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フランス極右政党の政治家の息子がグラースの学校で銃乱射-オルリー空港の事件と対照的な扱い

2017年03月19日 | 海外ニュース・できごと

フランスでは今月16日にIMF事務所に爆発物が届けられ、封筒を開けた職員が負傷。
そして、18日には、オルリー空港で軍人から武器を奪い取ろうとした人物が射殺されました。 

NHK(2017年3月19日)
仏空港で兵士襲撃 犯人は射殺 テロ事件と見て捜査
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170319/k10010917081000.html
 

フランスのパリ近郊のオルリー空港で男が警戒中の兵士の銃を奪おうとして射殺された事件で、捜査当局は、男が「アラーのために死ぬ」と叫んでいたことを明らかにし、過激な思想の影響を受けたテロ事件と見て、詳しく調べています。

パリ近郊のオルリー空港の出発ロビーで18日朝、男が警戒中の女性兵士の背後から銃を奪おうとしてもみ合いになり、その場にいた別の兵士に射殺されました。

事件の捜査を指揮するモラン検事が18日夜、記者会見し、男はフランス国籍のジエ・ベンベルガセム容疑者(39)で、兵士ともみ合った際に「アラーのために死ぬ」と叫んでいたことを明らかにしました。

また、事件の1時間半前には、パリの北の近郊で検問中の警察官の頭を銃で撃ってけがをさせ、車を乗り換えながら逃走して空港へ向かったということです。※

モラン検事によりますと、ベンベルガセム容疑者はかつて強盗などの罪で服役している間に過激な思想に触れた可能性があるとして監視対象になったことがあり、仮釈放中の現在も保護観察処分を受けていたということです。空港のロビーでは可燃性の液体が入ったかばんも見つかったということで、捜査当局は、過激な思想の影響を受けたテロ事件と見て、詳しく調べています。

オルリー空港は事件のあと一時閉鎖されましたが、18日午後に再開されました。

注:

上記記事のアンダーライン部分は、ミスリード。(単なる翻訳 or 編集ミスか、それとも故意的か?)
この書き方だと、まるで警察官の頭を銃で撃って怪我させたのがジエ・ベンベルガセムのように読みとれますが、まだ犯人が誰かもわかっていないはず。

大体、1時間半前の犯行がベンベルガセム容疑者がしたことなら、空港で女性兵士から銃を奪わなくてもよかったのではないでしょうか?

(ところで、「頭を撃って怪我させただけで逃走」って、本当?)

そして事件のことを最初だけ「テロか?」というような論調で報じたところはあれど、それがイスラム教徒の事件ではないからか、ほとんど日本では報じなくなった事件が南フランスのグラースでおきています。 

ニューズウィーク(2017年3月17日)
南フランスの高校で銃乱射 犯人は16歳の生徒
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/16-6.php
 

この事件について、イギリスと中東の新聞から: 

Daily Mail (2017.3.16 )
Pictured: The 17-year-old obsessed with comic books and guns who wounded his head teacher and two pupils in French school shooting spree  

  • Kylian Barbey opened fire at the Alexis de Tocqueville lycee in Grasse, near Cannes, wounding four
  • He was arrested after injuring headmaster Herve Pizzinat and three pupils, two named Julie, 16, and Akram, 17 
  • The gunman was armed with two revolvers, a hunting rifle and fake grenades and is said to have been bullied
  • He is the son of far-right French politician Franck Barbey, who is a councillor for the Rally for France party  

http://www.dailymail.co.uk/news/article-4319954/Several-injured-shooting-French-school.html 

Al Jazeera(2017.3.16)
Grasse school shooting: Armed teen held, several hurt
http://www.aljazeera.com/news/2017/03/france-wounded-grasse-school-shooting-170316124616400.html 

Guardian (2017.3.16)
Armed teenager arrested after school shooting in French town of Grasse
https://www.theguardian.com/world/2017/mar/16/school-shooting-in-french-town-of-grasse-sparks-terror-alert 

この犯人は16歳の少年、Kailian Barbey。彼の父親はFranck Barbeyは国民戦線(Front Nation (FN)党)の政治家。 

イスラム教徒絡みの事件の場合、たとえその人物がまだ「容疑者」でしかなかったとしても、射殺されるのがほとんどのようですが、イスラム教徒以外の白人の場合、「○○に不満があった」「精神異常」といわれ、射殺されることもないです。 

特に、今回の事件を起こした少年の場合は、政治家の息子ということもあってか、検察官は、彼の背景や思想にも触れずに、「少年の動機は他の生徒との人間関係の悪さが関係している」というようなことを言う・・・。 

(ガーディアン紙から抜粋:
Prosecutor Fabienne Atzori said: “The motivation of the student appears linked to bad relations with other students in this high school, in which it appears he had some difficulty integrating.”)

被害者の学生の一人の名前はイスラム風ですが、犯人の少年は無差別に撃って、たまたまその少年に弾があたったんでしょうか?

もしイスラム系の少年が犯人で被害者が皆非イスラム系だったら、検察も「少年の動機は他の生徒との人間関係の悪さが関係している」なんて、言わないでしょうね。

ともかくも、日本のメディアも今回の様なニュースを無視しないでほしいですね。

極右が世界で(そして日本でも)広まっている今、極右関係者の事件は、イスラムテロ同様に注目していかなければならないと思います。


参考: 

イスラム移民の事件-「テロ」の定義とは
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/cf7237660ebeea82827405f613849302 

ミュンヘンの銃乱射事件-事件報道の在り方
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/80ab058d116874b442a24e41fa975a4b 

ノルウェーのレーベンスボルンの子供たち-ノルウェー乱射事件の犯人との関連
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/823a54d6665c88e834ddc334d789dd99
 

チャールストン事件-レイシストが親しみを持つ国
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/cb5ab37ee5c90bd913bfaa38ca8253bd 

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