乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【永田町インサイド】:日本会議の実力(下) ■政界への影響力に限界も

2016-11-02 00:05:15 | 【神道・神社、仏教・寺院、宗教法人】:

【永田町インサイド】:日本会議の実力(下) ■政界への影響力に限界も

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【永田町インサイド】:日本会議の実力(下) ■政界への影響力に限界も

 保守系団体「日本会議」はどこまで国会議員に影響力を持つのか。関連の議員連盟から政策決定プロセスへの波及を探る。

 日本会議は自民党や民進党などの保守系議員に憲法改正や靖国神社への参拝、日本らしい教育制度のあり方を提言している。理念に共鳴する議員をひきつける。日ごろの活動では保守系議員への支持を訴え、議員らの活動を下支えする。こうして影響力を保つ。

 「私の政治家としての一歩も、この集会から始まった」。日本会議などが毎年8月15日に靖国神社参道で開く戦没者追悼中央国民集会。昨年、自民党政調会長として集会に出席した稲田朋美防衛相はあいさつでこう振り返った。稲田氏はまだ弁護士だった2005年、同集会で声明文を読み上げた後、山谷えり子参院議員に連れられ、当時、党幹事長代理だった安倍晋三首相と面会。衆院選への出馬を要請された。

 今年の集会には、第2次安倍内閣で総務相を務めた新藤義孝衆院議員が出席し、日本会議の活動への支持を呼びかけた。稲田、新藤両氏とも日本会議と連携する超党派の議員連盟「日本会議国会議員懇談会」の主要メンバーだ。

 ■参加は「名簿だけ」

 議連の総会は年に1回開く。今年3月に国会内で開いた総会には30人超の国会議員が出席し、憲法改正の国民投票実現に向けた運動方針などを決めた。

 日本会議が安倍政権の政策を左右しているとの観測の根拠の一つは、現役閣僚の多くがこの議連に属していることだ。議連側は最新の名簿を明らかにしていないが、議連関係者によると、安倍首相と、19人の現役閣僚のうち15閣僚が議連に属しているという。

 ただ複数の閣僚の事務所が「議連の会合に出席したことがない」と回答。別の閣僚の事務所は「議連に属している自覚はない」と答えた。実際、議連所属の国会議員は約290人だが、勉強会に出席するなど実際に活発に活動するのは「インナー」と呼ばれる一部幹部の保守系議員らだけだ。

 選挙への影響力はどうか。日本会議の影響力の源泉は、様々な保守勢力の「結節点」(日本会議関係者)となり、保守勢力をひとまとまりの運動体に仕立てている点にある。

 神社本庁など神社界を母体とする「神道政治連盟」など宗教票を持つ団体と連携することで影響力を維持。現在は憲法改正に向けた1000万人署名運動を展開し、動員力を誇示する。

 ただ、日本会議自体の会員数は約3万8000人。自民党を支持する日本医師会の政治団体「日本医師連盟」が選挙のたびに20万人規模の票を出すのに比べ、組織力は圧倒的に小さく、自分たちで組織内候補を立候補させられる状況にはない。活動資金も会費収入が中心で、保守系議員に政治献金をする余力はない。

 自民党の二階俊博幹事長は14日の記者会見で、日本会議の活動について聞かれると「活発にやっていただければ結構だ」と述べるにとどめた。

 「日本会議もあれぐらいの組織力を持っていればずいぶんと助かるのだが……」。首相周辺は昨年、国会周辺で左派勢力による安全保障法反対を巡るデモの様子をながめ、こう漏らした。

 先の大戦への「反省」や周辺国への「おわび」を盛り込んだ昨年の戦後70年談話は、日本会議内で安倍首相への不信感を湧かせた。ただ、ある首相側近は日本会議を「安倍政権を応援する勝手連」と表現。安倍政権は日本会議と決して一枚岩ではないと突き放した。

 日本会議の今後の課題の一つは、安倍政権が現実路線にシフトするなか、世間の注目を集めつつある保守系国民運動の勢いをどう維持するかだ。

 カギとなるのは憲法改正への働きかけだ。日本会議が支持する安倍首相を巡っては、党総裁の任期延長論が浮上している。安倍政権が長続きするほど日本会議にも良いと思いきや、事はそう簡単ではないらしい。

 日本会議の政策を決める政策委員の一人は「むしろ、任期が延びるから改憲を急ぐ必要はないという雰囲気になりつつあることを懸念している」と指摘。日本会議が呼びかける改憲への国民運動の勢いが鈍りかねないと危惧する。

 日本会議の活動が一般国民の共感を得るまで広がっていないのも大きな課題だ。日本会議に理解を示す保守系論客の金美齢氏でさえ「日本会議のイベントに出る出席者はいつも同じ面々ばかり」と運動の広がりのなさを嘆く。

 ■生前退位が火種

 ここに来て、日本会議の最大の求心力となっている天皇陛下からも新たな難題が突きつけられた。生前退位の意向を示されたことに、日本会議内では象徴天皇制のあり方を根本から変えかねないと動揺が続く。表向きは「天皇陛下のご意向なら実現するほかない」との方針だが、内部で反発も根強い。日本会議にとって火種になりかねない。

 近年インターネットを通じて若者を中心に日本会議への入会者数が増えているが、無党派層の保守化によって現在の日本会議への関心が支えられている面は否めない。今後、無党派層の趣向が変われば、影響力を失う可能性もある。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 連載・特集 【永田町インサイド】  2016年10月16日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

『政治』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【永田町インサイド】:日本... | トップ | 【集英社新書】:日本会議 戦... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。