アジアと小松

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小松基地問題研究会

2015年小松市木場潟植樹祭に反対する

2013年03月28日 | 社会的差別
2015年小松市木場潟植樹祭に反対する

 2015年春に、小松市木場潟公園で全国植樹祭が開催されると報道された。ウィキペディアでも、「会場の造成や、道路工事など、植樹祭開催のために、わざわざ自然を破壊しているとの批判がしばしば聞かれる」と、全国植樹祭の矛盾点を指摘している。

 1983年にも、全国植樹祭が石川県津幡町や鶴来町で開催された。「日本病院・地域精神医学会の50年とわが国の精神保健福祉をめぐる流れ(1957~2007年)」には、「石川県植樹祭・富山県育樹祭問題(精神障害者に対する監視・尾行・リストアップ等)」という項目が記されている。

 30年も前のことであり、当時の記憶も薄らいでるが、わたしや周辺の人たちへの監視、尾行、嫌がらせが相次いでいた。小松基地問題研究会も「討議資料 朝鮮侵略のための日米共同演習を粉砕するために」(1983年2月)の中で、「植樹祭=天皇制攻撃を粉砕し、小松闘争の爆発かちとれ」という一項を設けて植樹祭とそれに伴う弾圧を批判している。

 1983年は中曽根政権が軍拡と改憲をめざして人民に襲いかかっていた時期である。1982年11月に小松基地で日米共同演習を強行しており、その直前に、三井警察庁長官が石川県入りし、「全国植樹祭の成功と天皇の安全」を口実にして、小松基地闘争や「人間をかえせ」上映会のポスター弾圧を強行したのである。全国植樹祭と治安弾圧は一体なのである。

 少し長くなるが、小松基地問題研究会の討議資料から一部引用(茶色部分)する。
 本年5月20日より4日間、全国植樹祭が鶴来、森本で実施され、天皇は県内数ヶ所をまわり、「天皇の権威」=天皇制イデオロギーをもって、石川県民に屈服をせまろうとしている。…数千本の立木を切り倒しておこなわれる「植樹」は、それ自体茶番以外の何ものでもない。
 植樹祭に全県民を動員し、天皇を賛美し、人民の階級性・階級意識を解体し、差別主義・排外主義をもって侵略戦争の尖兵に仕立て上げようとする攻撃である。…11・30日米共同演習時の警備体制はゲリラ戦攻撃を想定し…防衛庁(小松基地)は来る朝鮮侵略戦争に向けて、「小松基地の絶対的安全」を確保するために、5月天皇植樹祭をテコに、…小松基地反対闘争を封じ込めようとしている。

    

 これから2015年全国植樹祭までの2年間は、日帝の経済危機が進行し、領土問題や朝鮮半島の激動期を迎え、福島原発事故の諸対策が破綻し、反戦闘争や反原発闘争をいっそう強化しなければならない時期を迎える。このような時期に、全国植樹祭(天皇制イデオロギー)を利用して、石川県周辺の反戦・反原発闘争を抑圧する役割を果たそうとしている。

 1980年代以上に、天皇制(イデオロギー)に対する警戒心を失っている現代において、木場潟での全国植樹祭に対して明確に「ノー」を突きつけることから始めねばならない。
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