山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

百四丈滝2017・3月

2017-03-20 | 登山

雪原の中にぽつりと浮かぶ異様な物体。

3月19日(くもり時々晴れ)
百四丈滝
単独
ルート:一里野(2:40)~導水管尾根~奥長倉(7:05)~百四丈滝(10:30)~同ルート下降~一里野(14:45)

 
 7年前5月に見に行った百四丈滝をもう一度見たくて日帰りで計画し行ってきた。5月に見た時の滝よりさらに迫力があり美しかった。

 真っ暗闇の中、導水管尾根を登っていく。トレースがあり大助かりだった。
登山道沿いに出てからもトレースはしっかりとついている、数パーティ前日に入っているようだ。
奥長倉小屋は前日に入ったパーティーが雪かきをして中に入れるようになっていた。


屋根しか出ておらず掘り起こすのに大変だったようです。

小屋から先はトレースがほとんど消えてようやくラッセルとなる。
H1968mに出るとホワイトアウト状態、むやみやたらに進むと雪庇を踏み抜く危険があるためツェルトをかぶって20~30分停滞する。そのうち景色が見えるようになってきたため再び行動開始。しかし、なんか違うと思いコンパスと地図で確認すると違う尾根を下っていた。正規ルートへ戻ると3人パーティーと出会う。白山を目指したがホワイトアウトで断念したらしい。


頂上付近は雲の中。

しばらく登り滝の見える位置に来た時には白山頂上付近以外は遠くまで見渡せるようになっていた。


『で、で、でかい!!』
遠くから見てもその大きさに圧倒されます。
登り返しがしんどいとはわかっていても近くまで行ってあの強大な滝つぼを見たい。350mを一気に下る。
これが本当の滝壺だ!


もっとゆっくり眺めていたいが長い帰りの道のりを考えるとのんびりもしていられず、何枚か写真を撮って350mを再び登り返す。
登り返してすぐの時に滝のほうから大きな音が、何かと振り返ると大きな氷柱が折れ滝に叩きつけられていた。近くにいたら何かしら被害にあっていたかもしれなかった。早めに退散していた良かった。
下りの時に細かなステップにしておいたので30分ほどで登り返すことができた。
あとは登ってきた尾根を気分上々に下るだけ。


あの滝壺を見られたらこの登り返しもなんのその。

今回トレースがあったから日帰りできたが、無かったら日帰りは厳しかったかもしれない。自分の考えが甘かったことに反省である。
北縦走路等を整備していただいている乾さんによると、今年は厳冬期より3月に入ってからのほうが積雪量が多いとの事。そして例年にない積雪量のようだ。→乾さんブログ