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期日前投票と私の注目選挙区

2014年12月10日 22時48分56秒 | 貧乏人搾取の上に胡坐をかくな


 早速、今日の公休日に期日前投票を済ませて来ました。投票日当日は仕事で投票できませんので。いや、別に定時に退勤すれば当日でも投票締切までには充分間に合うのですが、もし万が一投票できなかったら嫌なので。念には念を入れて、早めに投票を済ませて来ました。

 当日なら自宅のすぐ近くの小学校で投票できるのですが、期日前投票は少し離れた市役所まで、わざわざ自転車で行かなくてはなりません。それでも、「政治とカネ」の問題で大臣を辞任した小渕優子や松島みどりまで平気で公認して恥じない安倍を見ていると、ここまで国民が舐められているのに、まだ黙っている方が、よっぽど、どうにかしているのではないでしょうか。小沢一郎や兵庫の号泣県議の時にはあれだけ「政治とカネ」の問題で騒いだ国民が、相手が自民党となった途端にダンマリでは、もはや人間性を疑われても仕方がないでしょう。私はそんないい加減な人間は許せないし、そんな人間にはなりたくはない。これはもはや思想やイデオロギーではなく人間性の問題です。

 最近は期日前に投票する人が増えたのか、投票所の受付前には既に長蛇の列ができていました。私はそこで比例区と選挙区の両方とも共産党に入れました。もう以前のように、事情通ぶって選挙区は民主党に入れたりなぞしません。それ以前に、ウチの選挙区では今回は民主党自体が出馬を見送りました。自民と維新と共産党では、共産党しかもはや選択肢がありません。

 週刊朝日12月19日号に載った上記の選挙当落予測が、恐らく最終の予測記事になるでしょう。そこでもやはり「安倍6年政権実現へ、第三極壊滅、民主痛恨の2ケタ、維新半減、共産倍増」の文字が躍っています。しかし、今の私にとっては、もはや小沢一郎や渡辺喜美や海江田万里や菅直人がどうなろうが知った事ではありません。次の2点だけが重要です。

★自民党がどこまで議席を伸ばすか。与党が衆院の3分の2(317議席以上)を制するかどうか。実は今でも自公両党で324議席と、衆院の3分の2を上回っているのですが、これを自民党単独でも上回るとなると、もう公明党にも気兼ねせずに、好きな時に憲法改正を発議できるようになります。
 もしそんな事になれば、後は国民投票で決着をつけるしかなくなります。自民党は、ひょっとしたら最初は憲法9条には手を付けずに96条の改正手続きから手を付けるかも知れません。しかし、それもつかの間の一時しのぎでしかない。そうやって、国民を憲法改正に馴染ませてから、一気に9条改正に進むでしょう。もうその時には9条だけでなく、他の表現の自由や生活保護や労働基準法などの権利や法律も、政府や財界にとって都合の良いように変えられてしまう事でしょう。

★それに対して、国会内では最も抵抗している共産党がどこまで議席を伸ばすか。
 倍増と予測する以上は、おそらく8議席の今より減る事はないでしょうが(多分)、9議席やそこらではお話になりません。最低でも2ケタの大台に乗せ、出来るなら21議席以上を獲得して、党単独でも法案を出せるようにならないと。厚生労働省がブラック企業名の公開に踏み切ったのも、共産党が参院で11議席に伸び、ブラック企業規制法案を単独で提出できるようになったからです。

 これが、比例区・選挙区とも共通して、私が注目している点ですが、その上で選挙区では、私は次の各区の動向に注目しています。以下、前述の週刊朝日の予測に沿って書いていきます。各選挙区の候補者名の上の印は、◎=有利、○=やや有利、△=当落線上、▲=追い上げれば当選の可能性も、という意味です。そして、候補者名の下の数字が年齢、その下が所属党派の名前や前職・元職・新人の別です。



★沖縄の4選挙区

 ここでは、辺野古移設(米軍基地の県内たらい回し)に反対の翁長(おなが)知事を誕生させた確認団体の「ひやみかち うまんちゅの会」公認候補が、野党共闘の力で、県民を裏切った自民党を壊滅に追い込めるかどうか。
 公認4候補のうち、2区の照屋寛徳(社民党)と3区の玉城デニー(生活の党)はどうにか当選に手が届く所まで来ましたが、残りの1区・赤嶺政賢(共産党)と4区・仲里利信(元自民党幹部だか自民の裏切りに怒って離党し現在は無所属)が、自民党現職とつばぜり合いの接戦を演じています。
 その中でも特に1区では、野党分断の為に自民党が裏から手を回して維新の下地幹郎を引っ張り出してきました。下地は自民別働隊でありながら、表向きだけは赤嶺さんと同じ様に辺野古移設反対を口にしています。今まで何度も移設容認に転じた事があるくせに。この下地が赤嶺さんの票をかすめ取ってしまうか、逆に国場幸之助(自民党)と保守票を奪い合って赤嶺さんを助けるような事になるか。まったく予断を許しません。
 ちなみに、この確認団体名の「ひやみかち うまんちゅ」とは、沖縄方言で「頑張ろう、みんな」という意味だそうです。



★山口4区(下関市・長門市)

 ここでは「安倍批判票がどこまで出るか」、その1点に尽きます。ちなみに、前回2012年の衆院選では、民主と共産の新人を合わせても3万2千票足らずしか取れず、11万8千票の安倍に大差をつけられてしまいました。

★福岡8区(筑豊の旧炭鉱地帯)

 ここでは何と元総理の麻生太郎に共産党新人の34歳の女性候補が挑む形になっています。しかも、この女性候補、以前は「ふくし生協」という生協の職員だったそうです。但し、その「ふくし生協」は、私が以前いた「大阪いずみ市民生協」のような購買生協ではなく、高齢者相手の介護事業などを主に手掛ける生活協同組合なのだそうですが。とまれ、他の野党が恐れをなして不戦敗を決め込む中で、この元生協職員の女性候補がどこまで票を伸ばすか。

★群馬5区(県西部の農村部)

 「政治とカネ」の問題で大臣辞任にまで追い込まれながら、安倍に助けられて性懲りもなく出馬に踏み切った小渕優子に対して、批判票がどれだけ集まるか。与野党ともに前回と全く同じ候補者が今回また出るので、結果もおのずと分かると思いますが。ここで小渕が何の苦も無く再選されるようなら、もはや兵庫の号泣県議や小沢一郎をそしる資格は、今の有権者にはないと思います。

★東京14区(都内墨田区・荒川区の下町)

 前回記事でも取り上げましたが、松島みどりは自民党の現職閣僚でありながら、今まで当選と落選を繰り返して来ました。しかも性格も高慢ちきなので地元の評判は余り良くありません。前回の衆院選でもわずか9万票(得票全体の約42%)しか取れずに、維新候補や民主党候補(前回記事で取り上げた木村剛司)に、もう少しの所まで追い上げられました。こんな候補者を閣僚に任命して、汚職疑惑で大臣を辞任しなければならなくなっても公認するとは、安倍は一体どういう神経をしているのだか。それを何も問題にしない国民も、一体どうなっているんだか。
 相手が強い奴なら何も言えず、弱い者虐めでうっぷん晴らすしか能のない。そんな、まるでウチの会社の井下みたいな奴らが集まって、今の日本の政治や経済を牛耳っているのですから、こんな選挙になるのも、もはや当たり前なのかも。
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3 コメント

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共産の「躍進度」 (バッジ@ネオ・トロツキスト)
2014-12-11 08:54:16
>最低でも2ケタの大台に乗せ、出来るなら21議席以上を獲得して、党単独でも法案を出せるようにならないと。

21議席の可能性はあるようだよねw
「赤旗」も、不破の京都1区はりつき応援や、まだ当落線上を抜け出ていない四国ブロックの情勢だけを連日集中的に報道する一方、九州ブロックでは名簿順位3位のまじま省三の名前まで出して志位が「3人押し上げ」を訴えているから、党中央も相当手ごたえを感じているんじゃないかな?うまく行けば、維新を抑えて野党第二党にもなれると。
ま、選挙区は、最大限あかみね、穀田の二人だろうけど、比例の方は倍増以上すると思うね。
だから、16~24議席ぐらいじゃないかな。

しかし、本当はそれでも全然足りないんだよねw
今の安部暴走や、自民別動隊・補完勢力諸党の乱立という日本の政治情勢下なら、共産や左派・革新派は「キャスティングボート」を握るために、せめて50議席以上は必要とされるように思うからね。共産が70年代に41~42議席獲った時だって、旧社会党が3ケタの議席をもっていたことも思い出すべきですよ。野党が共産1党しか全くあてにできない現在なら、共産議席は最低でも予算提出権をもてる51ぐらいは欲しい。常任委員長ポストの掌握とか委員会運営の制御のためにもね。

ま、それでも、共産が伸びれば、沖縄のように政党状況が変わるだろうから、ステップ・バイ・ステップかな?
それまで国民の生活が耐えられればの話しだけど・・・・・www
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戦果予測と戦後予測 (バッジ@ネオ・トロツキスト)
2014-12-11 22:48:18
>ま、選挙区は、最大限あかみね、穀田の二人だろうけど、比例の方は倍増以上すると思うね。

一応上記の予測で良いのだと思うけど、東京の小選挙区でも共産候補が首位候補に競りかけている選挙区が出ているみたいね。さおりんの選挙区とか・・・。ま、届かないだろうけどw
つまり、民主も維新も「選挙協力」がかえってアダになっているってことですよ。民・維協力で、民主支持層のリベラル派の一部と維新支持層の極右派の一部がそれぞれ、共産と自民に二極分解した選挙区があるらしい。やはりもう、補完勢力やニセ第3極の季節は過ぎたんだろうね。「政権交代ブーム」以来左右両極がかすめ取られていた部分が幻想が崩れて両極に回帰し始めている。沖縄見たいな草の根保守の左傾化もあるけれど。

あと、比例の方も、定数6の四国ブロックで当落線上にある以外は、どこのブロックでも共産が1~3議席獲りそうですよ。民主も維新も、これまた小選挙区での野合的選挙協力がアダになっていて、比例票へのアベック効果が失われているらしい。
小選挙区で候補を立てないと比例票が伸びないという共産中央の硬直教条は、社大党の糸数慶子が統一候補になった時の参院選沖縄比例票のように外れる場合もある(つまり、自党候補を立てなくても共産比例票は増えた)けど、他党や、通常のケースでは、共産中央の理論がやはり当たっているみたいですね。
つまり、民・維(それに社民)間の選挙互助会的野合は、比例選挙でも民主や維新にとって益や得より害や損の方が多くなっているようです。選挙って、本当に難しいよねw

ま、共産の北海道ブロック1、東北1、東京2、北関東2、南関東2、北信1、東海2、近畿3、中国1、九州・沖縄2は固いだろうから、共産の今回合計議席は17議席プラス3(2は小選挙区)マイナス2ぐらいじゃないかな?つまり15~20議席。
ただし、「大天井」は東京が3、近畿が4に届いた場合の22議席になる。
維新の獲得議席にはチョイ届かないのかなぁ・・・・・どうだろ?維新の減り方次第でしょうねw

それと、共産が議席倍増させて沖縄選挙区がもし四戦全勝すると、全国的な「反ファッショ国民戦線」の機運が出て来るかも。オレの予言が的中するということですよ!!!w
四トロなどの反スタ系小セクトやリベラル無党派の一部も、そういう方向を期待しているみたいだよね。
ネット界の論調を広くリサーチ、取材点検してみると面白いかもよん。
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下から突き上げないと… (あるみさん)
2014-12-13 20:34:57
ま、共産党はある程度「躍進」するでしょう。でもこれを「自分たちの方針が正しかったから」と総括する「だけ」になってしまうから、困るんですよ。
私みたいな「新左翼くずれ」も、「共産党」に投票する限り、やはりその活動をしっかり監視して、「数だけ野党」の民主党とは違うな・・・左翼はやっぱり正しいな・・・と思わせるようにしないといけませんね。
選挙がおわると、お正月…じっくり「反省・総括」をして、私たちは安倍打倒、新自由主義粉砕につきすすもうではありませんか!
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