幼稚園児のころから嫌いだった昔話(それと童謡)に『桃太郎』があります。
「桃太郎さん、桃太郎さん、
お腰につけたきびだんご、
一つ私にくださいな
あげましょう、あげましょう、
これから鬼の征伐に
付いていくならあげましょう。」
人にものを「ください」と言うことは幼きときから恥かしいことだと教わってきたこともありますが、それに加えて条件をつけて「きびだんごをあげる」と言う桃太郎の嫌らしさ、きびだんごを貰う代わりに鬼を襲うことを承諾するサル、雉、犬の浅ましさ。そして鬼が島の鬼たちを襲撃して、最後にはその財宝を持って帰るという行為自体が、結局は『正義面した盗賊』にしか思えなかったからです
この桃太郎は、アメリカで日本語を学ぶ人たちが日本語劇でやったりしているようで、それを取り上げた記事を一度アメリカ人の友人ティムさんが送ってきてくれたことがありますが、彼もこの話は「好きになれない」と言っていました。
この時、ティムさんには言いませんでしたが、この桃太郎は私にとって『=アメリカ政府』と思えてしまうことがよくあります。
最近もウガンダに米軍兵士を100名派遣という記事を読んでまた思っていたところです。
CNN (2011年10月15日)
『ウガンダに米軍兵士を派遣、武装勢力指導者の捕そく支援』
http://www.cnn.co.jp/world/30004280.html
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は14日、アフリカ中部ウガンダ内外で活動するキリスト教系の反政府武装勢力「神の抵抗軍」(LRA)の指導者や幹部捕そくを支援するため約100人の米軍戦闘部隊を派遣すると米議会指導者に書簡で通告した。
LRAのジョゼフ・コニー指導者らの拘束を目指す地域諸国の作戦を支援するもので、自衛の必要な場合を除き、交戦しないと述べた。特殊部隊から成る兵士派遣について、大統領は米国の国益確保や外交推進にも寄与するとも語った。
(後略)
(米国が軍事介入が大好きなのは、それで武器は売れるし、軍隊を維持できるし・・・と言う面もあるように、私には思えます。
参考:『米軍が縮小すると困る人たち』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20100909 )
さて、10月15日の世界各地のデモですが、『格差問題』についての訴えのみならず、日本では反核、韓国ではFTA反対、フィリピンやインドネシアでは米国の帝国主義に対する反対、という訴えがありました。
今回のデモ-結局のところ、格差問題に直結するアメリカ(政府)の価値観、そしてアメリカ桃太郎的態度につきつける、世界各地からの“No”ともいえるのではないでしょうか。
これはアメリカ国内のデモに参加した人なども。
そして国によっては、『金融危機を引き起こしても何をしても反省もしないアメリカをもてはやし追随するだけの自国政府』への“Why?”でもあると思います。
追記: ついでに、以下、アメリカから日本に帰化したビル・トッテン氏のコラムをいくつか貼り付けます。
(米国の批判的ゆえ、本国のブラックリストに載ってしまったのが、帰化の理由とのこと。)
『アメリカ帝国主義』
http://blog.livedoor.jp/n2ublog-00032/archives/51621152.html
『新日本人に訊け!』
http://blog.livedoor.jp/n2ublog-00032/archives/51788188.html
『命より経済優先させる国、日本』
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1196581_629.html