乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【経済インサイド】:財政難に苦しむサウジアラビアやロシアが虎の子の・・・

2016-09-19 15:08:40 | 産業・経済・企業・ビジネスニュース

【経済インサイド】:財政難に苦しむサウジアラビアやロシアが虎の子の石油会社を売り始めた! 日本には千載一遇のチャンスだが、あの大国も…

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【経済インサイド】:財政難に苦しむサウジアラビアやロシアが虎の子の石油会社を売り始めた! 日本には千載一遇のチャンスだが、あの大国も…

 長引く資源安で財政難に苦しむサウジアラビアやロシアがそれぞれ「虎の子」ともいえる、世界大手の石油会社のサウジアラムコやロスネフチの株式の一部を外 資に売りに出す「逆資源外交」の時代が本格到来し、長年官民で資源外交を展開してきた日本には千載一遇のチャンスだ。いずれも脱石油による産業振興に活路 を見いだすだけに技術大国日本への期待は高い。一方で中国やインドに対峙するには安定供給にどうつなげるかの目利き力や、役員派遣による情報収集、日本な らではの技術力のアピールなどしたたかさも求められている。

「東方経済フォーラム」の全体会合に出席した(左から)韓国の朴槿恵大統領、ロシアのプーチン大統領、安倍首相=3日、ロシア・ウラジオストク(共同)

  「東方経済フォーラム」の全体会合に出席した(左から)韓国の朴槿恵大統領、ロシアのプーチン大統領、安倍首相=3日、ロシア・ウラジオストク(共同)



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 サウジの若き王位継承者のひとり、ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子(31)が来日し、今月1日安倍晋三首相との首脳会談でサウジが推進する構造改革への具体的な協力で一致した。サウジは日本向け最大の石油供給国だけに公賓級のもてなしだった。

 同日、日本貿易振興機構(ジェトロ)が開催した、「ビジョン2030」の投資フォーラムでは、サウジが進める「脱石油依存」に向けた長期の成長戦略を披露し、情報通信や自動車、食品加工など日本の投資を呼びかけた。

  関係者が注目するのは、サウジの歴代国王に長年信頼されてきた実力閣僚のイブラヒム・アッサーフ財務相が急遽、副皇太子に同行し訪日したことだ。第五代の ファハド国王時代からの側近で第7代の現在のサルマン国王の信頼も厚い大物だ。サウジは目下、世界最大の国営石油会社のサウジアラムコの5%未満を 2017年にも売り出す見通し。世界でも最大規模の上場と注目され東京証券取引所への上場や日本からの大型の金融支援などを水面下で模索している模様だ。

 資源安は優良資産が市場にでてくる好機だが、資源関連の相次ぐ減損損失計上で肝心の大手商社や資源開発会社の新規資源投資への腰は総じて重い。各社とも資 源投資関連の将来の価値が下がり、15年度の連結決算では巨額減損を計上し、資源投資への慎重姿勢は崩せないのが実情だ。

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 一方、ロシア政府も財政赤字を補填しようと、ロスネフチ民営化で19・5%の国家保有株を売却するとみられ、すでに中国石油(CNPC)やインドの石油天然ガス公社(ONGC)などが関心を示し、日本政府も株式取得も選択肢のひとつと水面下で準備を進めている模様だ。

 その布石は秋の臨時国会に提出予定の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の改正案だ。中には、企業と共同での開発段階の出資に加えて産油国の国営企業株式取得を可能にする内容も含まれる。

  とはいえ、最大の課題はお値段だ。時価総額から単純計算してもその10%は6000億円弱にものぼる。ロスネフチは将来の資源価格の再上昇を前提に強気の 姿勢を崩さない。大手商社が狙った東シベリアの油田も政治銘柄としてインドが法外なお値段でさらったばかりだけに、価格交渉は手強そうだ。

 日本の強みはまさに国際協力銀行(JBIC)の金融支援を活用した民間のインフラ輸出だ。ガスなどのエネルギーを使った電力事業や化学プラントの投資で総合的な極東開発支援を打ち出すことにほかならない。

  今回の東方経済フォーラムでは、三井物産が国際協力銀行(JBIC)とロシア国営電力大手ルスギドロの株式取得や水素エネルギーなどで協力する覚書きを、 丸紅もメタノールなどの化学プラントで覚書きを結んだ。マツダはロシア自動車大手ソレルスとの合弁会社がウラジオストクに自動車のエンジン工場を設立し、 雇用創出に貢献する。

 とはいえ、ロスネフチの経営センスは欧米並でしたたかだ。意志決定の早さも定評がある。

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 加えて中国も負けていない。ロスネフチのイーゴリ・セチン社長は今年3月のインドに続き6月には中国を訪問。その際には中国石化(SINOPEC)と東シベリアの石油化学コンビナート建設の事業化調査で合意するなど相次ぎ川下事業の覚書きを結んだ。

  長年、中東やロシアなどで資源外交を展開してきた日本にとって「逆資源外交」は、過去にない新時代だが、国営石油への出資が本当に「いざという時の日本向 けの安定調達につながるのか」「競争力のある資源を輸入できるのか」との疑問の声もあり、政府はしたたかな戦略が問われそうだ。(上原すみ子)

 元稿:夕刊フジ 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2016年09月19日  15:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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