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【「日本」の解き方】:習政権が直面する2つの危機 人民元国際化で・・・

2016-10-14 15:09:20 | 外交・中国・台湾・尖閣国有化

【「日本」の解き方】:習政権が直面する2つの危機 人民元国際化で一党独裁崩壊 改革ブレーキなら経済正念場

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【「日本」の解き方】:習政権が直面する2つの危機 人民元国際化で一党独裁崩壊 改革ブレーキなら経済正念場

 中国経済をめぐっては、米国の経済学者、ケネス・ロゴフ氏がハードランディング論を唱えている。これまでもロゴフ氏は、中国経済の債務問題を指摘してきたが、実は筆者の見方もあまり変わらない。

中国の習近平国家主席(ロイター)

  中国の習近平国家主席(ロイター)



 もっとも筆者の場合、中国の政治体制が一党独裁であるため、政治的な自由の確保は絶望的だが、これまでのところ先進国では政治的な自由と経済的な自由はセットなので、中国では経済的な自由も達成できない-というのが基本ロジックだと考えている。

 そうなると、資本主義的な経済運営は難しい。資本主義的な経済運営は、格差問題などをうまく解決できないという問題もあるものの、経済成長に関しては他の体制よりパフォーマンスが良いので、これまでのところ、先進国になるためのほぼ唯一の体制だといえる。

 中国では、本格的な資本主義経済運営は難しいので、筆者は1人当たり国内総生産(GDP)が1万ドルという「中進国の壁」に突き当たると思っている。

 実際、中進国の壁を破るには、ある程度の工業化が必要で、第2次産業比率が高くならないとうまくいかない。中国では国有企業が多く、いくつかの優良企業も現れつつあるが、全体として工業化は十分に進展しなかった可能性が高い。

 それにもかかわらず、既に消費経済化に移行しつつあるので、中進国の壁を越えられない可能性が高いのではないだろうか。

 その矛盾を打開する手段だといえるのが、10月から人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)構成通貨に採用されたことと、これをアジアインフラ投資銀行(AIIB)で利用して、中国経済が外需を取り込むことである。

 そのカギを握るのが、人民元が国際通貨になれるかどうかである。国際通貨とは、国際取引や為替取引に使用される通貨のことであり、明確な定義があるわけではない。これまで、ドル、ユーロ、ポンド、円などといわれてきたが、人民元もそれに割って入ろうとしている。

 国際通貨になるためには、発行国が経済大国であることや、発達した為替・金融資本市場、対外取引の自由などが必要であるが、人民元の場合、発達した為替・金融資本市場、対外取引の自由に難点がある。

 これらは経済的な自由の典型であるが、こうした自由を中国が認めるのは難しいと言わざるを得ない。為替の自由化は資本取引の自由化と表裏一体であるが、資本取引の自由化は、国有企業の全面的な民営化につながるからである。そうなれば、今の一党独裁体制は維持できなくなるだろう。

 なぜかというと、国有企業が民営化で経済的な自由を獲得すると、それに伴って、政党選択という政治的な自由を求めるようになる。これが中国の一党独裁体制を打ち破ってしまうのだ。

 中国の指導者層も、こうしたロジックは承知のはずだ。経済改革にブレーキがかかっているのはそのためで、結果的に中国経済が正念場を迎えている。

 もっとも、長期的に見れば、中国経済や人民元がさらなる発展をするためには、一党独裁を打破したうえで民主化が必要だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 元稿:夕刊フジ 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2016年10月11日  15:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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