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【ショートトラック】駆けろ「美馬」 名付けた祖父も応援(産経新聞)

2010-02-18 04:27:18 | 日記
 「もっと速く」と挑み続けた“美しい馬”が夢の大舞台に立つ。12日(日本時間13日)、開幕したバンクーバー冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック女子に出場する堺市出身の桜井美馬(びば)選手。メダルの期待も高い20歳のエースだ。本人もお気に入りというユニークな名前は、馬が好きな祖父、井沢徳三郎さん(79)=大阪府吹田市=が付けた。自他ともに認める「一番のファン」が海の向こうで戦う孫娘にエールを送る。

 桜井選手がショートトラックを本格的に始めたのは小学1年。堺市の自宅近くにある府立臨海スポーツセンター(高石市)のスケート教室に通っているとき、同施設を本拠地とするスケートクラブのコーチから誘われた。

 ヘルメットを付けて氷上を疾走する姿に、母の順子さん(50)は当初、転倒を心配して「女の子らしいフィギュアもいいのでは」と言ってみた。

 「でも『このままでいい』って。スピードにひかれたのかな。転んでも楽しそうに笑っていた。この子は本当に速く滑ることが好きなんだ、とあきらめた」

 桜井選手は地元の市立浜寺南中学校を卒業後、「もっと速くなりたい」と単身上京。今年は進学先の早稲田大を休学し、五輪出場へ集中してきた。

 そんな姿をだれもが認める「一番のファン」として見つめ続けてきたのが祖父の井沢さんだ。娘の順子さんが生んだ3人の孫の名付け親でもある。

 午年生まれで子供のころに馬を飼っていたことから、すべて馬が付く名前にそろえた。兄は雄馬(ゆうま)(22)、弟は冬馬(とうま)(18)、そして真ん中の女の子は美馬。ほかにはない名前であってほしいと「みま」ではなく「びば」と読ませた。

 子供のころは名前をからかわれ、嫌がることもあった孫娘が国際大会で活躍するようになった高校生のときに変わった。

 イタリア語でバンザイを意味する「Viva」と音が似ていて、外国人選手にすぐに名前を覚えてもらえるのだ。「この名前で良かった」と言ってくれるようになったという。

 「付けたときはバンザイなんて知らなかった。でもスポーツ選手として最高の名前やね」

 井沢さんは国際大会を含めてほとんどの試合に応援に駆けつけ、「目標はオリンピックや」と発破をかけた。「おじいちゃんをバンクーバーに連れて行ってあげたい」と孫娘が口にするようになったのは、2年前の全日本選手権で初めて総合優勝したころから。昨年12月、最終選考会を兼ねた全日本で総合優勝し、約束を果たしてくれた。

 井沢さんは「現地で応援したい」と荷造りまでしていたが、病気と高齢を理由に医者から止められ、やむなく断念。メダル獲得を祈りながら日本で応援する。

 「本当は向こうで『美馬! ビバ!』って言いたかったが…。やるときはやるという強い意志を持っている子。きっといい結果を残してくれる」

     ◇

 桜井選手は、開会式翌日の日本時間14日、女子500メートル予選(開始午前10時45分)、女子3000メートルリレー予選(同午前11時49分)に出場する。

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