日本人留学生が激減している理由
全世界の海外で学ぶ留学生は330万人と増えているが、日本から海外で学ぶ留学生は2008年は6.7万人で前年比11.1%減、2004年からは約2割減った。中でも深刻なのは米国への留学生で、1997年の4.7万人から2008年は2.9万人へ、4割近くも激減した。(日本経済新聞2011年7月10日より)
米国への留学が減っているのは、周辺アジアの傾向と逆行していて、まずい。
米「Institute of International Education」(国際教育研究所)によると、米国の大学で学ぶ日本人学生数(学部・大学院)は2004〜2005年度の4万2215人から年々減少を続け、2008〜2009年度は前年度比-13.9%の2万9264人にまで減少しました。一方、中国は同期間に6万2523人から9万8235人、韓国は5万3358人から7万5065人に増加しています。また留学生が最も多い国はインドで、2008〜2009年度の米国の総留学生数67万1616人のうち10万3260人を占めました。
【ハーバード大学の2009年度学部生数】
日本人:5人
中国人:36人
韓国人:42人
海外大学進学塾「RouteH(ルートH)」の藤井雅徳氏によると、ハーバード大学の日本人数激減の理由は、
【留学生枠の競争倍率が上がった】
中国や韓国、さらにはインドなどからの留学生が急増しています。他国の受験者が増えても留学生枠はある程度制限されているため、競争倍率は当然上がります。他のアジアの国の優秀な高校生が入ってくるようになったことで、日本人の合格者数が減少したといえます。
日本では日本の大学を卒業して日本企業に就職する、というのがまだまだ一般的ですが、中国や韓国では、トップレベルの高校生は海外の大学に行くのが当然だと考えられています。高校生もあらかじめ海外の大学を視野に入れて将来設計をしているため、海外大学進学者が多くなります。
【難易度が高いTOEFLとSAT】
TOEFLは海外大学受験の際の英語力の最低ラインです。例えば、ブラウン大学は、受験生への要求レベルはTOEFLで100点以上を課しています。しかし、TOEFL100点というのは、英検1級レベルをはるかに超える英語力が必要です。日本における一般的な英語学習では非常に厳しいと言わざるをえません。
さらには、TOEFLをクリアした後は、より高度な英語力を駆使するアメリカの全国共通試験「SAT」の読解・数学・論述試験や、志望動機や留学への熱意を書いたエッセーや課題を提出します。まず入り口であるTOEFLで躓いている日本人には、遠い道のりに感じるのは当然のことでしょう。
【安定志向、内向き志向の高まり】
ハーバード大学学長のドリュー・ギルピン・ファウスト氏の来日時の感想、「日本の学生や教師は海外で冒険するより、快適な国内にいることを好む傾向があるように感じた」のように、現代の日本人の気質もやはり影響しているようです。
藤井氏「子供の数が減少しているのに大学数は毎年増え、以前と比べかなり競争倍率が下がっています。バブル崩壊後は経済的にも厳しい家庭が多くなったこともあり、子供たちは内向き志向、安全志向の傾向にあります。苦労して海外に行かなくても、それなりに勉強すればどこかの大学には入れる訳ですから、当然ですよね。日本が『正直、そこまで勉強しなくてもいいんじゃない?』という雰囲気になってきたことは事実ではないでしょうか。」
米国への留学が減っているのは、周辺アジアの傾向と逆行していて、まずい。
米「Institute of International Education」(国際教育研究所)によると、米国の大学で学ぶ日本人学生数(学部・大学院)は2004〜2005年度の4万2215人から年々減少を続け、2008〜2009年度は前年度比-13.9%の2万9264人にまで減少しました。一方、中国は同期間に6万2523人から9万8235人、韓国は5万3358人から7万5065人に増加しています。また留学生が最も多い国はインドで、2008〜2009年度の米国の総留学生数67万1616人のうち10万3260人を占めました。
【ハーバード大学の2009年度学部生数】
日本人:5人
中国人:36人
韓国人:42人
海外大学進学塾「RouteH(ルートH)」の藤井雅徳氏によると、ハーバード大学の日本人数激減の理由は、
【留学生枠の競争倍率が上がった】
中国や韓国、さらにはインドなどからの留学生が急増しています。他国の受験者が増えても留学生枠はある程度制限されているため、競争倍率は当然上がります。他のアジアの国の優秀な高校生が入ってくるようになったことで、日本人の合格者数が減少したといえます。
日本では日本の大学を卒業して日本企業に就職する、というのがまだまだ一般的ですが、中国や韓国では、トップレベルの高校生は海外の大学に行くのが当然だと考えられています。高校生もあらかじめ海外の大学を視野に入れて将来設計をしているため、海外大学進学者が多くなります。
【難易度が高いTOEFLとSAT】
TOEFLは海外大学受験の際の英語力の最低ラインです。例えば、ブラウン大学は、受験生への要求レベルはTOEFLで100点以上を課しています。しかし、TOEFL100点というのは、英検1級レベルをはるかに超える英語力が必要です。日本における一般的な英語学習では非常に厳しいと言わざるをえません。
さらには、TOEFLをクリアした後は、より高度な英語力を駆使するアメリカの全国共通試験「SAT」の読解・数学・論述試験や、志望動機や留学への熱意を書いたエッセーや課題を提出します。まず入り口であるTOEFLで躓いている日本人には、遠い道のりに感じるのは当然のことでしょう。
【安定志向、内向き志向の高まり】
ハーバード大学学長のドリュー・ギルピン・ファウスト氏の来日時の感想、「日本の学生や教師は海外で冒険するより、快適な国内にいることを好む傾向があるように感じた」のように、現代の日本人の気質もやはり影響しているようです。
藤井氏「子供の数が減少しているのに大学数は毎年増え、以前と比べかなり競争倍率が下がっています。バブル崩壊後は経済的にも厳しい家庭が多くなったこともあり、子供たちは内向き志向、安全志向の傾向にあります。苦労して海外に行かなくても、それなりに勉強すればどこかの大学には入れる訳ですから、当然ですよね。日本が『正直、そこまで勉強しなくてもいいんじゃない?』という雰囲気になってきたことは事実ではないでしょうか。」
おくれる日本、すすむ韓国 グローバル採用
7年前ですが、サムソンはマサチューセッツ工科大学(MIT)に技術担当トップである副社長が来校して、学生を1000人程集めサムソンの素晴らしさを公演し優秀なエンジニアの採用を行っていました。
グローバル基準で学校のランクをつけて上位校からの採用を積極的に行っている結果でしょう。
残念ながら、このような取り組みをしている日本企業は当時ありませんでした。
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多くの日本企業では相も変わらず、その企業の役員などが卒業した大学からの採用が中心。
米国のハーバード大学を卒業した学生よりも、東京大学や慶応義塾大学を卒業した学生の方が明らかに就職上有利なのである。
一方、韓国の主力企業では、ソウル大学よりもハーバード大学出身者の方が国際コミュニケーション力等に秀でていると評価され、給与も待遇もいい形で入社できる。
JB PRESS 2010.8.27 より
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グローバル基準で学校のランクをつけて上位校からの採用を積極的に行っている結果でしょう。
残念ながら、このような取り組みをしている日本企業は当時ありませんでした。
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多くの日本企業では相も変わらず、その企業の役員などが卒業した大学からの採用が中心。
米国のハーバード大学を卒業した学生よりも、東京大学や慶応義塾大学を卒業した学生の方が明らかに就職上有利なのである。
一方、韓国の主力企業では、ソウル大学よりもハーバード大学出身者の方が国際コミュニケーション力等に秀でていると評価され、給与も待遇もいい形で入社できる。
JB PRESS 2010.8.27 より
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