乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【春秋】:「男はつらいよ」のシリーズで、寅さんが旅回りの歌手、リリーと・・・

2016-10-17 03:30:30 | 政治・政策・行政・政局ニュース

【春秋】:「男はつらいよ」のシリーズで、寅さんが旅回りの歌手、リリーと出会うのは夜汽車の中だ。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【春秋】:「男はつらいよ」のシリーズで、寅さんが旅回りの歌手、リリーと出会うのは夜汽車の中だ。

 窓辺にもたれ、一軒家の明かりを眺めて彼女は涙を流していた。やがて網走の町で再会した2人は、望郷の念をしみじみ口にしてなぐさめ合う。連作でも屈指の名場面である。

 ▼「あの明かりの下は茶の間かな――もう遅いから子どもたちは寝ちまって、父ちゃんと母ちゃんが、しけた煎餅でも食いながら紡績工場へ働きにいった娘のことなんか話してるんだ、心配して……」。家族というもの、親子の情というもの、そんな不確かなものへの人々の思いを言い表してぐっとくる。理屈じゃないのだ。

 ▼政府の教育再生実行会議が、新たに家庭や地域の役割について検討を始めるという。およそ教育は家庭や家族を抜きに語れないから、こういうテーマ設定があってもいい。とはいえ議論が「私」の領域に入り込んで、上から目線で訓戒を垂れるような展開になるのは困る。夜汽車の窓に映る明かりの下は家族だけのものだ。

 ▼気にしすぎと言われそうだが、この手の会議で家庭問題を論ずるとお節介な精神論が浮かぶのはいまに始まったことではない。ほんとうに必要なのは、子どもの貧困対策や経済力による学力格差是正ではないか。それに家族のかたちはもともと、じつに多様である。まずは「寅さん」など、とくと鑑賞されたらどうだろう。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【春秋】  2016年10月17日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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