ロバート・ヒルが1999年に録音したアルバム「Original & Transcription」。一昨日から収録曲を順番に楽しんでおり、今日これからきくのは鍵盤楽器用のト長調のソナタです。このBWV968は、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番のアダージョのみを原曲とするソナタ(フリーデマン・バッハの編曲とみられる)。したがって、ほんらいは1楽章のみのソナタということになるのですが、ヒルは原曲の続く楽章、フーガ、ラルゴ、アレグロ・アッサイも自身で編曲し、アダージョに続けてチェンバロで弾いています。同じような試みは、このブログでも紹介した、ボブ・ファン・アスペレンの「Bach Ciaccona」(AE-10044)や、アンドレアス・シュタイアーの「Sonate per il cembalo」(3984-21461-2)でもきくことができます。
CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)