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ニュース記事の読み方-2014年のグラクソ・スミスクラインの中国賄賂関連事件から

2016年10月11日 | メディア・広告業界

この記事を読んで、一番非難されるべきは誰だと思いますか? 

先にコピペしてある文章前半を読み、答えを考えてから、木村氏のレポートの続き(※)をお読みください。
(センセーショナルなタイトル、サブタイトルを見た段階で、書いてあることの察しはついてしまうでしょうが。) 

2014年6月30日
ハニートラップに絡め取られた英国人 習近平氏の「腐敗撲滅」が広げる中国ビジネスの大激震
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140630-00036908/ 

セックスシーン盗み撮り 

中国での英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)の汚職疑惑に絡み、英国人の中国責任者マーク・ライリー氏(52)が自宅で中国人ガールフレンドとセックスしているところを隠し撮りされ、その動画がライリー氏の着任後にGSK役員や監査法人担当者に送りつけられていたことがわかった。 

英日曜紙サンデー・タイムズ(電子版)のスクープで明らかになった。GSKの中国現地法人はライリー氏の号令一下、医師や医療行政の担当者に贈り物や買春などの接待攻勢をかけ、9千万ポンド(約155億円)にのぼる薬品の違法販売を行っていた疑いで、昨年6月から中国当局による捜査が行われている。 

同紙によると、ライリー氏の前任者は2012年10月、中国責任者の職を離れ、13年4月にGSKを退職。それまでは前任者の部下として雇われていた中国女性ビビアン・シー氏(49)が中国政府へのロビー活動やリスク・マネジメントなどの現地対応を一手に引き受けていた。 

ビビアン・シー女史は、江沢民元国家主席率いる「上海閥」の家族の一員。米ウェブスター大学のMBA(経営学修士)を取得し、08年、中国の製薬会社からGSK中国現地法人に引き抜かれた。GSKの狙いは、中国政府が権限を一手に握る中国の薬品市場に食い込むことだった。 

告発メール 

しかし、ライリー氏が着任したあと、ビビアン・シー女史は出張旅費に不明朗な点が発覚し、GSKを退職。この直後の昨年1月、完璧な英語で書かれた最初の告発メールがGSK役員と監査法人担当者の計15人に送られてきた。 

さらに2カ月後、妻と別居中のライリー氏が自宅で中国人ガールフレンドとセックスしている様子を隠し撮りした動画が同じ電子メールのアカウントから送られてきた。告発メールの内容を知らされたライリー氏は、GSK本社に調査を依頼した。 

GSK本社の依頼で現地の調査会社「中慧公司(Chinawhys)」のピーター・ハンフリー容疑者と米国に帰化した妻の虞英曾容疑者が、一番怪しいビビアン・シー女史の金融資産や政治的な人脈、家系を調べ始めたとたん、中国当局は捜査開始を宣言した。 

身の危険を感じたライリー氏が7月5日に中国を離れたところ、5日後、ハンフリー、虞両容疑者と調査会社のスタッフがビビアン・シー女史の個人データを違法に収集していたとして、一斉に逮捕された。 

拘束中のハンフリー容疑者は8月に中国国営放送に出演、個人データの違法収集を公衆の面前で「自白」させられ、「中国政府におわびしたい」と謝罪している。 

捜査に協力すれば免責されると考えたGSKはライリー氏に中国に戻るよう指示したが、これが裏目に出た。ライリー氏を含めて46人が最終的に起訴される見通しで、最悪の場合、ライリー氏には終身刑が言い渡される恐れもあるという。 

汚職の疑いがかけられているのは、ビビアン・シー女史が現地対策を担当していた時期の、医師や医療行政の担当者への講演謝礼、旅費の取り扱い、中国人販売担当者への経費支出とみられるのに、ビビアン・シー女史へのおとがめは今のところ一切報じられていない。 

中国当局は「GSKの賄賂工作で、薬価は7倍に膨れ上がった」として、徹底的に追及する構えだ。 

(続く※) 

私は、「マーク・ライリー氏には若干同情する点はあるし、中国当局も当然問題ありにしても、種を撒いたのはグラクソ・スミスクラインであり、中国当局を非難するなら、グラクソ・スミスクラインの方も非難をすべきではないか」と思いますが、それはおそらく少数派じゃないでしょうか。 

なお、この木村氏と同様に、この事件について中国当局を批判しようと、グラクソ・スミスクラインを批判しているものは、西側の大手メディアの記事には見つけられませんでした。 

こちらが、見つけた記事のうち数本: 

AFP(2014年7月24日)
英グラクソ贈賄事件、外資企業にかかる中国の圧力 分析
http://www.afpbb.com/articles/-/2957841
 

ロイター(2014年8月9日)
中国が外国人夫妻に懲役刑、グラクソ贈賄事件で
http://jp.reuters.com/article/china-gsk-trial-sentence-idJPKBN0G822R20140808

ロイター(2014年9月19日)
中国が英グラクソに過去最高額の罰金、幹部懲役刑
http://jp.reuters.com/article/china-gsk-fine-idJPKBN0HE0V820140919
 

新聞記事であろうと、個人のブログであろうと、バイアスがかかっていることを意識して読むのと、そのまま素直に受け取るのと、事件の印象は当然変わってきます。 

(中国側の報道では、当然グラクソ・スミスクラインのみを悪者扱いして書いていることでしょう。)

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