乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【「日本」の解き方】:国会質問の事前通告遅れで官僚の無駄な残業が生じる

2016-10-14 15:09:40 | 【国会、衆議院・参議院・予算委員会】:

【「日本」の解き方】:国会質問の事前通告遅れで官僚の無駄な残業が生じる 準備不足では内容も期待薄

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【「日本」の解き方】:国会質問の事前通告遅れで官僚の無駄な残業が生じる 準備不足では内容も期待薄

 開会中の国会で、民進党の議員が、国会質問の内容を当日の未明まで事前通告しなかったとして、霞が関の省庁職員が夜中まで待機させられたという事態があったという。

 報道によれば、4日午前の衆院予算委員会で質問した民進党の議員は、同日午前0時過ぎまで質問通告をしなかったという。これに対して議員は、質問通告を前日の午後10時台に秘書に渡したと説明している。

 秘書の問題だったかどうかは別にしても、実際に夜中まで待機させられた官僚はたまったものではない。しかも、質問通告が遅れると、質問に関係のない省庁まで待機させられる。その無駄な時間や、その残業への超過勤務手当を考えると、大いに反省すべき事態である。

 筆者の記憶では、建前として通告を行うのは質問の前々日である。前々日の夕方に質問通告があれば、前日のうちに答弁の作成や、答弁の関係部署との調整、答弁印刷、答弁の大臣レクチャー(大臣への説明)をすべて行うことができる。

 ところが、質問通告は前日の午後6時ごろに行われることがしばしばある。その場合、すでに官僚は退庁時間を過ぎているので、残業状態になっている。答弁の作成自体は2~3時間くらいでできる。しかし、その後、関係部局や関係省庁との協議が2~3時間くらいかかる。それらが終了して答弁の印刷にかかると、質問前日の深夜になってしまい、答弁の大臣レクチャーは、当日の朝になる。首相答弁であれば、夜中に秘書官から電話で叩き起こされて、答弁内容を秘書官に説明することもよくある。

 筆者は、大臣補佐官や首相官邸勤務の参事官の経験があるので、質問当日朝の大臣レクや首相レクを担当することがしばしばあった。中には、できの悪い答弁も多く、その場合、担当課長から話を聞いたり、大臣・首相答弁を書き直してレクチャーしたものだ。その意味では、国会開会中は毎日が綱渡りという状況だった。

 こうした作業があることから考えても、通告が質問前日の夜中以降になると、対応のしようがない。仮に、質問前日の午後10時台だったとしても、非常識だと言わざるを得ない。

 国会議員の質問通告が遅れる原因の一つが準備不足だと思われる。誰を質問者に立てるかは党側の事情もあるが、花形の予算委員会ではテレビ中継も入るので、国会議員なら誰でも質問に立ちたいはずだ。そもそも、質問者に選ばれることを想定して入念な準備を行っていれば、質問の前々日とはいかなくても、前日の午後には通告できるだろう。

 筆者の経験では、質問通告が遅く、準備ができていない場合は、肝心の質問も薄っぺらく、答弁者の揚げ足取りばかりになりがちだ。党内事情で質問者に決まってから、質問内容を考えるような準備不足の国会議員は、国民から見て有用だとは思われにくいのではないだろうか。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 元稿:夕刊フジ 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2016年10月13日  15:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

『政治』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【「日本」の解き方】:東京都... | トップ | 【「日本」の解き方】:米大統... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。