進化する魂

フリートーク
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なぜ私はAKB48に関心を持つようになったのか

2011-06-11 18:02:36 | AKB48
私がAKB48に関心を持つようになったのは今から1年前、第2回の総選挙が終わった時だった。
それまで、NHK紅白歌合戦に出場したのは知っていたし、たまにTVで「ポニーテールとシュシュ」を見て演出がうまいなと思ったりはしたが、私は主要メンバーの名前も知らなかった。
そもそもアイドルに興味を持っていなかった。

そんな私がなぜAKB48に関心を抱くようになったのか。
今にして思えば「アンチが多かったから」なのかもしれない。

当時、AKB48の認知度が急激に上がっており、マスメディア上でAKB48は非常に人気のあるアイドルとして扱われていた。
にも関わらず、その一方でネットを覗くと強烈なバッシングにさらされていた。
右も左も知らない私からしてみれば、不思議な感じがした。

第2回総選挙の後に発表された「ヘビーローテーション」はとても意欲的かつ品質の高い作品であったにも関わらず、バッシングはやまなかった。
私の性格上、これは気になった。
何がそんなに問題なのかわからなかったからだ。

そこで調べてわかったのは、AKB批判の多くは大きく3点に集中している。
1つ目は「AKB商法」と呼ばれるビジネス形態が不快であるというもの。
2つ目は一部関係者が情報操作をして流行を偽造している疑いがあるというもの。
3つ目は各メンバーの質が悪いというもの。

しかし、私は調べれば調べるほど、逆にAKB48は評価されるべきものであると思うようになる。
AKB48というビジネスプラットフォームのアイディアは、旧態依然としてレガシーな日本の芸能界において実に革新的で、特に総選挙のコンセプトは、あらゆる分野でも最先端に位置していると言っていいくらいイノベーティブなものだと思った。
これはいろんな既存の常識を駆逐するコンセプトになる可能性があり、クレイトン・クリステンセンの言うところの「破壊的イノベーション」になると直感した。

私の頭の中で「AKB48」と「破壊的イノベーション」とつながった時に、バッシングされている理由がわかった気がした。
詳しくは「イノベーションのジレンマ」をお読みいただくのがよいが、簡単に言ってしまえば、事前には破壊的イノベーションは理解されないのである。
事前に理解できるなら、どうして破壊的イノベーションは破壊的になれるのか。
既存のパラダイムに住む人々のバリューネットワークの範囲外で起きて、そのパラダイムを破壊するのが破壊的イノベーションなのである。
そう、つまり批判している側は「AKB48」というコンセプトを理解できていないのである。
いや、理解したくないというのが本当のところだ。
なぜなら、誰しも既存のパラダイムの中で生きることが楽だからだ。

私は以前から分野は違えど10年後のプラットフォームビジネスを模索しており、イノベーションやビジネスモデルの調査や分析を行っていた。
近年の日本企業は、IntelやApple、Googleといったアメリカ企業にビジネスモデル部分での戦略負けをして、技術で勝っても事業で負けるということを繰り返していた。
新興国の台頭もあり、日本企業の存在価値は相対的に低下し、将来が不安視されていた時のことである。
問題はわかっていた。
日本企業の多くは技術は持っていたがビジネスモデルを構想して実現する構想力が低かった、いや重要性の認識が足りていなかった。
社員は優秀でも、それを活かす能力がない。
経営レベルに組織の潜在的な能力を発揮させる能力を持った人材が少ないのだ。
そもそも多くの人が「イノベーション」について理解することすらできていなかった。
そんな中で、分野は違えど、AKB48というコンセプトを知ったのだ。
率直にAKB48の革新性には驚いた。

そして、これは理解されないだろうと思った。
企業人にイノベーションの話をしても理解されないのだから、一般人に理解を求める方が間違っている。

だからAKB48のマネジメントは、理解し易いように噛み砕いた事業活動をする必要性に迫られている。
総選挙のあり方についても、もう少し考えるべき点はあるはずだ。
心無い誹謗中傷を、そのまま受け止めるのではなく、一歩高い次元で受け止めるべきだ。
古いコンセプトと新しいコンセプトが入れ替わろうとするところで摩擦は起きる。
摩擦が起きるのは必然的なもので仕方が無い。
この摩擦をどう受け止め、そして今後に生かしていくかを考えなければならない。
これはマネジメントの責務である。

前田敦子さんが1位に返り咲いた時のコメントが、マネジメントの不手際を言い表している。

もちろん、私のことが嫌いな人もいると思います。
私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないで下さい。

違うんだよ。
嫌いな人がいるのは仕方が無い。
光に照らされれば闇は必ずできる。
照らされるものが大きければ大きいほど闇は大きくなる。
光と闇は表裏一体の関係にある。
闇をつくりたくなかったらやることは単純、存在を薄くすることだ。
しかし、目指すところはそこではないだろう。
闇から照らされているものの形をしっかりと把握すること。
また、照らされるものの形を考えて、闇の形を変えること。
これをどうハンドリングしていくか、これはマネジメントの役割だ。
前田さんが考えてどうにかできることではない。

今後はさらにバッシングも強くなっていくことが予想されるだろうから、マネジメントにはより高度なビジネス戦略が求められているのは言うまでもない。

私がなぜAKB48に関心を抱くようになったのか。
アンチがAKB48の形を浮かび上がらせてくれたから。
なのかもしれない。

次回は「なぜ私はAKB48を批判する人を批判するのか」を書きます。
誰も読みたくないかもだけど。


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