Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

セーヌやエッフェル塔は変らずとも

2010年05月04日 | 旅行

私達のパリ旅行中、アイスランドの噴火もおとなしくしていてくれたようで、無事出発、そして帰国することができました。

天候にも概ね恵まれ(むしろ日本より暑い)、パリの美術館・博物館、寺院等々を朝から晩まで観て周り、ついでに近郊の町に足を伸ばしたりして、思いっきり満喫。

もともと私以上に今回のパリ旅行を楽しみにしていた夫などは、私がホテルで休息している間も休みなくパリの街を散策していました。

さて、今回の旅行は大きなアクシデントもなかった代わりに、何か新しい出会いや発見があった旅行ではなかった、という意味では少し物足りないものではありましたが、そういう中でいくつか街の変化を感じ取りました。

まずは、パリの街の中からイスラム系の人々が少なくなった、もしくはその場にいたとして目立たないようにしているということ。生粋のフランス人に混じってアフリカ系の人々がなんの違和感もなく立ち振る舞っているのに対して、彼らの存在感があまりないのです。これはもちろん場所にもよるのでしょうが、イスラム系の人が比較的多いモンマルトル界隈、中心地を離れた場所も訪問してもそう感じるのです。

観光客の中で日本人が減った-これは、噴火騒動でパリ行きを断念した日本人観光客が多かったせいもあるかもしれません。しかし日本料理屋の従業員の方と話をしている中でも、ここ数年、ゴールデン・ウィークでパリにやってくる日本人は減っているということを聞きました。

また、モンパルナス駅にあった両替所には、中国元の交換レートは表示されているものの、日本円については表示がないのです。これは、日本人でわざわざ駅で両替したりする人が少ないせいかもしれません。しかし、なんとなく寂しい気がしないでもありませんでした。

そして、これは2008年の2回のパリ旅行でも思ったことですが、パリの人々が穏やかそう、というか、親切な人が増えたということ。

2001年のNYのテロ事件の影響か、世界各国の観光地に警察官の姿が増えたように、パリにもシャンゼリゼ通りから美術館がひしめく界隈に銃を持った警察官の姿を目にします。そのせいか、観光名所界隈によくいたジプシーのスリ軍団も減り、治安も比較的よくなり、人々の警戒が解けた故なのでしょうか。

そして、これはもう大分前からですが、パリの街につき物だった糞やゴミがなくなったということ。それに対し、パリの歩きタバコが異様に増えたということ。前者はパリ市の努力の賜物でしょう。ゴミに関しては、パリ市内のいたるところに透明なビニール袋をぶら下げたゴミ入れがあり、糞に関しては犬を散歩させている人自体が減っている気がしました。

後者は、パリの屋内がほとんど禁煙になってしまったという反動でしょうが、これもいず問題視されて、屋内禁煙解除か、タバコを吸う人が減っていくかもしれません。

セーヌも、ルーブルも、エッフェル塔もこれから先も何も変らないままに、街や人はどんどん変っていくのでしょう。

コメント
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