの上映でしたが、後に全米公開され興行収入も7位に。また、オスカーでも呼び声も高い作品でした。原作は、同名の戯曲。ブロードウエー化され人気を博した作品だけあって、原作や舞台を投影した点で高い評価を得ています。

物語は、1950年代の人種差別が色濃く残るピッツバーグの街。デンゼル演じるゴミ収集の仕事をするトロイ。トロイは、ニグロリーグで活躍する野球選手だったが、大リーグへの夢をかなえられなかったことで、家出したミュージシャンで前妻の長男とアメフトプロ選手を目指す妻ローズとの間の次男コーリーとの間で深い溝を抱えています。そんな夫を気遣いながら支えるヴィオラ演じる妻のローズは、コーリーとトロイの溝を埋めようと二人で家のフェンスを作ることを依頼します。

公民権運動が進む時代にあって、未だ社会に根差している差別。差別が原因で深まる家族の溝を描きながら、映画は、ほぼトロイの家を中心に進んでいきます。交わされる家族の会話の中に、黒人社会の深い闇が切々と感じられ、その溝をさらに深まりつつも、ラストでの演出は、静かな感動をもたらします。

アカデミ賞当初、主演男優でオスカーの最有力とされていたデンゼル。作品の情報が少なく、あまりその評判は信じられなかったのですが、今回の作品を観て、デンゼルの演技力は、オスカーに候補にふさわしいと思いました。

地味な作品ではありますが、日本でも劇場公開してほしかったなと思います。

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