進化する魂

フリートーク
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「育てるアイドル」とアイドルの株式会社化

2011-05-28 15:49:51 | AKB48

突如オリコン1位「ぱすぽ☆」の戦略に議論勃発(R25)
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20110520-00020170-r25

運営会社とファンが、がっつり手を組んで事業展開するというのは有りだと思います。
双方にとってメリットがあるからです。
この場合、広告戦略を推進するにあたってファンの力を借りたわけですね。

それと、最近、ようやく気づいたのですが、イトーヨーカドーのCMで出演しているアイドルグループはAKB48ではなくてavexの「スパガ」ことSuper Girlsというグループらしいじゃないですか。
このグループは「育てるアイドル」を標榜しているグループだそうです。

うむ。
近頃、この「育てるアイドル」というやつが多いような気がします。

でも「育てるアイドル」って何でしょうか?
私の単純なイメージは、ゲームの実写版みたいな感じです。
簡単に言えば「プチ・プロデュース的感覚でアイドルを応援できる」ことかなと思います。
もちろん費用は発生しますが。

しかし、前回のエントリで述べたように、「アイドル」というのは大衆性と公的性を持つ存在なのです。
アダルトサイトのとあるサービスのように、ネットの向こうの女性が有料でこちらの希望に答えてくれるというのとは種類が違うものなのです。

「育てるアイドル」と言えでも、実際は運営側の基本戦略の上に乗っかった状態で、その戦略に影響を及ぼさない程度のオプション商品を提供できる程度のものです。
しかも、このようなオプションを提供できるのは売れる前までです。
メジャーになると、ファンが多すぎて意見を集約するコストが大きくなるので、この程度のこともできなくなります。

アバターでアイドルが成立するなら、メジャーになっても育てることは可能かもしれません。
でも、ファンがそれで納得できるのかは微妙でしょう。
2次元ファンならそれでいいかもしれませんが。

つまるところ、「育てるアイドル」という存在そのものが、アイドルの駆け出し時でのみ、もしくは売れていない時期でのみに限定されたものだということです。

私なんかは「育てるアイドルです。」なんて聞かされたら、「売れるまで育てることが可能です!今のうちですよ!」という売り文句だと脳内補完してしまいます。
「育てるアイドル」はアーリーアダプターを引き付けるマーケティングなのです。

これも前回のエントリ『AKB48総選挙のあるべき形とは何か』で言及したことなのですが、そう考えると余計にAKB48の総選挙を、駆け出しメンバーの登竜門として位置づけるのが最適とさえ思ってしまいます。
メジャーになったAKB48の上位メンバーを育てることはもはや無理ですね。

いや、確かに「一流の板前は一流の客が育てる」という言葉もあるように、ファンがあってこそアイドルも成長できるわけですので、全くアイドルの成長に寄与しないというわけではありません。
そうではなく、あなたの意思をどのくらいアイドルに反映することができるかということなのです。

ちょっと時間がなくなってきたので、本題に入ります。

本当に「育てるアイドル」を実現したいのであれば、アイドルの株式会社化というのもありなのではないかと思います。
既に初期時には、一部のコア・ファンは事業戦略に組み込んで、ファンの持っている資金を初期投資に回しているわけで、そういう意味では、運営側は初期コア・ファンには株式を発行して「ぱすぽ☆株式会社」みたいなものを設立する方がありなのでは?と思ったりもします。
その方が投資戦略の選択肢が広がるでしょう。
ファンの金を使うとなると商品を購入してもらう以外の選択肢がないじゃないですか。
一瞬の1位よりも、より有効な広告戦略があるかもしれないし、楽曲やPVの質を高める方が長期的にはプラスですよね。

議決権をある程度制限した方がよいのかとか、まぁ細かいところは何も考えていないのだけれども。
もはや熱狂的なファンからすると、ファンクラブの会員なんかでは満足できなくなっていて、もっと事業戦略に組込む形でないと喜びを得られなかったりしませんでしょうか。
もうずっと前から映画だってゲームだって会社ではなく、一つのタイトルに付き投資を募って、それを資金に事業を回していくモデルになっていることを考えれば、アイドルだって1人もしくは1グループにつき株式会社化することも十分に考えられるわけですよ。

自分の無知をさらすようですが、私は最初AKSはAKBの法人会社名かと思っていました。
そうでないとわかってからは、でもAKB48はいつか法人化するんだろうな思っていたのですが、全くそうではなさそうですね。
意外です。

本気で海外展開を考えるなら、その方がリスクをとって思い切った事業展開できるだろうし、その辺をなあなあで済ますあたりが韓流に押しまくられている現状につながっている気がするのですが。
SKEやNMBなんかも考えると、ご当地ファンにご当地スポンサーとして出資してもらえば、よりご当地アイドルとしての立ち位置も見えてくる気がするが、そうでないところがどうもなぁというのが本音のところです。


アイドルのM&Aなんかも起きて面白いかもしれません。
うちならもっと面白いビジネスモデルを用意できる!
君たちの力を発揮するステージを用意できる!
このアイドルとこのグループを組み合わせて・・
などなど。

まぁこういうのを嫌う人たちが多いというのもめんどくさいところなのですが。

こうなると「本気で育てるアイドル」になりそうです。
でも、本当のところはみんな「育てるアイドル」なんて望んでいないと思います。
深いコミュニケーションを取りたいだけなのです。
実際は「育てる」というファクターを利用しているだけに過ぎないのですね。

結局のところ「育てるアイドル」なんてものはマーケティングの一種であり、アイドルの分類をわけるほどのインパクトはないのだろうと、ちょっと最後に悲観的な意見を述べておきます。


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