アフガン・イラク・北朝鮮と日本

戦争も人権抑圧もNO!万国のプレカリアート団結せよ!

我々は「出来レース」など許さない

2007年05月05日 20時41分41秒 | 反改憲・戦争協力
 「やらせタウンミーティング」やら「ナントカ還元水」やら「産む機械」発言やらで支持率急落の安倍マルコス政権ですが、とうとう迷走の果てに、「どうせ嫌われるなら毒食らわば皿までも」と、愈々地金をさらけ出しての居直りに転じました。教育基本法改悪に続いて、少年法改悪、全国学力テストの強行実施、米軍再編促進法の制定と、最近その暴走ぶりがとみに目についています。
 その中で今度は、自民党が、お手盛り「国民投票」による改憲を想定したスケジュール表を既に用意している事が分りました。「しんぶん赤旗」のスクープ記事によると、<2011年夏に改憲を発議し、同年秋に例のお手盛り「国民投票」で改憲クーデターを強行する>という事のようです。

 以下が、自民党の憲法審議会および国民投票法にかんする特命委員会(委員長・中川昭一政調会長)などの会合で示された、その「国民投票実施までの経過と見通し(イメージ図)」=「改憲クーデター計画」の概略です。

●2007年5月  改憲手続(国民投票)法案の成立・公布
●同年8月頃(参院選後)  臨時国会で「衆参に憲法審査会設置」。自民党は憲法審査会で「具体的改憲の骨子案の作成など」に入る。
●2010年5月  (改憲手続法案成立の場合)3年後の同法施行開始
●2011年夏頃  衆参両院で改憲発議→お手盛り手続法で承認
●同年秋頃  「対米従属、海外派兵、国家・財界優先、人民奴隷化」の現代版「大日本帝国憲法」公布

 どうりで、

少し審議するだけでも次から次へとボロが出て、ワザと参加しにくい日程を設定してでっち上げた各地の「拙速」公聴会ですら、圧倒的多数の公述人から改憲反対や危惧・疑問の声が噴出しているにも関わらず、それには一切耳を貸さず、

「何故、最低投票率の規定を定めないのか」(←仮に投票率4割なら僅か2割超の賛成で改憲出来る!)と聞かれても「ボイコット運動を扇動されるから」と的外れな答弁しか出来ず、「ボイコットも国民の意思表示の一つの現われじゃないか、それを何故頭から否定するのか」と改めて問われると、答弁不能に陥って、それ以上は何も答えられず、

「公務員や教師は自分の地位を利用して投票者に圧力をかけるから規制する」と屁理屈をこねて、「公務員や教師も、国民として意思表示をする権利があるのは当然じゃないか」「それを聞く聞かないは国民が決めることであって、政治家が規制する事ではない」とか、「大企業の経営者が従業員や下請け業者に圧力をかけたり、高級官僚が利益誘導で地元の業者を締め付けたり、そういう"ぐるみ選挙"については、今までもこれからも野放しにしているくせに、公務員や教師の一般職・労組員だけを目の敵にするのは、完全なダブルスタンダードじゃないか」と改めて問われると、これも答弁不能に陥って、それ以上は何も答えられず、

「その改憲手続や改憲投票を管理・施行するのは、国会の議席数に応じて(与党中心に)選ばれる選挙広報協議会がそれを行うという、これじゃあ完全なお手盛り選挙じゃないか」という疑問にも、何らまともに答えられず、

「公務員や教師の自由な意思表示を封じ込めておいて(←マバタキしただけでも捕まる恐れが大の共謀罪!)、与党改憲派・財界主導の有料意見広告や有料CMは投票日2週間前まで野放し」というのでは、 「金にモノを言わせての憲法ジャックじゃないか」という疑問にも、何らまともに答えられず、

 それでも 「ただひたすら先に結論在りき」で、誰から何と言われようと「どうせ嫌われるなら毒食らわば皿までも」で、遮二無二突っ走っているのです。
 それでなくても、アメリカからは、「ウソ・デタラメのイラク戦争から撤退する国が相次いで、このままでは米・英・豪州だけが「裸の王様」に成りかねないので、これからは日本にも、何くれと無くその穴埋めを図ってもらえるようにしたい」と、やいのやいのと催促されていますので。しかしこれでは、民主主義なんて形だけの、完全な出来レースじゃないか!

(関連記事)
・自民、改憲へ日程表 「11年夏発議 秋に国民投票」 手続き法成立 即「骨子」作り 党内会合で提示(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-01/2007050101_01_0.html
・「赤旗がスクープした自民党の改憲日程表です。」(日本国憲法擁護連合~法大OBのブログ)
 http://navy.ap.teacup.com/union/792.html
・国会で起こっている異常事態(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
 http://web-kenpou.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_b52b.html


 しかし、こんな出来レースに易々と騙されるほど、我々はバカではありません。如何に安倍マルコスが必死になって、対米盲従・弱者切捨て・生活権蹂躙の「アジア版"バナナ共和国"(注)」「美しい国」や「戦前レジームの復権」にこれ勤めようと、ワーキング・プアやネットカフェ難民の現実に目を向ければ向けるほど、愛国心や自己責任論だけでは食ってはいけない事に、庶民も次第に気がついてきています。
 一頃の右傾化風潮ピークの時期と比べると、マスコミの世論調査でも9条改憲に躊躇する意見がじわじわと増えてきています。この5月3日憲法記念日の催しにしても、現職首相のウヨ・マルコスは公務員の立場も投げ捨てて露骨に現憲法を貶めるような憲法談話を吐きましたが、それとは裏腹に各地の「9条の会」主催の集会や講演会は、どこも過去最高の参加を記録しました。

(関連記事)
・日本国憲法施行60周年に当たっての内閣総理大臣談話(首相官邸HP)
 「現行憲法の基本原則は広く国民に浸透」云々の煙幕の後に「憲法制定時には想像もつかなかったような大きな変化に直面・・・戦後レジームを原点にさかのぼって大胆に見直し」云々とある。しかし、例えばその改憲理由の一つに「経済のめざましい発展やグローバル化・・・など、憲法制定時には想像もつかなかったような大きな変化」云々を挙げているが、それならば尚更の事、偽装請負やネットカフェ難民を生み出さないような、日本国憲法に基づいた政治が求められる筈なのに。なるほど、ネットカフェ難民やワーキング・プアや偽装請負の搾取の上に胡坐をかく側からすれば、確かにこの憲法は邪魔だわな
 http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/05/03danwa.html
・「憲法第9条は平和に貢献」78% 朝日新聞世論調査(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/politics/update/0501/TKY200705010415.html
・「九条」見直しに警戒感(沖縄タイムス)
 http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070430.html
・憲法施行60周年のつどい(9条の会・おおさか)
 当日は仕事でどうしても参加出来なかった。参加したかったなあ・・・。
 http://osaka9.hp.infoseek.co.jp/20070503syukaipr.html


 勿論、敵もそれを手をこまねいて座視している訳ではありません。改憲派の集会でも、「9条の会」「憲法行脚の会」などの護憲派の動きに対抗して、改憲ファシズムの「国民」運動に草の根ウヨクを動員していく事が決議されました。実際に権力を握っているのは安倍を筆頭にした靖国派であり新自由主義派であり、これらが内部では互いに矛盾・対立を抱えながらも、「アジア版"バナナ共和国"」「美しい国」の本格構築にむけて、野望を研ぎ澄ましています。北朝鮮・拉致問題や中国国内の人権蹂躙・少数民族問題などを、国内の不満逸らしと治安強化の、格好の奇貨として。これらの案件を国際人権問題としてではなく、ひたすら右傾化と政権安定、「資本家天国」維持の捌け口として。そして、その野望は日々一刻と現実にその姿を現してきています。
 片や、愛国心や自己責任論のメッキが次第に剥がれつつある一方で、改憲派の世論操作や権力を嵩にきての治安強化や「出来レース」も次第に功を奏しつつある、というのが現状です。護憲派と改憲派ががっぷり四つに組んでいるのが、今の政治情勢なのです。我々は決して奴らの野望を許してはならない。

・(注)バナナ共和国:
 アメリカ帝国主義に政治的・経済的実権を握られていた、かつての中南米の共和国を揶揄した表現。但し現在ではこの地域は、キューバ・ベネズエラ・ニカラグアなどを筆頭に、急速に「米国の裏庭」から脱しつつあります。
 翻って今の日本は、象徴天皇制の非共和国であり独占資本主義国でもあるので、この比喩は必ずしも適切ではないとは思いましたが、日本の対米従属ぶりはもう当該例ともドッコイドッコイなのが現状なので、敢えて比喩として使いました。
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御用解説員 (通行人A)
2007-05-14 12:58:39
>「何故、最低投票率の規定を定めないのか」(←仮に投票率4割なら僅か2割超の賛成で改憲出来る!)と聞かれても「ボイコット運動を扇動されるから」と的外れな答弁しか出来ず、「ボイコットも国民の意思表示の一つの現われじゃないか、それを何故頭から否定するのか」と改めて問われると、答弁不能に陥って、それ以上は何も答えられず、

日テレ系の朝の番組で、シンボーとかいう男が、最低投票率設定について「ある勢力が棄権を煽動したらどうするんだ!」と顔を真っ赤にして怒っていました。はじめから護憲勢力を敵対視したものいいでした。彼の発想の起源は政府にあったんですね。納得です。

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