アフガン・イラク・北朝鮮と日本

アフガン・イラク戦争も金正日もNO!
搾取・抑圧なき世界めざして、万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

年間3万人の自殺者よりも1人の皇族の方が大事なのか?

2012年02月23日 22時52分04秒 | 反ファシズム・靖国史観
   

・「新型うつ病」は首に原因とする学会発足 雅子さまも? 治療で治せる(J−CASTニュース)
 従来のうつ病とはタイプが異なる「新型うつ病」が精神科医の間でも注目されているが、この病気は精神病ではなく、首が原因で治せると主張する「日本新型ウツ病学会」が昨年2011年12月に発足、12年1月26日に記者会見を開いた。
学会理事長に就任した松井孝嘉・東京脳神経センター理事長 (脳神経外科) は「首からの新型うつ病の最も典型的な患者は皇太子妃の雅子さまではないでしょうか。毎年3万人超の自殺者の多くもこの病気であり、精神科では治らない」と早期の対応の必要性を訴えた。(以下略)
 http://www.j-cast.com/2012/02/19121144.html?p=all

 もう少し早めにこの記事についての感想をブログに書くつもりでいましたが、諸般の事情で今になってしまいました。
 まず、私がこの記事を読んで思ったのは、取り上げる順序が逆だろうという事です。「毎年3万人超の自殺者の多くもこの病気」だというのであれば尚更、「皇太子妃の雅子さま」一人の事よりも、そちらの問題から取り上げるのが筋でしょう。その上で、雅子さんの悩みもそれとは無関係ではないと書くべきではないですか。少なくとも、雅子さんもその他の自殺者も、同じ一人の人間としては平等であり、差別される筋合いは一切ありません。日本国憲法の第14条においても「全て国民は法の下の平等である」と書かれています。だったら、より普遍的な問題で対象者も多い自殺者の問題から筆を進めるべきでしょう。それがこの順序では、雅子さんの方が主で、自殺者の方はまるで付け足しみたいじゃないですか。こう言うとひょっとしたら、脱原発や消費税や橋下問題が予断を許さない中で「何を些末な事を取り上げているのか」とか、或いは逆に「皇族を批判するとは何と畏れ多い」(笑)と取られる向きもあるかも知れませんが、日本人の「民主主義」「人権」「主権者」感覚の希薄さが、こんな所にも現れているのではないでしょうか。

 何故こんな事を言うかというと、この「新型うつ病」=頚性神経筋症候群(頚性うつ、首こり病、CNMSとも言う)の問題は、私にとっても無縁ではないからです。斯く言う私自身も、もう大分以前の生協正職員時代から、類似の症状に悩まされてきたからです。幸いうつ病や自律神経失調症を発症するまでには至らなかったものの、私も首の特に左付け根の所に大きな硬結(しこり様のグリグリ)があり、そこから来る首こり・肩こり・腰痛や眼精疲労・ドライアイに悩まされてきました。この硬結は、幼児時代のプールサイドでの転倒事故に因るものですが(多分)、小さい頃はそんなに気にはなりませんでした。それが近視の影響もあって、次第に猫背や眼精疲労にも悩まされるようになりました。
 それに生協時代の低温環境下(冷凍庫・冷蔵庫・作業場)での長時間労働や、当該職場でのパワーハラスメント横行(主義主張は民主的でも職場運営は軍隊式)が加わり、身体的にも精神的にも強い緊張に晒され続けてきました。生協退職後は精神的緊張からは解放されたものの、以後も結局「餅は餅屋」で主に物流センターでの商品の検品・仕分け・搬送業務に就く事になり、それにここ十数年来のパソコン・携帯使用や加齢の影響が加わり、腰痛・頸肩腕症の慢性症状に日常的に悩まされるようになってしまいました。

・頚性神経筋症候群(ウィキペディア)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%9A%E6%80%A7%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4
・最近の「うつ症状」は、頚筋症候群(頚性神経筋症候群)を疑え!
 http://profile.allabout.co.jp/w/c-51875/
・男性更年期? それともうつ症状? 不定愁訴と頚性神経筋症候群(週刊ダイヤモンド)
 http://diamond.jp/articles/-/11388
・CNMS 頚性神経筋症候群の啓蒙と克服をすすめる会
 http://www.cnms.info/

 それは何も私だけの問題ではありません。他にも同じような労働者が一杯います。でなければ、腰痛や頸肩腕症がここまで広がる筈はないし、毎年3万人(実際はもっと多いと言われている)もの自殺者が出る筈がありません。
 以前に、埼玉県のニコン熊谷工場で、過労とパワハラに苦しめられた末に、自殺に追い込まれた派遣社員(上段勇二さん)の労災認定問題が世間の耳目を集めた事がありましたが、この自殺の引き金になったのも頚性神経筋症候群だと言われています。つい最近も、居酒屋チェーンのワタミで女性店員の過労自殺があり、それに対して、ワタミ社長が他人事のようなコメントを出して社会の指弾を浴びました。似たようなブラック企業は他にも一杯あります。

・「上段さんの過労自殺裁判を勝たせる会」HP
 http://www10.ocn.ne.jp/~karoushi/
・就職2カ月で過労自殺 居酒屋チェーン「和民」の26歳女性(神奈川労連ニュース)
 http://www.kanagawa-rouren.jp/archives/151

 「新型うつ病」は、単なる「首こり、肩こり」でもなければ健康問題でもない。また雅子さんやうつ病患者だけに限った問題でもない。その背景には過労・自殺問題や、それをもたらす劣悪な労働条件や「蟹工船」的搾取、貧困・格差の広がりがある。
 そんな大事な人権問題を、何故マスコミはもっと取り上げないのか。それを殆ど取り上げずに、雅子さん・愛子さんや天皇・皇室の問題だけに矮小化するのは、どう贔屓目に見ても片手落ちであり、はっきり言って差別以外の何物でもないと思いますね。
 その上で、雅子さんたちの問題も、たとえ皇族と言えども、政治的実権のない個人に対して、寄ってたかって興味本位に書き立てるのはプライバシーの侵害であり、過労・自殺問題とも人権侵害という点では根っ子は同じだという視点で、この問題についても取り上げるべきではないでしょうか。少なくとも、マスコミがジャーナリズムや「社会の木鐸」として認知されたいのであれば。
コメント (11) |  トラックバック (0) |