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小松基地問題研究会

気多大社のおみくじ合わせに疑義

2014年12月10日 | 教育、憲法、報道
気多大社のおみくじ合わせに疑義

 12月7日の「北陸中日新聞」に、羽咋市などの中学生21人を動員して、巫女の衣装を着せて、気多大社の「おみくじ合わせ」の神事に奉仕させたと書かれている。「奉仕」となれば、無償(無給)なのだろう。インターネットで調べて見ると、20年前から毎年20数人の中学生を動員しているとのことだ。

 気多大社が時給×××円で、職安で募集して、応募したのならまだしも、どうも各中学校のバスケットボール部や剣道部を通して募集していると推測できる。公教育と宗教という観点からすると、教員が神社という一部の宗教団体に便宜を図り、子どもたちに特定の宗教教育を強制しているのではないかという疑義がわき起こる。

 この点につて、12月8日に、石川県教育委員会に質問をしたので、近々回答が送られてくるだろう。

神社とは、神道の祭祀施設である
 気多大社は1871年、近代社格制度において国幣中社に列し、1915年に国幣大社に昇格した。戦後は神社本庁の被包括宗教法人となり別表神社(神社本庁が包括している神社)に指定されていたが、2010年に神社本庁に属さない単立神社となった。

 大日本帝国憲法では「信教の自由」が明記されていたが、政府は「神道は宗教ではない」(神社非宗教論)と解釈し、神道・神社を他宗派の上位に置く事は憲法の信教の自由とは矛盾しないとの公式見解を示していた。

 1889年、官立・私立の全ての学校での宗教教育が禁止され、国家神道は宗教を超越した教育の基礎とされた。国家神道は広義には神道的な実践を国民統合の支柱とするもの。翌1890年には教育勅語が発布され、国家神道は宗教・政治・教育を一体のものとした。
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